- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798157863
作品紹介・あらすじ
「技術者のための」と冠した数学書の第3弾ーー確率統計学
「機械学習を支える『数学』をもう一度しっかりと勉強したい」方々に向け、理工系の大学生が学ぶ『確率統計学』を基礎から解説した書籍です。
■本書の特徴
・機械学習を支える大学数学の3分野のうち、確率統計学を順序立てて学習できる(既刊『技術者のための基礎解析学』『技術者のための線形代数学』との姉妹編。これら3冊で大学数学の3分野を学ぶことができる)
・定義と定理をもとに、厳密に展開される議論を丁寧に説明している(再入門者に理解しやすい)
・各章の最後に理解を深めるための演習問題を用意
■対象読者
・大学1、2年のころに学んだ数学をもう一度、基礎から勉強したいエンジニア
※理系の高校数学の知識が前提となります。理工系の大学1、2年生が新規に学ぶ教科書としても利用いただけます。
確率統計学を扱う本書では、「コンピューターの乱数によるシミュレーションで現実世界の不確定な現象を再現する」ことを確率モデルの目標とすることで、抽象的な確率空間が果たす役割を明確にするというアプローチを取りました。その上で、条件付き確率や事象の独立性など、ともすれば直感的な理解にとどまりがちな点について、その基本的な性質をできるだけ厳密に導出することを心がけています。
ここには、確率空間の「仕組み」を理論的に理解するという意図があります。これにより、パラメトリック推定や仮説検定など、確率モデルを構成・検証する手続きについて、その役割をより明瞭に理解することができます。
また、「技術者のための」と冠した三部作(解析学・線形代数学・確率統計学)のまとめとして、本書の付録(Appendix A 機械学習への応用例)では、これらを総合した応用分野の1つである機械学習の基礎的なアルゴリズムについて、その原理を数学的な観点から解説します。
本書を含む三部作を通して、直感的な理解にとどまらない、「厳密な数学」の世界をあらためて振り返り、じっくりと味わっていただければ幸いです。
感想・レビュー・書評
-
AIで必要な基礎数学のやり直しに向けたシリーズ3作目。Appendixで機械学習への応用例まで接続しているが、本文とは異なり式変形の説明が簡潔なため難解となっている。また、1作目の基礎解析学の知識を前提としている部分があり、最後に着手する方が良さそう。
ただ、式中での誤記が5件あり、正誤表でも修正されていないため、本書は手放しでは薦められない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018/09/11 初観測
-
大学1,2年生レベルの確率統計学だそうです。
2項分布、ポアソン分布、正規分布について理解が深まりました。
1,2章は初歩的な確率統計を数式で説明していて、自分でも時間をかけて読み解くことで理解できました。
また、4章と機械学習への応用は楽しく読めました。
ただ3章は意味不明で、何を書いているのかすら理解できず。 -
請求記号 417/N 34