心の持ち方 完全版 (ジェリー・ミンチントン) (ディスカヴァー携書)

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799317280

感想・レビュー・書評

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  • これは海外の自己啓発本。
    こういった本は内容的にはほぼ同じようなことが書いてあることが
    多いけれど、この本に関しても同様のことが言えます。
    人の悩みや、その解決に向けての取り組み方は、
    どこの国でも社会でも大きくは変わらないんだなぁと感じます。
    本としては、わかりやすく読みやすく、前向きになれる一冊でした。

  • 子どもの頃の評価は捨てていい。過去を言い訳にするのはやめよう。批判を向けられたら、受け取る必要はない。相手を支配したくなるのは、自尊心が低いから+自分で自分を愛せていないから。

  • *自尊心を高める。
    自尊心とは傲慢になることではなく、自分の価値を信じることだ。自尊心を高めれば幸福感が増す。
    *ニセの自尊心に気をつける。
    健全な自尊心とは、自分の内部で明るく輝き続ける灯りのようなものでなければならない。健全な自尊心を育てる唯一の方法は、読書や講演の聴講などを通じて人間に関する真理を学び、自分自身について考察することだ。そうすれば、それまでのあなたとは違う、はるかに幸せな人物になることができるだろう。物や権力を得ることで自尊心を高めようとしても、一時的なもので終わる。読書などを通じて人間に関する真理を学び、自分自身について考察しよう。
    *自分を大切にする。
    自分を大切にする心得を紹介しよう。
    ①たとえどれほど大きなミスでも、自分のミスはすべて許す。人は誰でもミスを犯す。常にミスを避けることができるのは完璧な人間だけだが、完璧になることができた人は、いまだかつて一人もいない。私たちにできるのは、常に自分を向上させることだ。
    ②どんなことがあっても自分を責めない。一部の人たちは他の人から責められることがあまりにも多く、たとえ誰からも責められなくても、内なる批判者がその仕事を代行する。あなたにもそういう傾向があるなら、まったく非生産的なこの習慣を捨てるよう心がけるべきだ。
    ③堂々と自分をアピールする。私たちは「自分をアピールしたり自分の技能について話したりすることは、自慢であり愚かなことだ」と教えられて育った。しかし、それは違う。誰かが発見してくれることを期待してじっと待っているなら、誰にも発見されずに生涯を終えることになりかねない。
    ④自分が世界で最も重要な人物であることを心に刻む。自分のニーズにもっと目を向けるべきだ。あなたは自分の健康と幸福について責任を負っている。自分を大切にしないような人が、他の人を大切にすることができるだろうか?
    *批判を気にしない。
    誰かの言葉を耳にしたときに、「自分に向けられた批判だ」と思ったことはないだろうか?もしあるとすれば、たいていの場合、その原因は、あなたが問題を抱えて精神的に疲れているために極度に傷つきやすくなっていることにある。今度、誰かの言葉を聞いて「自分に向けられた批判だ」と思ったとき、対処法はふたつある。
    ①「それは自分に向けられたものではない」と結論をくだす。
    ②それが明らかに向けられたものなら、それを拒絶する。②について補足しておこう。批判されたからといって、それを受け入れる必要はないのだ。人々はそのときの気分しだいで好き勝手なことを言うものである。あなたがそれにいちいち同意する必要はまったくない。
    *被害者意識を持たない。
    自分を哀れんでも何の得にもならない。たいていの場合、事態を悪化させるだけだ。やがて周囲の人々は、あなたの不幸な身の上話にうんざりして去っていくだろう。たとえ最初は被害者意識を持っていなくても、自分を哀れんでいるうちに「自分は被害者なのだ」と思い込むようになる。自分を哀れんでいることに気づいたら、次のことをするといい。
    ①ボランティアとして働く。自分の人生観を変えるためには、自分より恵まれていない人たちを助けることが役立つ場合もある。
    ②気分転換をするために、いつもと違うことをする。人間は飽きっぽい。新しいことをすると、気分が一新する。
    ③感謝の気持ちを持つ。今まで見えなかったことが見えてくるはずだ。
    ④周囲の人を助ける。自分のことばかり考えずに、人に手を差し伸べよう。
