図解入門業界研究最新派遣業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第3版] (How-nual図解入門業界研究)
- 秀和システム (2012年1月16日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798032177
感想・レビュー・書評
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派遣業界は、派遣員をクライアント企業に派遣し、報酬額の3割前後はピンハネし、残りを派遣社員に支払うことで成り立つ口利き業者のこと。
また、複数の口利き業者を介在し、多くのピンはねを受けて派遣していることも、実態としては存在する。(この場合は、派遣よりも請負の方が多く、申告。特に福島第一原発の例での多重請負など)
派遣社員として登録する場合、社会的にも、力学としても弱い立場に居るため、この種の不正が横行していても、なんともし難いのが現状。
そして、意外かもしれないが、派遣業はあれだけピンハネしてもそれほど儲からない。それは、派遣するスタッフが熟練工ではなく、非熟練工がメインであり、専門業務を派遣するためではなく、ただの労働力として仲介料をせしめるだけに陥ってしまっている傾向が強いこともある。本来、派遣会社はきちんと自身のスタッフを教育・育成し、専門性を高めた上で派遣するべきであるが、実態としては派遣スタッフは1つの派遣会社だけから受けておらず、複数の派遣会社から、仕事があったら受けるというスタイルをとっているため、差別化がしにくいだろう。
派遣を受け入れる企業としては、とても良い雇用の調整弁という側面があるので、むしろ非熟練工の単純労働力の方が魅力を感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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