- Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798606651
作品紹介・あらすじ
「あれからもう、五年近く経つのね…」両親の命日が近づき、時折寂しそうな顔を見せる静香。普段は強くて優しい"大家さん"が、一人の女の子として求めるものとは-?他にも、「ゆりかA、B」の救出作戦に端を発したサトミ騎士団の発足や、妙に仲が良かった皇帝・エルファリアと孝太郎の秘密の関係も描かれる、盛りだくさんの14巻!
感想・レビュー・書評
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今回は初の短編集である。健速さんご自身は単純に短編集と呼びたくないようなので、あえて言い替えるなら連作短編といったところだろうか。
大家さんがついにデレる「静香の“ドラゴンへの道”」。忘れられたゆりかたちの死体回収に乗り出した「ゆりかの“スタンド・バイ・ミー”」。省略されたフォルトーゼ皇帝と孝太郎・クランの出会いを描いた「フォルトーゼの休日」。
日常に近い物語を描くことでそれぞれのキャラクターにスポットを当てながら、またじわじわと伏線を敷いている。
一つの巻としてはそれほど高く評価はしていないが(なにしろいままでがいままでなのだし)、ここでの伏線がどう活かされるか、実に楽しみなところである。
しかし、今回はオチが三つともキレイだった。特にゆりかの不憫ネタはうまく描かれている。だいぶ笑わせてもらった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
六畳間をめぐる、家主、幽霊、魔法少女、異星人、地底人、(大家さん?)の物語の第16弾
今回は短編集3話
短編集と言いながら、新たなフラグ、コメディ、過去の伏線回収・補完と盛りだくさん。
ってか完全に狙ってるだろう(笑)
静香のドラゴンへの道…★★★★☆
新たなフラグ。
ここで大家さんのエピソードを入れてくるか、というタイミング。
これ以上六畳間の争いに新たな火種(?)を追加するかなぁ
ゆりかのスタンドバイミー…★★★☆☆
コメディ。
俺、ゆりかとして生まれてこなくてよかった(笑)
フォルトーゼの休日…★★★★★
伏線回収・補完
2000年前から帰る途中でのあったエピソード
数巻前のエルファリア(ティアの母)とのやり取りの謎が解けた。
っていうかさこの短編を書くためにああいう書き方をしたんだなという感じ。
ホントに構成力には脱帽だな。 -
整数ナンバリングでも短編集っぽく、且つ“過去の話”もあったり。本編でバトルやシリアスな展開が続いてた分の休憩って感じですかね。六畳間メンバーの日常が見られてほっこり。大家さんも孝太郎レースに参戦でそっちの方がより渾沌としてきました。途中参戦の面子も馴染んてきたかな。シリアス分が少ないと、ゆりかのオチ担当具合が半端ない(笑)がんばれ、魔法少女!ただし早苗ちゃん目線では魔法少女枠に入れられてない模様。最後の規定のお蔭でエルの声がだいぶ固まったのは自分だけですかね(笑)