改革・改善のための戦略デザイン 病院DX

著者 : 中村恵二 野末睦

• 秀和システム (2021年11月30日発売)

作品紹介・あらすじ

病院、医療業界のためのDX（デジタルトランスフォーメーション）の入門書です。

感想・レビュー・書評

[2006013番目の読書家さんの感想 · 2024年2月25日]

DXという抽象的な概念から、デジタル技術に関する段階的な考え方や取り組み方について分かりやすく記載されており初学者でも非常に理解しやすかったです。
業界として取り組むべき課題や将来的な解決策になるであろう最先端のデジタル技術についても全体を通して網羅されており、現時点での医療業界に関するデジタルの活用状況なども知ることができました。

[神戸国際大学情報センター（図書館）さんの感想 · 2023年3月15日]

https://act-02.kobe-kiu.ac.jp/opac/volume/387125

[headshrinkさんの感想 · 2022年10月2日]

医療DXに関するキーワードを順番に解説しているような作り
通読すれば一通りのことはわかるようになっているが、もう少し総論的な話があってもよかったかも

[ザ・ブックリーダーさんの感想 · 2022年9月9日]

医療業界でない人にも比較的わかりやすい
日本の課題から医療業界を捉えており、イメージが湧いた

個人的には、患者の状態と必要な医療行為、その実施者について、もう少し整理されているとよかった。
（医療のマッピング的な）

[Go Extremeさんの感想 · 2022年1月23日]

序章　多角的な視点からの考察
意識と視点の違い．
デジタルにまつわる言葉の違い
1章　なぜ病院・医療業界にもDXが求められているのか
病院・医療のDXを考える2つの視点
人類の知識の蓄積と情報交換手段の発展
医療に関する情報が閉鎖空間から開放空間
医師などの労働生産性の向上が求められる病院、クリニック
求められている医療の質の向上
拡大する公立病院の赤字問題の解消と病院再編成の動き
病院中心の医療から、在宅医療、地域連携の医療へ
病院完結型から地域完結型ヘ
バイオテクノロジー、追伝子、創薬etc.
ウィズ・コロナ、ポスト・コロナ
2章　病院・医療業界の現状と課題
医療IT化、ICT化の始まリ
新しいデジタル技術迎入への抵抗を感じる医療スタッフ
情報発信の難しさと「広告規制」
個人識別番号に対する国民のアレルギー的反応
病院、クリニックにおける働き方改革の難しさ
破綻しつつある保険医療体制
整備されないプラットフォーム
災害、感染対策に弱い診療体制
地域医療連携と在宅医療での現実
3章　活用はじまる病院DX先進事例
進化を続ける医療クラウド
電子カルテの連携と地域包括ケアにおけるDX
コロナ禍が後押しした病院DXの先進事例
①「RPA」の導入から始まるDX
②院内コミュニケーションツールの整備
③オンライン診療、遠隔モニタリング、遠隔治療
医療現場のDX 遠隔管理、手術室支援など
在宅医療とDX
コメディカルスタッフとDX
4章　地域包括ケアシステムと介護DX
住まい・医療・介設・予防•生活支援の一体的な提供
介設DXによる業務の効率化とサービスの質の向上
施設系介誕事業所におけるDX
居宅系介謡事業所のDX
介設のデータベースの活用による科学的介護
医療・介設・健康分野の情報連携基盤の構築
地域包括ケアにおけるクリニックの位置づけとDX
拡大を続ける病院・施設給食業界とDX
5章　成功する病院DXの進め方
スマート・ホスピタルの実現に向けて
自院のDX推進の成熟度レベルを知る·
DXを実現させるために必要な考え方とアプローチ方法
優先順位を明確にしたロードマップの作成
院内コミュニケーションの整備とプラットフォーム
既存制度の改変で起きる現場部門の反発
事業継続性の確保と事業基盤の強化、事業開発に資するツール・
「デジタルガバナンス・コード」と「3省3ガイドライン」
6章　成長のための戦略デザイン
国家戦略としての病院・医療DX
バイオセンサーの進化と自律的世界の創出
DXのもたらす病院経営変革
①ビッグデータ活用とAl
②包括医療疫支払い制度(DPC)と医療DX
③患者のPHR（個人健康情報）とオンライン診療、地域包括ケアシステムでの期待
④新しい病院マーケティングヘの期待から
ローカル5Gの普及と医療DX
ブロックチェーンと医療捐報の管理
7章　資料　医療関係団体の取り組み
日本医師会
健康・医療戦略推進本部
医療の情報化と診療報酬の関係
日本歯科医師会におけるDXに向けた取り組み