- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797349764
作品紹介・あらすじ
鳥インフルエンザ、エボラ出血熱、マールブルグ出血熱、SARS、エイズ、-人の命を奪うこれらの恐ろしい病気は、ウイルスが原因です。本書では、殺人ウイルスの正体、ウイルスと闘う研究の最前線、人の体がウイルスを撃退する免疫の仕組み、細菌を病原菌にしてしまうバクテリオファージ、植物を襲うウイルス、そして、なぜウイルスは存在するのかを解き明かすRNAワールドまで徹底解説します。
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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この本と同じシリーズの「毒と薬のひみつ」が読みやすかったので購入しました。細菌・ウイルス関連本は何冊か持っていますが、この本はオールカラーで図解やウイルスの電子顕微鏡写真も充実していて、また文章も素人でも分かりやすいように書かれているので良いです。ただ絵のタッチが劇画調というか特徴的なので、その辺での向き不向きはあるかも?読み進めていけば慣れてしまうものですが。
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新型インフルエンザのパンデミックが警戒されているが、評者がウイルスに興味を持ったのは「世紀を越えて」で豚から人間に感染したニパウイルスある。
人類はこれまで様々なウイルスとの戦いを続けてきた。古代日本でも大流行した天然痘、エイズ、致死率80%のエボラ出血熱、そして現在叫ばれている新型インフルエンザ。
豚からの感染はもはや自然の事態であるとまで言わなければならない。
本書では様々なウィルスについて取り上げられており、自然宿主についての説明もなされている非常に読みやすい一冊である。
人類の自然破壊が未知なるウィルスとの遭遇、国境を越えた大量輸送による伝播。21世紀はもはや「どんな新型ウィルスが出るか」ではなく、「どこでウィルスが発見されても被害を最小限に食い止める」という課題に取り組まなければならないであろう。