西洋美術は「彫刻」抜きには語れない 教養としての彫刻の見方

著者 :
  • 翔泳社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798172934

作品紹介・あらすじ

「彫刻」がわかると西洋美術もわかる。
これまでなかった、
エキサイティングな彫刻の見方。

海外の美術館に行くと、まず
私たちを迎えてくれるのは、
絵画ではなく美しい「彫刻」の数々です。
その存在感に圧倒されつつも、
彫刻の見方がわからなくて、さらっと素通り
していませんか?

◆彫刻は最も古い美術のひとつ
彫刻の見方がわかると、西洋美術もみるみる
理解できるようになります。

日本ではあまり知られていませんが、
実は世界のアートシーンにおいて、
西洋美術を語るうえで「彫刻」の理解は
欠かせないものなんです。

歴史に名を残したアーティストの多くは
絵画だけでなく素晴らしい彫刻作品も制作しており、
世界的に評価の高い日本人アーティストは、
彫刻や立体アート作品によって見出されたと
いう例も多いのです。

この本では彫刻とは何かに始まり、その魅力や歴史、
見るべき作品、そして彫刻を見るための
ポイントについて、わかりやすくご紹介します。

これまで知らなかった彫刻の魅力、
見方について、一度体系的に学んでみると
西洋美術への理解も深まります。
思わず誰かに話したくなる、
彫刻の魅力、楽しみ方が詰まった一冊です。

◆論理的に解説
著者は、「考える人」で知られるロダン作品の
日本正規エージェント代表。
前著『論理的美術鑑賞 人物×背景×時代で
どんな絵画でも読み解ける』でも紹介した
論理的なアートの見方・読み解き方を
彫刻においても活用し、解説しています。

◆こんな人におすすめ
アートが好きで西洋美術や絵画について、
一通りのことは知っているつもりでも、
彫刻について、あまり考えたことはなかった方。
西洋美術をもっと深く知りたい方。
彫刻をもっと知りたい方。
美術館に行くのが好きな方。

感想・レビュー・書評

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  • 彫刻・・・面白くないねん

    と思っていたので

    面白くないままじゃ つまらんから

    読んでみました
    彫刻は パブリックアートだということ

    丈夫で 屋外でも大丈夫 

    気軽に触れる 全方向から見れる

    4次元アートなのね

  • サラッと彫刻というジャンルについて理解するにはちょうど良い一冊。

  • 桃山学院大学附属図書館電子ブックへのリンク↓
    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000137100

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    ◆学認からログインしてください。

  • 歴史説明がざっくり。ルネサンスについては「深掘り」とあるがこれは深掘りとは言わない。

  • こういう本のタイトルに「教養」って付けるの流行ってるよね。でもさ、書いていることは、「彫刻を楽しく見ようぜ」であって、これで教養が身に付いた、ってもんじゃない気がするし、そう書いてある。作品単体をみて、良し悪し、好き嫌い、感想を得るよりも、美術史として、繋げてみると、もっと楽しくみれるぜ、っていう意味だったら、歴史は教養?

  • 歴史の整理がコンサバ過ぎる、他山の石としてなら

  • 縦横思想
     盾:過去と未来  横:他の対象との比較

    彫刻
     削り刻む      (カービング)
     可塑剤で型をつくる (モデリング)
     鋳造する      (キャスティング)
     組み立てる     (アセンブリング)
    屋外に存在できる 無料 触れられる   

    A・PEST
     アートと政治/経済/社会/技術の因果関係
    ARROW
     Ancient Greece/Rome BC1000年~500年~3世紀 古代ギリシャ ローマ
      ギリシャ=理想美としての肉体 ローマ=現実の美
     Renaissance 15世紀~ ルネサンス バロック
       16c ミケランジェロ「神の如き」~デカダンス(衰退)
     Rodin Modern 19世紀 フランス
       ロダン「ヒューマニズム」
     O Post Rodin  20世紀 フランス アメリカ
      抽象化・コンセプチュアルアート・シュルレアリスム
     W After War Sculpture 戦後1945年以降 アメリカ
      抽象表現主義・ミニマルアート・ポップアート

