アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (SB新書)

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本棚登録 : 295
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797361285

作品紹介・あらすじ

私たち日本人は、どのようにして生まれたのか-700万年前に最初の人類である猿人がアフリカで誕生し、さまざまな淘汰を繰り返しながらホモ・サピエンスへと進化し、ついに人類が日本列島にたどり着くまでの壮大な物語。日本人の起源についてはさまざまな説が論じられているが、本書では形質人類学による最新の研究結果を基に、日本人のルーツの謎に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の起源に興味を持って(特に弥生後期、邪馬台国から大和朝廷まで)、その分野の本を読んでいく中で、やはり人類の起源を知っておいたほうが良いと思い購入。
    猿人から縄文・弥生時代までのおおまかな流れを割りと分り易く書いてある。生物の名称や骨の名称などがたくさん出てくるが素人にも理解できるように平易に書かれてあると思った。
    印象に残った点は、猿人のアウストラロピテクスとパラントロプスが食事の違いによって生死を分けたというところ。粗食のパラントロプスは食事にかける時間が多いが、高い栄養価のものを食していたアウストラロピテクスは食事以外の時間が増える。その時間に学習をし、生存していった。
    また、日本人のルーツ、南方からの流入と北方からの流入の混血といのも面白かった。

    • hs19501112さん
      レビューを拝見し、読んでみたいと思いました。
      レビューを拝見し、読んでみたいと思いました。
      2012/12/18
  • 3章構成で、1章でアフリカで生まれた人類の祖先が変化していることを示すこと、2章でアフリカから世界に広がり、特に南太平洋に行くまでのこと、3章で日本人の祖先の縄文人や弥生人のこと、を平易に書いてある。

    とはいうものの自分は人類学の基礎知識があまりになくて読むことに難儀してしまった。名前と特徴を表か何かにしないとやっぱり読むことが大変になるので、次回には基礎知識をもっと溜めて読みたいと思わされた。

    具体的な人種名や地理的なものは忘れてしまうけれど、大枠は理解できた気はする。

  • 私はホモだったのです!

    閑話休題。

    国立博物館人類研究部長さんによるこのお話はとっても面白かったです。
    全体の流れも面白かったけど、いろいろなエピソードの推測が。

    ネアンデルタール人は中東あたりでホモサピエンスと交配した。(いろいろ想像してしまう…)
    女性の胸はなぜ膨らんでいるのか。
    私たちはすべて一人の女性ミトコンドリア・イヴの子孫か。
    320万年前の女性、ルーシー。
    スンダランドとサフールランドへのわたり方のちがい。
    そして縄文人と弥生人のこと、など。

    これからも新しい発見や、科学の進歩により検査方法も変わってくるでしょう。
    こんな昔の話でも、これからも新しい情報が楽しみですね。

  •  人類学の立場から、特に骨の「形態学的比較」を通して、ヒトがどう進化して世界中に広まっていったか、さらに現代日本人のルーツはどこか、といったことを、現在分かっている範囲の可能性について紹介したもの。
     「直立したことによって人類は手の自由を獲得し、その結果として発達した大きな脳を獲得し、言語も獲得した」(p.15)というのが新鮮だった。言語の獲得の根源には直立二足歩行があるというのが面白い。他にも「唇は生殖器の、乳房は臀部の擬態」(p.63)とか、「実は、瞼が一重なのは、現代人の中では北アジア人と東アジア人だけ」(p.107)とか、今ある自分たちの体の各部の形がなぜそのような形になっているのか、という理由を知るのが面白かった。
     そして著者の専門とする「形態学的比較」というのは、単に似ている、という話ではなく、「統計学的な方法を用いて、どれだけ似ているかを計算する」(p.141)ものらしく、統計学というのは結構大事なんだなと改めて実感した。が、さらに言えば、例えば「〇〇パーセントの確率で同じだ」みたいなことが分かるくらいで、結局最後の答えまで出してくれる訳ではないんだな、というネガティブな気持ちも同時に持ってしまった。
     いろいろな説が紹介される中で、確実とは言えないがたぶんこうだろう、とか、こう思う人もいるが著者はこう思う、ということがはっきり書かれており、安心して読めた。それにしても縄文人と弥生人は、現代でも結構見た目的に違う気もするが、現代日本人は圧倒的に弥生人の血が流れているらしい、というのが意外だった。(16/09/18)

  • 20160403読了

  • 人類の誕生・進化、生息域の拡大、日本人のルーツまでを一冊にまとめた本。いろんな話が盛り込まれるけど、自然に読み進められた秀逸なストーリー構成だ。比較的大型・長寿命なヒトという生物では、進化は緩慢なのものかと思っていたけど、1000年程度のスケールで、結構進化しているんだと再認識した。しかしこれからはそうもいかないようだ。
    《人類は、すでに体ではなく道具を進化させる段階に入っているからです。》p185
    《これからの人類が、自らの体を大きく変化させることで、環境に適応することは、もうほとんどないでしょう。》p187

  • こういうの好きだなー。
    頭蓋骨の男女の違いとか、一重まぶたの構造とか単純におもろいし、なぜネアンデルタール人が滅びたかとか、縄文人と弥生人の関係性だとかは、下手な推理小説よりもスリリング。

  • 日本人のルーツには謎が多い。
    この本は人類の誕生から出アフリカ、現代までの系譜が分かりやすく説明されている。

  • 人類がアフリカ起源というのは間違いなさそう。ではその人類がいつ日本にやってきたのか。どのように日本人は確立していったのか。

    DNAではなく主に骨相学から、日本人のルーツを探ります。

    自然の障害(海があって向こうの土地に渡れないなど)や気候の激変(氷河期で人類のほとんどが死滅)があり、人類は遺伝的にはかなり詳細に移動の時期が特定できるようです。

    日本人のルーツは縄文人(東南アジア起源で、遺伝的には同じルーツを持つアボリジニに近い)と北方アジア起源の弥生人の混血、とのこと。

    興味を引くのは、画一的に入れ替わりがすすんだのではなく、一部は縄文人、別の地域は弥生人、中間は混血、というように地域と時代が入り乱れていること。

    アフリカから中東へ、中東から東南アジアへ、そして日本へ。

    壮大な交響曲を聴いているような気持ちで読みました。

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