- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798146188
作品紹介・あらすじ
“親が亡くなったあと”に備える、「お金の準備」と「子どもの金銭管理教育」!
どのくらいお金を残せばよいか? 残したお金は本人のために使えるか?――障がいのある子を持つ親にとって、「自分が亡くなったあとの子どもの暮らし」は切実な問題です。
本書は、30年以上障がい者支援に携わってきた「福祉のプロ」と、人気ファイナンシャル・プランナーとして活躍する「家計のプロ」がタッグを組み、知的障がい(軽度~中度)のある方が自分でお金を管理できるようになるトレーニング方法をわかりやすく紹介。幼児期から成年まで、何歳からでも始められ、知的障がいをともなうダウン症、自閉症、発達障害の方にもおススメです。
また、さまざまな福祉支援や社会保障を知って生活の収支を考えれば、必要以上にお金を貯めず、いまの生活をより豊かにすることも可能。本書では、障がいのある子のライフプラン事例を挙げながら、親の家計管理のポイントも解説します。
親が元気なうちに、“漠然とした不安”を“安心な未来”に変える1冊!
プロローグ
第1章●自分でお金を管理して可能性を広げよう
・親が心配なのは、子どもの将来の「お金、住まい、生活」
・知的障がいのある人の金銭感覚
・知的障がいの特徴を知って能力を伸ばそう
・貯金推移のグラフ化で当事者にも家計がわかる
第2章●お金の基本が身につくトレーニング
・お金について知っておきたいこと
・お金の“ 見える化” で計画性を身につけよう
・お金を貯める練習をしよう!
第3章●日常生活に役立つトレーニング
・お金を賢く使うトレーニング
・「袋分け」を覚えてお金を計画的に使おう
・お金のトラブルを防ぐ教育
・障がい者の学校卒業後の進路
第4章●親もお金と上手につきあおう
・お金の不安はどこから来るの?
・楽して続ける家計管理のコツ
・親も頑張る!家計の大改造
・親の老後の生活は大丈夫?
・親が亡くなった後の子の生活は?
巻末資料●今から知っておきたい障がい者とともにある制度
感想・レビュー・書評
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特別支援教育に関わる学校の先生にオススメです。
学校卒業後のイメージがつく一冊。 -
障がいのある子どもにお金のことを教えるのはとても大変です。
とても本人には任せられない、人目も気になるとなればついつい親が買い物の支払いなどを代行してしまいますが、いずれ親がいなくなったときのためにも、コツコツと日々訓練していくことが大事だと改めて思いました。
やみくもに将来のお金のことを心配するよりは、法制度をしっかり理解し、ライフイベント表などで先を見据えていけば不安も軽くなると思います。
またこの本を読んで一番感じたのは、思っていたよりも障がい者が暮らしていく上でのお金の保障(障害基礎年金)や支援が多くあるということです。身内だけで背負い込まず、適切に支援を受けることで、親も子も人生を楽しむことができると思います。
ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、助言をもらうことも大切ですね。 -
単なる計算や買い物だけでなく、「お金を払う」という事は 浪費 ではない事。そのためのトレーニング、親亡き後に続く取り組みなどが分かりやすい。
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臨床において患者さんのご家族が特に心配されていることなので、ほんとうに素晴らしい本です。
自宅でできるお金のトレーニング方法、注意すべき情報(たとえばクーリングオフの対象になる商品はどんなものかなど)、そして巻末の制度一覧が非常によくまとまっています。障害のある方をもつ家族は一度はぜひ目を通してほしい一冊です。入院を何度かしたことのあるレベルの成人の当事者さんたちにももちろん有用です。