    パブロ・ピカソ   アッサンブラージュ
    フリオ・ゴンザレス  鉄と溶接 
    コンスタンティン・ブランクーシ  抽象化
    アルベルト・ジャコメッティ 存在の弱さ
    デヴィッド・スミス 空間へのドローイング
    イサム・ノグチ 地球を彫刻

  • ◆第1章 彫刻はこんなにおもしろい
    彫刻の特徴とは?「縦横思考」で考えると見えてくる
    「絵画」との違いから探る【横軸】
    「欧米」との比較から探る【横軸】
    彫刻の制作方法や素材の違いから探る
    彫刻の制作方法その1 彫り刻む(カービング)
    彫刻の制作方法その2 可塑剤で「型」をつくる(モデリング)
    彫刻の制作方法その3 鋳造する(キャスティング)
    彫刻の制作方法その4 組み立てる(アセンブリング)
    日本の彫刻の歴史から彫刻を考える【縦軸】
    彫刻の定義とは?
    なぜ、いま「彫刻」なのか?
    彫刻の特殊性から派生する「どこまでが本物なの?」という問題
    作家が亡くなった後でも制作される「死後鋳造」
    パブリックアートの3つの魅力
    パブリックアートの魅力1 その場所に付加価値が生まれる
    パブリックアートの魅力2 誰でも、気軽に、触れられる
    パブリックアートの魅力3 「時間」が加わることで4次元のアートになる
    コラム 彫刻の起源

    ◆第2章 彫刻から美術史が簡単に理解できる
    彫刻から美術史が簡単に理解できる
    5つの彫刻の流れのポイントを覚えれば、美術史を理解できる!
    古代ギリシャ・ローマ(ギリシャ・ローマ)
    古代美術は彫刻がメインストリームだった ギリシャ・ローマの彫刻がつくった西洋の美意識
    ギリシャ彫刻とローマ彫刻の違い
    ルネサンス(イタリア)
    ルネサンスで生まれた新たな彫刻表現
    (1)十字軍遠征がもたらした「キリスト教の影響力低下」と「経済的発展」
    (2)ペストの流行
    (3)ビザンツ帝国の衰退・滅亡
    ルネサンス随一の彫刻家「神の如き」ミケランジェロ・ブエナローティ
    ロダンの登場(フランス)
    ロダンは何を変えたのか?
    20世紀ポストロダン(フランス、アメリカ)
    ロダン以降の彫刻
    20世紀の彫刻
    (1)抽象化
    (2)コンセプチュアル・アート
    (3)シュルレアリスム
    拡大する彫刻のジャンル
    4次元、5次元を目指すアート
    コラム 富が集まるところにアートが栄える?

    ◆第3章 彫刻作品を鑑賞するコツ
    彫刻は理解するのが難しい?
    美術鑑賞の5つのフレームワークとは?
    (1)作家や作品情報を整理する「3P」
    (2)作品について感じたことを記す「鑑賞チェックシート」
    (3)作家が生きた軌跡をたどる「ストーリー分析」
    (4)作品が制作された背景や流れを読み解く「3K」
    (5)作家や美術様式を俯瞰する「A-PEST」
    彫刻を見る際のポイント
    屋外彫刻鑑賞ができるおすすめスポット8選
    コラム 日本の近代彫刻の流れ

    ◆第4章 これだけは押さえたい彫刻作品
    ギリシャ、ローマの美しき彫刻たち
    ドナテッロ、ミケランジェロによるルネサンスの煌めき
    ベルニーニらによるドラマチックなバロックの時代
    古典彫刻を打ち破った、ロダン、ブールデル、マイヨール作品
    「彫刻って何?」と問題提起したピカソ、ゴンサレス作品
    抽象的な新しい表現。ブランクーシ、カルダー、ジャコメッティ作品
    戦後の彫刻たち
    コラム 静から動へ……動き始めた彫刻

    ◆第5章 彫刻で人生が豊かになる
    見方が変わると人生が変わる理由
    彫刻鑑賞で得られる3つのこと
    ヨーゼフ・ボイスが提唱した「社会彫刻」とは?
    誰もがARTISTになる時代
    コラム ミュージアムが連なり、アミューズメントパークへ

    ◆巻末付録 日本で見るべき彫刻作品29選

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