- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799111338
作品紹介・あらすじ
現代日本の最大の社会課題は、少子高齢化だ。高齢者の数が増える一方で、それ以上に子供の数が減り、国の人口は今後つるべ落としで減少していく。
政府はさまざまな対策を打ち出しているが、諸外国の人口動態との比較をすれば、少子高齢化が世界のほぼ全ての国に共通する「メガトレンド」であることがわかる。だとすれば、必要なのは流れに無理にあがらうことではなく、この事態に今後どう対応していくかの検討であろう。
……このように、人口に関するさまざまなトピックは、今後、日本でも世界でも大きく注目されていく。本書では、世界全体や各国の人口に影響を与える要素や、各地域での人口の歴史的推移、丙午や移民、犯罪歴やその他関連する興味深いトピックなどを、情報を過剰なほどに盛り込んだ美麗なフルカラー、インフォグラフィック形式で細かく解説していく。
教育機関での調べ物学習にはもちろん最適だし、大人がペラペラと流し読みしても、十分に知的興味を満たしてくれる1冊である。
感想・レビュー・書評
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これはもう本当に素晴らしい本です!!
外見は地味ですが。
地理歴史好きにはたまらないですし、
カラーで絵、写真、表、地図など
わかりやすく面白い。
興味深いエピソードが満載なんですが、
この時期なのでひとつだけ書いておきます。
この本が作られてから発行されるまでの間に
今年の4月
インドの人口が中国を越して世界一となりました!
じつは1750年代に中国がインドを超えたのです。
それまではインドのほうが多かった
(パキスタンバングラデシュが含まれていた時代ですが
そのことは影響ありません)
約4000年前とされるハラッパー文化の時代
400万~600万といわれており、
その当時エジプトやメソポタミア中国より多かったと考えられています。
いまの人口ピラミッドをみると若年層が多いので
まだまだ増えそうですね。
女性の死亡率が男性より高いので
全体的に女性の比率が低い。
なんででしょうね?
この本には「なんで?」のまま終わってしまうことが多く、
もっといろいろ知りたいです。
(この本の中で説明していくと大変な量になる)
それと著者原島広至さんが他にもたくさん
面白そうな本を出されているので、
それらも見てみたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人口を切り口にデータを図示図解して、大きく世界を見る。著者は歴史・サイエンスライター、エディトリアル・デザイナー、マルチメディア・クリエイター。著者の持った疑問や興味をいろいろな文献をもとにわかりやすく示した。
世界や日本の人口推移、疫病や災害、戦争による死亡者、各地への移民など。テーベ、ローマ、バグダード、元時代の北京、など歴史的年の人口が一面に示されるのが興味深い。続いて現在のメガシティの人口も地図上で示されている。50から100万単位から1000万人台になっている。世界人口では1950年あたりから急上昇している。小学校で習った時は33億で、どうもそれがインプットされているのだが、2022年では80億になっている。
2023.5.21第1刷 図書館 -
世界の人口の変化を色々な切り口から解説。図で表現されていて、パッと見でも分かりやすい。新刊コーナーに置いていたら、本を手に取る生徒が多くいた。
[NDC] 334
[情報入手先] 蔵書
[テーマ] フリーテーマ -
インフォグラッフィイックスにより世界人口、主要国の人口を分析して特色、問題などを分かりよく解説してくれる。
たくさんの気付きを与えてくれる。そして、楽しく面白く読める。
* 最後の部分でバイオマスを使った解説で「家畜と哺乳類」という分類があった。これだと大量に存在するはずのニワトリが出ない。ちょっと気になりました。
家畜という分類でバイオマスからその数を出したほうがいいのでは。
なお、家畜の頭数ではウシがトップ、ヒツジ、その次がブタとヤギとのこと。日本人の感覚と異なっておりおもしろい。
意外とスイギュウが多いのにも驚いた。 -
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https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1432989 -
東2法経図・6F開架:334.2A/H32i//K