「やる気はあるのに動けない」そんな自分を操るコツ

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797389159

作品紹介・あらすじ

みなさん、「やる気はあるのに動けない」「めんどうくさくて、始められない」
「予定どおりに終わらない」ということはありませんか?

それは、あなたのやる気のせいでも意志のせいでも能力のせいでもありません。
自分を操るためのちょっとしたコツを知らないだけなのです。

本書では、「めんどくさそう」「難しそう」「できなさそう」といったネガティブな感情を
「ちょっとやってみようかな」「これならできそう」に切り替えるコツをお伝えしていきます。

まずは取りかかれる範囲で行動を起こし、徐々にやる気に火をつけていきましょう!

感想・レビュー・書評

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  • 報酬は人間に払われているのではなく、仕事に支払われている。この言葉結構響きました。仕事が自分に合う、合わないじゃなくて、その仕事に対して自分はどんなことが出来るのかという視点が大切なんだなと。

  • 悲観的メッセージを楽観的メッセージに変換する。
    最高の速読とは不必要なものを読まないこと。
    行動力を高める具体策は「書く習慣」を身に付けること。

  • (2021-03-24 30min)

    ビジネスパーソン向きの本だなぁという印象。
    もちろん勉強などの他の作業に応用可能です。

    本書の初めに脳の仕組みが記述してあるところが良いです。「今日はTRHの出が悪いなぁ」みたいに客観視できて、モチベーションの低い時に自分をむやみに責めたりすることが減る気がしています(笑)

    スポーツ心理学を専門としているかたなので、スポーツの話が多めです。私はそういった話題には疎いですが、好きな方はエピソードも込みで楽しめる本ですね。

    ・雑記
    ガラス瓶
    引力目標と後押し目標
    昼寝15minは3h睡眠と同じ効果
    15mで側坐核が活性化し、3回で1度休む

  • スポーツ心理学の専門家が書いた、仕事にも活かせるやる気と行動の関係を解説した本。
    内容は興味深いし、わかりやすいが、タイトルだけは詐欺だと思う。

    「やる気が出ないけど動かなくてはいけない」そんなあなたのやる気を出すコツ
    にした方が内容に対して正確。

    「やる気はあるのに動けない」パターンの対策はどこに書かれているんだろう…

    タイトルは著者じゃなくて編集者が決めるのかな。
    この著者と出版社の組み合わせで今後新刊が出た際は内容確認して買わないと危険だわ。

  • 2017年14冊目です。

    こういった自己啓発系の本を買う時は、ある程度、職場の数人の顔を頭に思い浮かべています。私が期待を寄せている人を支援できるヒントがあるのでは?と考えて買って読んでいます。

    行動心理学とか脳科学とかといった視点で、やる気と行動を分析し、両者をうまく結び付けて、好ましい結果を導こうとする知見が紹介されています。

    「感情が行動を支配するのではなく、行動が感情を支配する」
    多くの人が”感情が行動を支配する”と考えているが、そうではない。正しくは、”行動が感情を支配する”。大切なのは、まず”取りかかる”ことだ。
    取りかかって続けていくうちに、没頭し集中力が向上していく「作業興奮」が説明されています。何らかの行動を起こすことで、やる気ホルモンが分泌されやすくなる。

    自分を乗せるコツ
    「やる気を出せ!」ではなく「やる気がなくてもいい」が正しい。
    やる気が出ないときに「もっとやる気を出さなきゃ!」「私って駄目だな」と発するのは逆効果。なぜなら「やる気が出ない、ダメな私」を自らに再認識させてしまう。心理学的にはセルフトークというらしいが、ネガティブな感情にとらわれ、ますます行動しづらくなる。やる気の出ない、なかなか行動に移せないときは、「今はやる気がなくても大丈夫」「行動を起こせば自動的にやる気は生まれてくる」などと自分に語り掛けると良いらしい。一種の自己暗示ということでしょうね。
    言葉は行動の導火線です。

    こんなコラム記事もあり、強く共感しました。というより”かくあらねばと”ともいました。
    「報酬は」は外的モチベーションとなりえるのか
    外的モチベーションの典型は「報酬」です。転職が普通に行われている昨今、報酬こそがやる気を引き出すと思われがちです。ある中小企業の経営者の印象的だった言葉が紹介されています。「人件費をかければ、必ず業績があがるかというと、ぜんぜんそうじゃない。人を動かそうとするのに、お金の果たす役割なんて、ごく限られたものにしか過ぎませんよ」かつては「肩書き」もそれなりに人にやる気を持たせましたが、近年、肩書きにこだわる会社員は減っている。決まった出世コースやラインがあって、昇進競争を勝ち抜けば将来が約束されるという時代でもないからでしょう。
    つまり、外的モチベーションは人間のやる気を高める要素ではあり得ないのです。ただ、強いてその中でも効果があるのを挙げるなら、リーダーの持つカリスマ性や上司の経験、仕事を通じて身に着けられる知識やノウハウの蓄積などです。金銭による直接的な報酬ではなく、むしろお金に代えられないもの。この組織で働いていれば、絶対スキルアップにつながると思えたり、「師匠」と敬えるような上司の存在があったりすること。そういった「エデュケーショナル・リワード(教育的報酬)」を肌で感じられれば、大きな外的モチベーションにありうるのです。
    ですから、リーダーは部下が会社のために働いているのだと勘違いしないこと。
    敬われる「リーダー」に自分もなり得るのか?自問してしまいますね。

