若い読者のための考古学史 (Yale University Press Little Histories)
- すばる舎 (2019年2月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799107881
感想・レビュー・書評
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考古学って面白そう、という人に
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為になる
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イェール大学の「リトルヒストリー」シリーズは、今のところ全部面白いのだけれど、その中でも一番だったかもしれない。
近いようで遠い考古学の世界が、とても身近に感じられる様になる。 -
これは、かなり面白かった。発掘者が、遺跡を見つけ、過去の歴史を明らかにしていく、興奮が手に取るように伝わってくる。
ツタンカーメン王の話は、ドキドキした。現場を開けるときの、待ちきれない思いがたまらない。あるいは、ラスコーの壁画を見つけた、牛だよ!牛!という驚きに満ちた声。
冒険とは、こんな気持ちだろう。いまは日本に留まっているが、いつか世界をまたにかける仕事をできるようになりたい。自分の目で、世界中のあらゆるものをみてみたい。
そのためには、目の前のことを一生懸命やることだ。どこかにつながっているはずの、この道を行くしかない。残りわずかな20代で、できる限り色んなことに取り組もう。 -
武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000153139
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時折出現する「旅行家」という肩書きがとても気になるし、憧れる
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返却
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文章の格調が高いにもかかわらず、読みやすく、期待以上の内容だった。考古学が想像したよりも歴史が浅いことにまず驚く 。
そもそも歴史が学問として成り立ったのが最近なのだ。
歴史の教科書で当たり前のように書かれていることは、先人たちの大きな努力なくして、成立しないことを実感した。
特に好きなのは放射性炭素年代測定の章。科学が人文社会系の学問に貢献するのは胸が踊る。
また、考古学の応用可能性の広さ、その学際性にも胸が踊った。若い時に出会ったら、人生が変わる一書だったかもしれない。