日本式サッカー革命 決断しない国の過去・現在・未来

  • 集英社インターナショナル
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797671018

感想・レビュー・書評

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  • 急がれるスポーツビジネス人材

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/detail?rgtn=101803

  • プロ野球が混乱している傍らで、日本のサッカーが暗黒時代を経て、Jリーグの開幕、そして浸透していった過程を記録として読むことも出来ますし、日本文化論として、サッカーが如何に日本の社会を変えていったかを論じた内容でもあります。英国人ながら非常に研究し日本をよく理解した本だと思います。日本人の特質として先輩・後輩の人間関係重視、また監督絶対で指示待ちという制約をいかに崩していったか。明らかに日本人がこのサッカーの興隆を通じてどう変化していったかを説得力を持って主張しています。各Jリーグチームの消長を清水エスパルスの経営危機、横浜フリューゲルスの合併による消滅などの経緯を詳細に書いている章では、野球を意識して読まざるを得ませんでした。そして各チームのサポーターたちが如何に工夫しながら日本に合った応援風景を作り上げていったかという記述は出色でした。

  • 主にJリーグ開始から10年を外国人記者が振り返った本の訳本。

    Jリーグ前の不遇の時代についても書いてあるが、基本はJリーグ開始、オフトジャパンの快進撃などから日本が変化した10年間を総括している。

    特に印象に残ったのは、外国人選手としてきた、リネカー、ジーコ、ストイコビッチ、ドゥンガなど、監督としてきたバクスター、オフト、ヴェンゲルが異文化である日本や日本人に対して、最初どのようなことを思ったか、またどのようにその状況を改善したのかがわかることが面白い。また、日本の古豪と呼ばれる高校サッカーの監督がどのようなスパルタ式の訓練を行ったかなどを外国人の著者が、おなじ外国人にどのように説明しているかが興味深い。

    Jリーグは書かれている、フリューゲルスの消滅などを経験しながら、その後20周年を迎えている。今一度、あの時代を振り返るためには良い本だとは思った。

  • 日本人が書く日本のフットボールの話はなぜか面白くない。
    海外との比較が,割と薄っぺらな感じがするからかもしれない。

    それに比べて,海外の方が書くフットボールの話は参考になる事が多い。
    英語で最初に書かれたものとのことで,
    JAPANESE RULES: Japan and the Beautiful Game
    一度英語で読んでみたいと思った。

  • 大げさなタイトルが付いているが、実の内容はJリーグが開幕して約10年間の出来事を綴ったもの。ただし「Jリーグ」は日本社会における革命だと考えている自分としては決して間違っていないタイトルだと思います。外国から見た日本論としては物足りないものの、Jリーグへの愛があふれた素晴らしい書です。よくJリーグを蔑み外国のサッカーを褒めるヤカラがいますが、彼らにはこの本を一読することを命じます。

  • ・なんというか,日本人に対するステレオタイプな見方が酷く,「そうじゃないだろ」と突っ込みたくなるところが多々あり.訳者の玉木氏によるバイアスもかかっているように思う.

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