思考系UMLモデリング即効エクササイズ: モデ力を鍛える13の自主トレメニュー
- 翔泳社 (2004年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798107127
作品紹介・あらすじ
「モデリング」に焦点を当て、オブジェクト指向的な「思考」力を養うためのトレーニングブック。オブジェクト指向開発チームに入る前に身に付けておきたい基礎的な力を、演習を通して身に付けていく。
感想・レビュー・書評
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UMLのモデリングを実践するための良い実例教材です。
UMLの教科書を読むより、UMLでどうしたいのかがより直感で習得できるでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソフトウェアの複雑さが増しており、抽象化は必須。
少なからずモデリングすることになるが、抽象化する技術体系(UMLのような)はあっても、実践して本質を捉えたモデリングを行うことは簡単に身につくことではない…同感です。この能力を鍛えるためのワークブックになっている。説明もわかり易く読みやすい。
実際の演習課題はどうなのか? 演習1をやってみたところ、ほぼ自分の考えと一致していたのにやや驚いた。
モデリングの方法は多様ではないかと思っていたけど、やはり帰着するところは似ているのか…とすれば、やはりこの抽象化して整理する方法は工学として大いに役立つのではないかと認識できました。
課題の解答例と解説、ありがちな間違いは、まぁそのとおりだと思う。ただ、ありがちな間違いは、理解が浅い人が納得できないような気がして、もっと強烈にカウンターをあててあげられないものかと思ったりもする。
いい本です。職場の皆さん全員にやってもらいたい…ホント。 -
モデ力(もでりき)を鍛える13の自主トレメニューといったキャッチフレーズの本書。
通常モデル化の本などはいきなりレンタルショップや図書館などを題材としたものが多いと思うが、本書は何故か「アイスクリーム」のモデル化から始まる。だからなんだ、という意見もありそうだが、読み物として単純に面白い。まじめに信じてこいつと心中するというのではなくて、こういう面白い題材から入って頭をやわらかくするのが狙いなのだろうと思う。
そして、アイスクリームで読者を「おっ」と思わせ導入しながらも、読み進めるにつれて、ホテルの事例や鉄道の事例、そしてお約束のレンタルの事例などだんだんと実用的な内容になっていく。
間違いモデリングの例なども示されていて、初心者が犯しがちなミスの例が載っており、間違いポイントの指摘や直すべき箇所のアドバイスなども記載され、大変分かりやすい。
こういった類の本はそれだけで全てが解決するといった銀の弾丸的なものはないと思うが、多くの本に接することで少しずつセンスが養われていくものなのだろうと思う。
何事においても先人の知恵はフル活用することが望ましいが、すべてを丸写しするだけでは能が無い。租借して、自分の中で活用できるレベルに持っていくことが大切であろう。
価格も手ごろなので、ぜひ通勤のお供にどうぞ。 -
せっかくの本質思考の手法であるオブジェクト指向は、アプリケーションプログラム実装のためのテクニックなどではないぞという本です。
物の考え方としてオブジェクト指向を教えてくれる貴重な本です。
状況理解→コンセプトを決める→モデル→バリエーション→ありがちな間違い、という説明手順が素敵です。 -
お仕事の関係で読んだ本です。(読書でなく、お勉強です。)
他のモデリング本との違いは、演習が独特なところでしょうか。
アイスクリームをモデリングせよ。
ブラックジャックをモデリングせよ。
などなど。
演習問題は、そのまま仕事に使えるわけではないですが、情報システムを考えるうえで、
本質的な構造を押さえることの難しさと重要性を認識できます。
データベースに関係する人、関係しない人も、一読おすすめです。 -
モデリング素振りするための本
情報の整理方法を学ぶことができる
・思考停止時間を減らす:おおざっぱなグルーピングで分類を進める
・ループを減らす:問題の要点と方向性を簡潔に記述する
UML記述方法を知りたいなら別の本を読むべきかもしれない
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hiさん:この本を教科書にするのはどうかなと思いますが、モデリング課題を出してみんなでレビューするのは
楽しいかもしれません。