- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799314821
作品紹介・あらすじ
ネット依存(予備軍含む)の中高生、52万人!「うちの子に限って…」は通用しない!依存症の専門臨床医としてカウンセリングを行っている著者だからこそ書ける、「ほんとうのところ、親は何をするべきか、するべきではないか」知らないでいると恐ろしい「依存」の実態とその解決策を明快に示す。
感想・レビュー・書評
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ネットやゲームのやりすぎから日常生活に支障をきたし始めた子どもたちとの面談から始まり、ネットについてのさまざまな考え方とそれぞれの解説、リスクなどが具体的に紹介されています。
2014年に出版された本ですが、2017年現在も、私が暮らす生活圏内においては、あまり変化はないように思います。強いて言うならば、YouTubeについてはまだそこまで注目されていなかった頃だったのだな、と思ったくらいでした。
この本を読みやすく感じたのは、具体的な意見や説明が中心となっているため、「これからどうするか」が読者に委ねられているためではないかと思いました。少なくとも私はそのように感じました。
「脳が疲れるから、休んだ方がいい」
というのは大人の私にとっても沁み入る言葉でした。
子どもはもちろん大人も、ネットやゲームから離れる時間を持つことが大切なのだと思いました。
ネットに出会う前の、あのゆっくりとした時間をまた味わいたいなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気になっている人は読むべき。
ぱらぱら読んでいると内容は薄そうに感じるかもしれないが、それはわかりやすく伝えるための工夫。
ノウハウの集積であり、親が失敗しないための転ばぬ先の杖。
半信半疑でも興味を持ったら、1時間程度しっかり読みましょう。この本が本物と気づきます。 -
登録番号:11204 分類番号:367.61イ
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2015/01/25
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私はまだ子供はいませんが、正直、ケータイ依存気味の傾向があるのでいつか子供が出来たらどうしたらいいのかと不安になることがしばしばあります。
この本にはそれの解決方法の一つがとても優しく解説されていました。
子供だけでなく、大人にも読んでいて身になる本だなぁと。
自分自身がケータイに、依存しすぎないようにしている試みの間違いや正解もなんとなく導き出せそうです。
依存になってからでは間に合わない。「やりすぎかな?」位の時に読むのが一番いいと思います。 -
ケータイ依存の問題は深刻だなあと思っています。
インターネットに書き込んでいる役70%が、世界の全人口の約2%を占める日本人と言われています。
スマホの普及は、その傾向をより強めると思います。
人との直接の関わりを希薄化させていく風潮の先に、何が待っているのでしょう。
ヒトが備えている能力を封じ込めていくことになるのではないかなあ、と僕はちょっと心配になってきました。
以上、この本を読んだ感想でした。 -
誘惑は、だんだんわかりづらくなっている。
そしてある時、突然に闇に落ちる。
ロバになるのがわかりづらい。
辞めれば回復する。
ケータイもたばこも酒もみんな一緒。
スマホにより様々なモラルがゆっくりと地盤沈下している。 -
第1、2章はとても読みやすかった。
終わりに近づくにつれて、難しかった。
大切なことを繰り返し何度も何度も書いてあるので、非常にわかりやすかった。
また、知らないことばかりで、新しい知識が入ってくるのが楽しかった。ただ、依存の怖さを少しもわかっていなかった自分にも驚いた。 -
ケータイ依存のみならず、子育てに必要なノウハウが詰まった良書です。図書館で借りて読んだけど、別途購入予定。
<依存症を予防する3つのポイント>
1.夜間はやらない(神経の疲れをためない)
2.直感を信じる(依存症の基準未満でもまずいと感じたらやめる)
3.ときどき数日以上デジタルから離れ神経をリセットする。(デジタルデトックス=毒抜き)
<親が陥りがちなケータイ 3つの誤解>
1.子供の個人差を見落としてる。
(1).ルールを作れば依存症は防げる×
→見張っても出来ない子には何を言われても与えない。
(2)我慢する力をつけることも大切×
→1時間勉強したら1時間使用可能というような取引は厳禁。
(3)そのうち飽きる×
2.危機管理が不足している。
(1)ケータイ取り上げても意味はない×
→初期には超有効。ルールを破ったら取り上げる。
(2)専門家は依存症を治すことができる×
→自転車に乗る回路ができると、死ぬまで乗れるように、何度も依存症の行動を取ると、回路ができて、はじめると止まらない。
(3)ストレス解消の依存症は仕方ない×
→より悪化する。
(4)子どもにもプライバシーがある×
→プライバシーの尊重は人の幸せのため。緊急事態にはプライバシーは関係ない。
3.世のムードに流されている。
<失楽園仮説>
依存症になると、ドーパミン神経は弱り、ますます長時間、より刺激の強いものを求めるようになる。
さらに、日常の幸せを感じにくくなる。