プログラマのためのDocker教科書: インフラの基礎知識&コードによる環境構築の自動化
- 翔泳社 (2015年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798141022
作品紹介・あらすじ
従来、システム開発のプログラマは、顧客の業務要件を理解し、要件に応じた設計を行ない、プログラミング言語を使ってシステムを実装し、仕様通りの機能を持つかをテストすることが主なミッションでした。今日ではそれに加えて、構成管理ツールを使って、開発したシステムの実行環境のプロビジョニングなどを行なうケースも増え、ネットワーク設計やOSの導入、システム/データベースサーバなどのミドルウェアの設定やセキュリティといったインフラ構築の知識が求められています。
本書は、Linuxのコンテナ仮想化ツールであるDockerを使って、コードでインフラ環境を構築するための入門書です。開発環境や実行環境などインフラ構築「自動化」の経験がない開発者を対象に、おさえておきたいシステム基盤&インフラの基礎知識に加えて、Dockerによるインフラ構築と管理の方法をやさしく解説します。理解しにくいネットワークや仮想技術などのインフラの基礎概念を図解しながら、開発/実行環境を実際に構築することで、構成管理ツールを使ったインフラ構築の流れを解説していきます。
・おさえておきたいシステム/インフラの知識
・コンテナ仮想化技術とDocker
・Dockerのインストールと基本コマンド
・Dockerfileを使ったコードによるサーバ構築
・Dockerイメージの共有─Docker Registry
・複数コンテナの一元管理─Docker Compose
・マルチホスト環境でのDocker運用─Docker Machine、Docker Swarm
・クラウドでのDocker運用
感想・レビュー・書評
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CIサービスでDockerをよく使い、自分でimageを作れるようになったほうがよいなと思ったため購入。
自分はアプリケーションの技術バックグラウンドしかないので、本の始めの方のインフラ・サーバの基礎知識みたいなのは非常に役に立つと思った。
後半についてはDockerとDocker-XXの紹介とそれぞれどんなコマンドが有るかが8割くらい、実際に例を立ててそれに見合った実装をして見せてくれるのが2割くらい(ページ数では半々くらい)。もっといろいろな例を紹介してほしかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インフラ知識を含めてDockerを、学びたい人には最適な一冊。
インフラの情報を含めて学べるので。
逆にDockerだけ学びたいインフラに詳しいエンジニアには冗長に感じる可能性も。 -
副題にインフラの基礎知識&コードによる環境構築の自動化とあるように、Dockerの話だけでなく、OSやオンプレ、Linuxといったインフラの基礎的な概念の紹介から入っており、初めてインフラの仕事に取り組む人でも読める内容となっている。
Dockerの説明はコマンドの説明レベルとなっており、実務でインフラを構築するレベルとしては正直物足りない印象。Dockerの操作ができるようになるレベルが本書で到達できるレベルに感じた。
インフラとは?仮想化とは?コンテナで管理するメリットとは?といったところが気になっているけど、よく掴めていない人への入門書としておすすめできる本。 -
Dockerの未経験者として、概念を理解するために読んだ。
3章までを丁寧に読み、4章のDockerfile と6章の永続データ周りを拾い読みした。
Dockerコンテナは、Webフロントサーバのように、負荷増減に応じて生成したり破棄したりという使い捨ての運用が適している。これが、1コンテナ1プロセスの構成にしたほうがいい理由の一つ。永続データをデータ専用コンテナやホスト環境に格納したほうが良いのも同様の理由であり、誤ってコンテナと共に破棄してしまわないようにするため。 -
# 書評☆3: プログラマのためのDocker教科書 | コマンドを解説した教科書的な普通の内容
## 概要
- 書名: プログラマのためのDocker教科書
- 副題: インフラの基礎知識&コードによる環境構築の自動化
- 著者: WINGSプロジェクト阿佐志保
- 出版: 2015-11-19
- 読了: 2020-03-28 Sat
- 評価: ☆3
- URL: https://book.senooken.jp/post/2020/04/12/
## 評価
コンテナー仮想技術でよくきくDockerに興味を持って読んだ。
書名に「教科書」とある通り,教科書的な内容だった。
内容は大きく4部構成だった。
1. インフラやDockerの基礎知識
2. Dockerのインストールと基本コマンド
3. Dockerファイルやイメージの共有
4. Dockerによる運用
全体として,Dockerのコマンドを解説しており,そこが教科書的なイメージを強く感じた理由だ。
後半はDockerを使った運用についても書いてあったが,あまりイメージできなかった。
## 結論
書名通りDockerのコマンドを解説している教科書的な本だった。
Dockerの典型的な例のDockerファイルを提供しているパッケージの利用などがあまりなく,イメージしにくかった。
内容は悪くないが,自分に合わなかったので別の本をあたりたいと思った。 -
読み終わった
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非常にわかりやすく丁寧に書かれた良本。
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Dockerを使ってみたい人にいいかも。
仮想化の基本的なことから書いてあったり実際のコマンドが書いてあったり丁寧なので、取っ掛かるには良いと思います。 -
前半は丁寧な説明だけど、後半は急にアッサリになった印象。
docker-machineあたり、もう少し詳しく書いて欲しかったが本のターゲット層と違うんだろう。
コマンドのリファレンスとして手元に置いておこう。