結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか (ディスカヴァー携書)

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799313183

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  • 少し前から、マンガやアニメといった日本のコンテンツ産業を海外に積極的に売り出そうとする取り組みが活発になされていますが、ビジネスの世界でそうした仕事に取り組んできた著者が、そのための戦略について語っている本です。

    本書が論じているようなテーマについては、「クールジャパン」戦略にたずさわった櫻井孝昌の『アニメ文化外交』(ちくま新書)という本が刊行されています。他方、大塚英志と大澤信亮の『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』(角川oneテーマ21)では、「クールジャパン」戦略に対して批判的な視点から議論が展開されています。とくに大澤は、マンガやアニメといったコンテンツ産業の市場規模を過大評価しているのではないかという問題を、実証的なデータをあげながら論じていました。これに対して本書は、ビジネスの現場に身を置いている著者の観点から、現在の「クールジャパン」戦略には改善するべき点が多く残されていることが指摘され、将来に向けての提言がなされています。

    ただ大塚と大澤の著書では、「クールジャパン」の政治性についての批判も含まれていたのですが、本書にはそうした問題に対するあまりにもナイーヴなことばが目につきます。「はじめに」で著者は、「アニメや漫画を、芸術性ではなくビジネスの視点から俯瞰して見ていきたい」と述べて、個々の作品の分析には立ち入らないと断っており、そうした語り方にも意味はあるのでしょうが、もう少し社会学的な観点にも留意してほしかったように思います。

  • 日本のアニメ、マンガの海外、特にアメリカでの位置付け
    知名度の割に収益性が最適化されていない
    海賊版の問題…実利的な解決法をさぐるべき
    コンテンツの「プロデューサー」として資金調達(クラウドファンディング)やマーケティングを指揮する人材が必要

  • アニメーション作品群が商業ビジネスに乗っていることは言うまでもないが、現在の状況を端的に言うと、海外を視野に入れた著作権ビジネスに他ならない。ロイヤリティー対口コミ販促の優劣、そのいずれを重視するか、そして、アメリカというような著作権ビジネスの先進国に日本の旧態依然とした興行的ビジネスモデルが太刀打ちしうるのか。興味深い指摘がなされている。

  • 「それは、アメリカでは、クリエーターやインベンターが偉いのではなく、ただ、パテントをしかるべく行使するという習慣があるからでしょう。」

    外国版の仕組み。
    それは事前に配信し、日本で放送されるまでに翻訳を行い、放送後外国語版を配信する。

    アニメ、マンガの輸出は、大人がそれら文化を下に見ている限り成功しない。

  • 日本はマーケティングが弱いということがよく分かりました。

  • 海外にアニメやマンガを売り出すために必要なことが書かれていておもしろかった
    弁護士はアニメの著作権問題が狙い目なのかもしれない

  • アメリカのアニメマンガ事情に少し分かる

  • P.46 アメリカ人は「なんでおまえのところの製品は、使ってみるまでよさがわからないのか?」という発想をします。

  • 情報量が絶対的に少ないわりにお値段が高いご本。
    タイトルで問いかけの答え→儲かっていないということくらいはわかる。

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