中国人は日本の何に魅かれているのか

著者 :
  • 秀和システム
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798060842

作品紹介・あらすじ

2020年1月に明らかになった新型コロナウイルス騒動は、中国経済を直撃しました。それまで「アメリカに追いつけ追い越せ」と邁進してきた中国経済が、完全に腰折れしてしまったのです。(……)
 このように、2012年11月の第18回中国共産党大会で始動した習近平体制が、発足から7年を経て、最大のピンチを迎えたわけです。
 もちろん、日本にとって中国は、全貿易の21・4パーセントを占める(2018年)最大の貿易相手国なので、日本経済をも直撃しました。また日本でも少なからぬ新型コロナウイルスの被害者が出たため、その経済に対する影響も少なくありません。しかしながら発生源の中国は、日本の何倍もの打撃を受けたのです。
 中国にとって、世界一の経済大国であるアメリカは、貿易摩擦を始めとする覇権争いがあって頼れません。そうなると、中国が最も頼りにするのは、世界第3位の経済大国であり、隣国でもある日本です。
 今後、一時的なことではあるでしょうが、日中関係は、かつての「中国が日本を頼る日中関係」に戻っていく可能性があります。すなわち日本としては、もしくは日本企業としては、中国政府や中国企業にモノが言いやすくなるということです。経済的には日本も日本企業も打撃を受けますが、ぜひ中国との「新たな関係作り」に取り組んでいってほしいと思います。(本文より)

【章目次】
第1章 〝和食〟の旨さに目覚めた中国人
第2章 日本の本が中国で読まれる理由
第3章 マンガとアニメは〝日本に追いつけ、追い越せ〟
第4章 〝旧き良きアジア〟としての日本旅行
第5章 日本の技術は中国企業の生命線

感想・レビュー・書評

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  • 反日の暴動とかあった一方で、日本の食べ物、マンガ、アニメ、酒など、日本のものが好きな中国人。これ読むとうまく共存していけそうな気がする。
    どんどん先に進んでいく中国ってイメージがあったけど、アニメの粗さとかまだまだなところもあるんだな。

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著者プロフィール

1965年生まれ。埼玉県出身。東京大学卒業。国際情報学修士。講談社入社後、中国、朝鮮半島を中心とする東アジア取材をライフワークとする。講談社(北京)文化有限公司副社長を経て、現在、『週刊現代』編集次長(特別編集委員)。Webメディア『現代ビジネス』コラムニスト。『現代ビジネス』に連載中の「北京のランダム・ウォーカー」は日本で最も読まれる中国関連ニュースとして知られる。2008年より明治大学講師(東アジア論)も兼任。2019年に『ファーウェイと米中5G戦争』(講談社+α新書)で岡倉天心記念賞を受賞。他に『アジア燃ゆ』(MdN新書)『パックス・チャイナ 中華帝国の野望』『ファクトで読む米中新冷戦とアフター・コロナ』(以上、講談社現代新書)など著書多数。

「2023年 『日本人が知らない!中国・ロシアの秘めた野望』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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