モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て

  • すばる舎
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799109472

作品紹介・あらすじ

子どもは大人が“育てるもの”と捉えられがちですが、子どもには「自ら育つ力」があります。
大人はその「自ら育つ力」を環境を通してサポートしてあげることが必要。そのヒントがモンテッソーリ教育にある──。
本書では、0〜6歳までの子育てをする中で親が抱きがちな悩みや疑問の事例を挙げ、事例ごとにモンテッソーリ教育の理念に基づいた適切な対応法を紹介します。
「モンテッソーリ教育」という言葉は聞いたことがあるけれど深くは知らないという人にも、モンテッソーリ教育の特徴や目的、実践方法がよくわかります!類書との違いは、モンテッソーリ教育の具体的な家庭での実践方法がよくわかる点。

感想・レビュー・書評

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  • 普段何気なくしている行動や考え方はモンテッソーリに近いなと感じた。
    特別な魔法のような事が書いてあるわけではないけれど、ごくごく当たり前な事を整理してくれていて、手元に置いてたまに見返したいような内容だった。

    子育てを通じて、大人も成長していくのだ。

  • モンテッソーリに関する本は色々読みましたし、著者のVoicyほほぼ毎日聴いているので、目新しいことはありませんでしたが、日々の生活で意識できていない、大切なポイントを振り返ることができました。

    この本では、モンテッソーリ教育の基本的な理論や教具についての話ではなく、
    モンテッソーリ教育の考え方に基づいた、子育ての考え方についてが取り扱われています。

    以下は私がハイライトした箇所の抜粋です。

    ・やってみせるときは、いつものベースより7〜8倍ゆっくりやってみせる
    ・子育ては上手くいかない日があったっていい。1〜2週間の長いスパンでみた時に自分が納得できる状態に持っていく。
    ・4歳以降になっても、「わかっている」のと「行動できる」のとはまた別の話。
    ・いやいやは、一番大好きなお父さんお母さんに分かって欲しいから主張している状態。
    ・どうにもならない時は、「ごめんね、時間ないから抱っこするよ。」などと断りを入れる
    ・何度言っても聞いてない!ではなく、聞く体制が整っているかな?と確認してから話す
    ・片付けずに次を始めた時は、一息ついてから、「〇〇片付けようか。」ともう一度声かけ。
    ・大人が約束を守る
    ・言葉だけではなく、子供が必要性を感じて、申し訳ないという思いを伝えるために「ごめんね」をいうことが大切
    ・大人が謝ることを当たり前にする
    ・大人がやらせたいことではなく、子供がやりたいことを大切に、大人はそれを叶える手伝いをする
    ・あなたはあなたでいい。一番近くの親がそう思い見守ることで、子供は安心して自分の道を進める。

  • 子育てに関する今の世代にあった内容だと思う。専門職の人も保護者も参考になる内容で、子育てしてる人の励みや支えになる一冊だと思います。

  • 子どもとの接し方がわからない旦那と、自分の子と孫を甘やかしすぎる義母に読ませたい(笑)本でした。

    すでに娘がいるのでモンテッソーリ系の本は何冊か読んでいますが、こちらの本では「甘えさせること」と「甘やかすこと」の違いなどを優しくわかりやすく解説されている。読みながら義母を思い出してしまうほど。笑

    定期的に読んでいても「あ、こういう時はそうだよなぁ」と思い出させて(気付かせて)くれることが多いので、わたし自身も読み返していきたい。

  • 子どもは自ら育つ力を持っているので、日々、大人の都合で子どもに間違った働きをしないようにしたいと思います。しっかり子どもを見て、何に興味があるのか?何を頑張ろうとしているのかを理解し、それが思う存分できる環境作りをしようと思いました。また、わたしは子どもの行動を見守るということが苦手で、ついついすぐに手伝ったり、口を出してしまったりしてしまうので、気をつけたいなと思いました。

  • 子どもは自ら育つ能力を持って生まれる。大人の都合で子どもの成長をコントロールしようとせず、興味がある、子どもが成長したいと思う気持ちを大切にしたい。

  • ※Kindleで読了
    モンテッソーリ教育に基づいた子育てについての本。
    モンテッソーリ教育の本は色々ありますが、古いものだと「母親が〜」と書いてあるものも多いですが、
    こちらは、時代にも即していて違和感なくとても読みやすいものです。
    モンテッソーリとはこんなものですよ、という基本もきちんと提示しつつ、押しつけにならない言い回し、提案の仕方をされているのも読みやすさを手伝っていると思います。
    私はモンテッソーリの本を何冊か読んでいるので真新しいところや今の自分の子供の成長段階に応じたところを中心に力を入れて読みました。

    「甘えてきた時」の対応方法や、「貸して」と子どもが言われた時の対応、また、約束を無かったことにしないことなど、今まで自分がやっていたことと違うけれど、納得出来たことについては、実践していこうと思います。

    初めてモンテッソーリ教育の本を読む方には情報量も多く具体的な場面展開に応じた内容になっているので、
    理論を学ぶものよりためになると思います。
    おすすめの1冊です。

