外国語を話せるようになるしくみ シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム (サイエンス・アイ新書)
- SBクリエイティブ (2018年5月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797395327
作品紹介・あらすじ
外国語を効率よく習得するには、習得のしくみを理解することが肝要である。習得のしくみを理解した上で、習得を促進する方策を実施するのが王道といえよう。
外国語スピーキングのキーポイントとして、Input Processing、Practice、Output Production、Monitoringがある。そして、これら習得のキーポイントと関連して習得を促進するアクティビティがシャドーイングである。本書では、これら習得のキーポイントとシャドーイングとの関連、そして習得の実践方法を実証データをまじえて解説する。「外国語を話せるようになる」ことに焦点を当てた画期的な一冊!
序章 はじめに:外国語習得の4本の柱
第1章 話すのに必要なプロセス
第2章 インプット処理の学習
第3章 プラクティス
第4章 アウトプットの学習
第5章 メタ認知的モニタリング
第6章 シャドーイングの適切な学習法
感想・レビュー・書評
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TOEIC対策をしてTOEICの問題は前より解けるようになった。スコアも前より上がった。でも、英語で会話したりメールを自在に書いたりするには程遠い。いつになったら「英語ができる人」になれるんだろう、次はどんな風に勉強していったら良いんだろうと思っていた中で読んでみたのがこの本。
言語学の研究者である著者が、科学的な根拠とともにシャドーイングが英語学習に効果的だということをみっちりと説明してくれている。
今の時代、大してお金をかけなくても、あるいは無償でも英語を学ぶ手段はある。手段が多すぎて、逆にどれが良いのかわからない。そんな中で、このやり方が効果的だと明確に言ってくれるのは、それだけでモチベーション維持に役に立つ。本書を信じて、とりあえずスマホにVoiceTubeというアプリをインストールしてみた。あと必要なのはやる気なんだろうと思う。
外国語習得において「インプット処理」、「プラクティス」、「アウトプット産出」、「モニタリング」の4つがポイントであり、これら4つにシャドーイングが極めて効果的、王道と言って差し支えないとまで書かれている。本書の構成は、上述の4つにシャドーイングが効果的である根拠をじっくり丁寧に説明し、最後に具体的なシャドーイングのやり方や教材の例などがある感じ。
内容は専門的で若干硬く感じた。でも、丁寧な説明で素人でも理解できる。
その硬い内容とは対照的に、挿絵のキャラクターがゆるゆるで和んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あらゆる研究結果を踏まえて、人間の言語習得システム及び言語習得に対するシャドーイングの有用性について分かりやすく言及されている。
また、本の結びにはあらゆるデータを踏まえた有効なシャドーイングの実践法がまた分かりやすく書かれている。 -
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閲覧新書 -
まだ序盤なのだけど、どうもKrashenのインプット理論を論拠にしているようだ。
この理論って40年も前のものなのだが、、、大丈夫なのか??
と思って、脱線してKrashen周りの検証論文を読み始めた。また感想に書き足そう。 -
外国語を習得するメカニズムを紹介。
シャドーイングを最も効率的な学習法と説明する。
ろんりを知ることで学習法への信頼とモチベーションが高ます。必須の継続力を支えてくれる。 -
多読だけじゃなくて多聴、そして多シャドーイング。
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科学的な根拠が示されたシャドーイングのステップと推奨の素材が示されているので、迷いなく英語学習を続けていけそうだ。
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韓国語出版社(hana)のSNSで紹介されてたので入手。
難しくて諦めた(汗)
最近ドラマ見ながら、言葉が使われるシチュエーションをリアルに感じながら学ぶと入り方が違うんではないかという感覚があって、そういうのを期待して読んだのだが、だいぶ外した…先入観は良くない(汗)
もう少し時間おいて読み直したい。 -
シャドーイングを軸にした英語習得方法とその効果を科学的に分析した良書.
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主に第二言語習得的な観点から、シャドーウィングがいかにして外国語を話す能力を向上させるかについて理論と根拠を提示しながら説明した本。また、シャドーウィングの効果的なやり方や誤った方法についても解説がある。シャドーウィングのKnowとHowの両方が詰まった良書。ただしこの本の対象者は、既にある程度文法や語彙等を学び意識的に取り出せる記憶として持っている学習者である。そのような人が、その意識的に取り出せる知識(顕在記憶)を潜在記憶に近づけることで会話の処理を自動化するのに役立つ方法が学べるだろう。