ドジっ娘リーダー奮闘記

  • 秀和システム
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  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798026534

感想・レビュー・書評

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  • オルタナティブブログには、知る人ぞ知る”ばんちょ~”と呼ばれる御方がいる。その”ばんちょ~”から、先日のオルタナティブ・ブロガ―定例会の際にいただいたのが、本書『ドジっ娘リーダー奮闘記』。なんと、本を出されていたのか!「良かったら、読んでね」的に渡されたのだが、目は笑っていなかったw

    著者は、おなじくオルタナティブ・ブロガ―の小俣 光行さんと”ばんちょ~”。もともとITメディアの人気連載コンテンツだったものをベースに、書籍化した一冊である。

    ◆本書の目次
    01 カラオケ特訓で、脱しんみり会議!
    02 お菓子じゃなくて、メリットが欲しいのね
    03 美十でもビギンでもなく、大切なビジョン
    04 目指せ、ゴリさん! 本物のリーダーになろう
    05 情報もカロリーも、積極的に出して行こう!
    06 華麗なる信頼関係
    07 守ってあげたい!
    08 あれもこれも任せちゃえ - リーダーの本当の仕事
    09 やりがいは、七難(7K)隠す
    10 問題を憎んで人を憎まず
    11 ワクワクさせてよ - 目標設定の極意
    12 恋は焦らず、コミュも焦らず
    13 しかり上手は褒め上手
    14 『?』5回は、愛のサイン
    15 大切なことは、お”見通し”
    16 本気(マジ)で仕事する5秒前
    17 賛成?反対? チャンレジ新境地
    18 年上の男の子
    19 任せる品格
    20 育てばラクチン、後継者
    21 資格でメシが食えるか?
    22 その”教えない”には訳がある
    23 ”どこでも一緒”でいいのかな?
    24 トラ・トラ・トラで攻めていけ?
    25 家に帰るまでが遠足、引き継ぎが完了するまでが仕事
    26 さよなら輩田さん - リーダーの真の仕事

    ストーリーは、新米リーダーの”しんこちゃん”に先輩リーダーの”輩田さん”が、リーダーシップについて教えていくというもの。実際にありそうなケースを会話形式で進めていく手法がわかりやすいほか、イラストもインパクトがあり効果的である。

    印象的なのは、教わる立場の”しんこちゃん”の立ち回りである。決して分かったふりをせず、相手の話をよく聞きながら、的確な質問をしている。じつは、饒舌にリーダーシップを語る”輩田さん”ではなく、”しんこちゃん”の方がリーダーシップを発揮しているという見方もできるのだ。

    そういえば、ばんちょ~も傾聴の上手な人で、どこか”しんこちゃん”に役どころのぶるところがある。オルタナブログの面接で、「それじゃ内藤さん、オルタナブログでブログを書いてくれるかな?」と聞かれ、「いいとも!」と赤面しながら答えたのも、リーダーシップのなせる技だろう。

    そういったわけで、リーダーとしてモノを教える立場の人にも、リーダーからモノを教わる立場の人にも役に立つ一冊。お試しあれ。

  • ITmedia エンタープライズの連載「ドジっ娘リーダー奮闘記」( http://www.itmedia.co.jp/keywords/dojikko.html )が書籍になりました。新米リーダーしんこちゃんが先輩リーダーの輩田(やからだ)さんの後押しを受け、立派なリーダーに成長していくさまを物語仕立てでつづっています。ストーリーの節目でリーダーとしての自覚を持ち、メンバーとともにチームを率いていくしんこちゃんの成長の軌跡をたどりながら、リーダーの資質や考え方について追体験できる内容になっています。

    何かしらの組織に属している場合、たいていはさらに細分化されたチームの一員として仕事をします。なぜチームを作るのか。その方が利益や成果を最大化できるからです。一人で完結させられる仕事はとても少なく、ほとんどの仕事はほかの人の支援なしには成し遂げられません。当然、リーダーに求められるチームの引率力が、そのチームの力を決めるといっても過言ではないと思います。

    だからこそ、リーダーの素質にはついつい目が行っていまいます。「チームメンバーの立場に立って気持ちを理解しようと努めているか」「大いなるビジョンを持って、メンバーと共有できているか」「きちんと手を動かして仕事をしているか」「最終的な責任を担保してくれるか」……学生時代から社会人の今をかえりみて、こういった基本を貫徹してくれるリーダーは意外に少ないことに気付きます。逆にこれらをきちんとメンバーに提示してくれるリーダーのいる組織は、やはり強かった。ほかの組織に絶対負けなかった。チームはリーダーの素質でたやすく浮き沈みすると思うのです。

    ドジっ娘リーダー奮闘記のページをぱらぱらとめくりながら、ふと昔いっしょに行動を共にしたリーダーが脳裏をよぎりました。そんな理想のリーダー像になるための過程が、「ドジっ娘(こ)リーダー奮闘記」にはちりばめられていると感じたのです。

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