    モチベーションを構成する6要素
    ①才能・特技
    ②ビジョン・目標
    ③内的モチベーション
    ④外的モチベーション
    ⑤人間関係
    ⑥環境設定

    ①才能・特技
    興味や関心、好奇心、自分が今まで積み重ねてきた経験など、これが生かされているとき人はやる気を感じる。
    ②ビジョン・目標
    人生で描く夢、仕事の目標などが明確にあるとき、モチベーションは上がる。
    (たぶん、使命感とかを感じることもこれに入るだろう)
    リーダーが組織を率いるときにゴールを示し士気を高める。自分の人生のリーダーは、誰かといえば、当然「自分」です。
    ③内的モチベーション
    自分の内面化、心の中から湧き上がるもの、与えられた範囲内でできることを精いっぱいする意志をさす。
    ④外的モチベーション
    外部から与えられるもの、例えば、報酬、肩書き、評価、名誉など、自分ではコントロールできない、あるいは、コントロールしにくい事柄が含まれる
    内的モチベーションが高いのに、報酬が低く評価も低いと不満が生じやる気を下げてしまう。その意味で、外的モチベーションは無視できない。
    ⑤人間関係
    仕事をしていたら、めんどうくさいことの大半は人間関係に起因する。
    特にリーダーは、部下の性格を見極め、モチベーションが高まるようなマネージメントを心がける必要がある。
    ⑥環境設定
    これは集中力に直結する要素です。目の前の仕事に没頭できるかどうかは、仕事をする環境、体調管理などにかかっている。

    これら6つのモチベーションを左右する要素のうち、自分のモチベーションに影響を与える要素を判定する輝門が用意されていました。私の場合、人間関係要素が一番高かったですね。

    共感できたコラム
    「自分に合った仕事を見つけたい」は勘違い!
    人は、自分の才能や特技が生かされているときに、やる気を感じます。
    ただし、やりたいことと仕事ははっきり区別しなくてはなりません。
    ココが難しいのですが、たとえその人にとって得意な分野であっても、報酬の伴わないものは、仕事とは呼べない。
    よく、「自分に合った仕事を見つけたい」という人がいます。しかし、「自分」を中心に仕事が存在すると考えるのは、勘違いです。世の中には「自分」ではなく、「仕事ありき」で成り立っているからです。
    メジャーリーグのレギュラーは、多くの才能ある人間が争っている。プロフェッショナルの世界における仕事と人間の関係とは、本来そういうものではないでしょうか。
    才能を伸ばすことと、それを仕事に当てはめることは、似ているようで全く異なります。仕事は社会が要請しているから存在するのであって、自分のために仕事があるわけではないのです。もっと言えば、報酬は人間に払われているのではなく、仕事に支払われています。ですから、同じ報酬なら成果を上げる人間がそのポジションを埋めるのは当然でしょう。仕事をする以上は、それを最高のものにする姿勢が求められているのです。

    以上

  • モチベーションを構成する6要素
    ①才能・特技
    興味や関心、好奇心、自分が今まで積み重ねてきた経験なども含む
    ②ビジョン・目標
    人生で描く夢、仕事の目標などが明確にあると、モチベーションは高まる
    ③内的モチベーション
    与えられた範囲内で、できることを精いっぱいする意思
    ④外的モチベーション
    報酬、肩書き、評価、名誉など
    ⑤人間関係
    面倒くさいことの大半は人間関係に起因する
    ⑥環境設定
    目の前の仕事に没頭できるかとうかは、仕事をする環境、体調管理などにかかっている

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。臨床スポーツ心理学者。追手門学院大学スポーツ研究センター特別顧問。前鹿屋体育大学教授。日本スポーツ心理学会会員京都大学工学部卒業。1971年住友電気工業に入社。研究開発本部に所属。学生時代テニスプレーヤーとして活躍し、全日本選手権にも出場。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。1982年に脱サラし、米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員としてオリンピック選手のデータ分析に従事。過去25年以上にわたり臨床スポーツ心理学者としてプロスポーツ選手のメンタルカウンセラーを務める。また、日本でも数少ないプロスポーツ選手・スポーツ指導者のコメント心理分析のエキスパートとして知られている。2013年3月鹿屋体育大学を定年退職。2010年より5年間「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)に準レギュラーとして出演。主な著書に、ベストセラーになった『イチロー思考 孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫』(東邦出版)をはじめ、『大谷翔平 勇気をくれるメッセージ80』(三笠書房)、『ゴルファーの潜在能力を開花させるマインドセット革命』(実業之日本社)、『新庄剛志 楽しく夢をかなえる言葉』(清談社Publico)など250冊以上にのぼる。

「2024年 『岡田彰布 眠れる力を引き出す言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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