JALで学んだ ミスをふせぐ仕事術

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  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797395082

作品紹介・あらすじ

JALで行われている、仕事のミスのふせぎ方教えます!

感想・レビュー・書評

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  • 1968年~2010年までJALでパイロットとして勤務されていた方によるミスを防ぐにはどうしたらいいか論である。
    正直、この世代の半官半民の会社の職員って労組のイメージがあり、好きではないのだが、仕事に向き合う姿勢としては尊敬すべき点が多々あると感じた本だった。
    書いていることは、泥臭い、当たり前な話のようなのだが、ちゃんと経験に裏付けされたと思われる自論が展開されていて、チェックリスト、目視や声での確認についても、説得力があった。

  • ☆他のレビューでは、目から鱗のハック技術の紹介なし・基本にしっかり…速読して最短でブクログへ

    人と違ったことをしたいという欲がミスを生む

    当たり前と思わず確認 台湾2015年2月航空機事故(エンジンが片方故障、勘違いで正常なエンジンを停止☆YouTube高架橋の上を走る車に飛行機接触・墜落・パニックになりやすいとの診断を受けていた機長・焦ってダブルチェックせず→圧力クレーマーからの要求時に思い出すこと)

    NOTAMノータム 飛行しない空域☆ネットで見られる情報アリ

    1秒間の間がミスを防ぐ☆契約書に記載すべき単位のミス2回

    机上でフライトイメージ NY便 最初は1、2時間かかる→慣れると10分でイメージ

    クリティカル11ミニッツ 優先順位を決めておく・どんなときに優先順位を変更するか

    忘れ物チェックリスト・玄関に貼る☆クリップ、磁石…ならオシャレ

    湾岸戦争 日本人の帰国のためのフライト
    海外のメディアチェック→日本は情報鎖国(☆今ならパレスチナの国連加入問題がトップのハズ・大谷、GWなんて見るだけ時間のムダR06-05-12Sun)
    新聞は形容詞を省いて読む→本質は何か?

    情報は、アンテナ、スクリーニング(ふるいにかけること)、行動力(一次情報☆記者、YouTuberの肩書あればお店で取材のマネ事〇)
    鳥の目(全体を俯瞰)
    ヒューマンエラーを防ぐ多重防護☆書類チェックの方法要検討・毎回ミスの繰り返し中

    ミスを指摘されたら「ありがとう」 指摘してもらいやすい雰囲気 失敗を許すことが最大の再発防止
    clear correct complete concise簡潔な comfirm

    先人の暗黙知が武器になる

    心身が整ってこそミスは防げる 健康管理(予防、治療、回復、再発防止)=リスク管理と同じ
    自分なりの回復法を見つけておく☆風邪のとき 疲労時のサウナ 便秘

    ハリーアップ症候群(遅れを取り戻したい・遅れてはいけない) トラブルはいったん忘れる→落ち着いたときに次回の行動修正

    ストレスを減らすとき、積極的に笑う
    仕事と一体になる 羽田の清掃員・新津春子さん
    バカンス vacant 空っぽ いったん空っぽにすることで新しいものを取り入れることができる
    睡眠のためにお風呂
    聞き間違い→wishful hearing こうなったらいいなの心理
    集中力に緩急 充電と放電(土日、読書・ゆっくりと思い切ってストレス解消活動)

    宮本武蔵五輪の書 神仏を尊び神仏に頼らず 謙虚さと自尊心
    現代の日本人ほど、リスク管理に甘い国民はない。

    ストレスをやる気に変える方法・気持ちを転換する習慣 発展途上国の不幸な環境→自分の環境は有難い・自分は運が良いと考える

    パートナーと良好な関係・お互いを尊重する気持ち

    判断に迷ったら人に嫌われる方を選択 着陸できるか微妙な天候
    仲間の理解があってこその決断☆若手、次の世代の仕事に生かせれば良い

    緊急時には絶対に100点を目指さない☆レッドの教訓を忘れない・妥協しまくる自分のクセR06-05-12Sun
    どんなことがあっても生き残る

    リスク管理は悲観的に準備して楽観的に対応する☆仕事のPC翌朝データ…

    コントロール(自分がしっかりする)
    クルー・リソースマネジメント(使える人員)
    コミュニケーション

    さらなるパニックを防ぐために声を工夫・アナウンスの声で不安解消

    量を質に変換する☆今の自分はまだ量の段階!

  • 操縦適性前に読了。頑張る。

  • 小学校で習うようなあたりまえのことをやりましょう!という一言に尽きる。
    ただそれは「慣れ」によってほとんどの人がしなくなることでもある。
    この本では「ミスを防ぐ」に焦点を当て、それがブレることなく書かれていてとても読みやすい。

    ・イメージトレーニングの重要性
    ・ミスは必ず起こることを前提とした計画
    ・冷静さを保つための各技術

    以上を、パイロットならではの視点や経験から繰り返し提言されている。
    良くも悪くもわかりやすく読みやすい本。
    仕事でミスをしやすい人にはタメになるのではないかと思う。

  • 当たり前の事をいかなる状況でも当たり前にやるのって難しいよねっていう感じの本。
    ノウハウは書いてない。

  • 項目が細かいので、サクサクと読みやすい。
    けど、個人的には付箋ポイントは多くありませんでした。

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著者プロフィール

1946年10月4日 愛知県新城市生まれ。1968年日本航空株式会社に入社。入社以来42年間、一度も病欠などでスケジュールの変更なく飛び続ける。乗務した路線は、日本航空が運航した全ての国際路線と主な国内線。総飛行時間18500時間。その他、首相特別便機長、湾岸危機時の邦人救出機機長など。2008年には、「高度一万メートルからみた地球環境」というテーマで、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌などのメディアに出演。2010年3月退社時のラストフライトはマスコミの話題となり、新聞・テレビなどで特集が組まれる。日航退社後は、危機管理・リスクマネジメントの講師として活躍する傍ら、航空評論家としても活躍中。

「2020年 『新装改訂版 旅客機・エアライン検定 公式テキスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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