  • ●親も毎日100点を目指すのではなく、1、2週間位の長いスパンで見たときに、自分が納得できる状態にもっていく。それぐらいゆるく長いスパンでとらえる
    ●決定権を子供に渡す。限度がある場合は先に示す(後10分までなら大丈夫だけどあと何分にする?など)
    ●食事のときの椅子は、足が安定するように
    ●おもちゃ 物の数厳選、行動の区切りで片付ける(出かける前、食事の前、お風呂の前など)大人も一緒に
    ●約束を守れたら「行動」をシンプルに認める。いい子ね、えらい!など人格を褒めちぎったおだてる必要はない
    ●大人も約束を守る。後でねと言っていたら、忘れていても大人から約束を遂行する姿を見せる
    ● 3歳位までは貸すのが難しい。でもしつけができてないと思われないかなど周りの目は気にしない。その場で私たち大人がどう見られるかよりも、子供が満足するまで取り組めることの方が重要
    ●うんちなどと言って喜んでいるときは、あえて図鑑や絵本などで学ぶチャンスにも
    ●自立への道のりはみんな違っていいはずだが、「みんなと同じじゃないと」「輪からはみ出ないようにしないと」貴流風に感じてしまうと、子供を焦らせてしまう
    ●子育て=子供の育ちを手伝うこと

  • 1.この本を読んだ目的
     日常の中で起こる、子供の行動でイライラしてしまうこと、怒ってしまう事を減らす方法が知りたかった

    2.読んで良かったこと、感じたこと
    モンテッソーリの本は何冊も読んできたので、知っている内容は多かったが、以下の点は参考になった。

     【貸せなくて良い】
     ・乳幼児期においては、おもちゃなどの取り合いになった時に、「貸してあげるべき」「一緒に使ったら良いじゃない」という思考から「貸せなくて良い」という思考に大人がチェンジすることが必要
     ・乳幼児期は、自分でやりたいことを選び、興味のあるもの・楽しいと思うものを誰にも邪魔されることなく満足のいくまで繰り返し取り組むことが大切だから。
     ・せっかく興味を持ってやっていても、誰かに「貸して」と言われたから途中で中断して、使っている道具やおもちゃを貸さなければいけない状況では、自分の満足いくまでやり遂げられない
     ・これが続くと「いつも不満足」の状態が続くことになる。
     ・将来人に「貸せない」子になるんじゃないかという恐れを抱くあまり、「今」満たしてあげるべきものを見落としてしまうこともある。
     ・「今」求めていることが満たされた先に、「人に貸す」ということができる段階がやってくる

     【断る力を育むことも大事】
     ・貸して、と言われたら、いいよ、だけが答えなのではない。断ることがあっても良い。
     ・貸したくないと思った時は「いやだ!」ではなく「今は使ってるから待っててね」「終わったら貸すね」って言えば良いことを教えてあげる

     ・大人がどう見られるかよりも、子供が満足するまで取り組み、「自分=個」を創ることに夢中になれることの方がはるかに大事。

    【謝れる子供になってほしいなら】
     ・大人がまず、子供に謝るときは子供の目を見て謝る
     ・大人の姿はこどもはしっかり見ている
     ・子供に謝らせるのではなく、一緒に謝ってあげる
     ・そうさせるよりもお手本を見せることで、自分で考えて行動する力に繋がってくる

    【場にそぐわないことを言う時、言うのをやめてほしいとき(食事中にうんち、など)】
     ・「聞いていて楽しい気持ちにならないから言わないよ」
     ・それ以上の反応はしない

    【夢中になり方】
     ・0~3歳は、プログラムに従って夢中になる。発達段階に応じて、その時必要な動きを繰り返すプログラムに従っている。(無意識の時期)
     ・3~6歳は、「自分がどうしたいのか」という目的をもって物事を選択する。自転車に乗れるようになりたい、この道具を使えるようになりたい、名前が書けるようになりたい、など。(意識の世界)

    【習い事について】
     ・0~3歳は、みんなと一緒に何かをするのがまだ難しい時期。「自分」を創っている最中なので。人体的にも発達途中でエネルギーに限りもあるので、一番落ち着く家庭で、大好きなパパやママと一緒にお掃除やお料理などをすると情緒面を満たすことにもつながるので◎
     ・3~6歳になると、意識的に物事に取り組むようになるので、自分から何かに興味をもつ姿が見られるようになる。その時は、見学や体験に行ってみて、子供が本当に何をやりたいのか考えるきっかけを作ってあげることが大事。


    3.これから実践したい事
     ・周りの視線を気にして振舞うのではなく、子供にとって何が大事かを考えて対応する
     ・謝るときは目を見て謝る

  • Voicyであきえ先生の話を聞いていたので、復習になる内容が多かった。子どもの年齢に合わせて悩みも複雑になっていくけれど、本のタイトルのように子どもを「信じる」ことを、心に留めておきたい。

    児童館や公園などの公共の場では人の目が気になり、どうしても謙遜や自分の子を優先しすぎないように厳しくなりがちだと反省。
    親の評価を気にして子の成長を邪魔しないようにとは思うけれど、現実問題バランスが難しいなぁ。

    子育てをしながら、自分もあらゆる面で成長しているんだと改めて痛感した。

    すごい、やばいは無意識に使うので語彙力アップのためにも意識的に使わないようにしたい。

    以下メモ
    ・子どもに手本を見せる時は、話すことと、見せること、を分けて行う
    ・7〜8倍ゆっくりみせる
    ・使ってないオモチャは片付ける
    ・自分で取り出しやすいようにトレーなどに入れる

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