    自分を哀れむだけのエネルギーがあるなら、過去を悔やむのではなく未来を明るくするためにそのエネルギーを役立てよう。不平不満を言って時間を浪費するには人生は短すぎる。いやなことは誰の身にも降りかかるが、文句をいうかどうかは自分しだいなのだ。
    *悪口を言わない
    他人の批判をしたり悪口を言ったりすると、そうしている間だけは他人の欠点に意識を向けることによって自分の不安をやわらげることができるかもしれない。だが、その効果はあまり長くは続かない。批判や悪口が終われば、自尊心はとたんに元のレベルに低下するからだ。他人の批判をしたり悪口を言ったりするのは、低い自尊心に原因がある。したがって、問題を解決するには、自尊心を高めるために常に努力をする以外にない。自尊心の高い人は、他人の批判をして時間を浪費せず、その時間を有効に利用して建設的なことができる。
    *自分を利用しようとする人にだまされない。
    他の人たちを利用しようとする人がいなければ、世の中はさぞかし住みやすくなるだろう。しかし、現実はそうはいかない。そこで、今後、心理操作をする人に利用されないようにするには、次のふたつのことを覚えておくといい。
    ・心理操作をする人は、実質的な報酬をまったく与えない。
    ・正当な報酬とは、あんたにとって価値のあるものでなければならない。
    *ネガティブな人に惑わされない。
    いいアイデアであっても批判するネガティブな人は必ずいる。できるかぎり彼らとはつき合わないことだ。
    *心配しない。
    冷静に考えればわかることだが、心配というのは愚かで非論理的な行為だ。心配しているとき、私たちは「悪いことが起こる」と予想し、「それについて十分に心配すれば、そういう事態を避けたり被害を軽減したりすることができる」と考えている。しかし、心配は人間の本能ではなく、一種の自己暗示である。それはまったくムダな努力であり、何の役にも立たない。それどころか心身に害をおよぼす恐れすらある。考えてみよう。うまくいかない可能性があることを何度も心の中で繰り返して何の得になるのか?心配しても何の恩恵も受けられないのに、なぜ心配し続ける必要があるのか?心配をやめるためにできることを紹介しよう。
    ①心配は常に将来のことに関するものだから、現在に意識を集中する。
    ②自分が心配していることに気づいたら、ポジティブな思考に切り替える。
    ③「自分は運がいいから、心配する必要はない」と考える。
    *どんな状況でも笑う機会を見つける。
    私たちは人生をあまりにも深刻に考える傾向がある。すでに起こった悪いことや、これから起こるかもしれない悪いことについて考えてばかりいるために、「人生は一大事である」と思い込んでいるのだ。たしかに、ときには深刻な事態に直面することもある。しかしそれを除けば人生は途方もなく面白い。今まで物事を深刻に考えることが多かったなら、態度を改める必要がある。笑うと体内でエンドルフィンが分泌され、それが素晴らしい作用をおよぼす。それに加えて、笑いは疲れた心を癒し、精神的エネルギーをふたたび充電し、ストレスを緊張を解きほぐしてくれる。笑いは、人間だけに与えられた才能である。この才能を最大限に生かそう。笑う機会を増やして心身の健康を増進するためには、さまざまな状況で面白い要素を見つけることを日ごろから心がけるといい。これを週数間実践すれば、健康的な習慣が身につくはずだ。周囲の人々はあなたの変化に驚くに違いない。
    *自分の怒りの感情を受け入れる
    あなたは何かに対して腹を立てたことがあるだろうか?実際、したくないことを指示されると、ほとんどの人が腹を立てる。そして、自分をそういう状況に追い込んだ人に反感を抱く。反感とは悪性腫瘍のようなものだ。誰かに反感を抱くと、自尊心が徐々にむしばまれていく。自分が相手に利用されているように感じ、心の中で相手を憎んでいることに罪悪感を持つことすらある。また、怒りを表現できない状況では、怒りを抑圧して自分に振り向けてしまい、自己嫌悪におちいりやすい。では、どうすればいいのだろうか?ここで次のような、問題解決を容易にする心の持ち方を紹介しよう。
    ①自分が怒りを抱いていることに罪悪感を持ってはいけない。自分の感情をよく知り、それを認めれば、心の安らぎを得ることができる。
    ②自分の仕事に対してネガティブな感情を持たないようにする。反感を抱くと、心身に悪影響をおよぼす恐れがある。
    ③いやなことに意識を向けず、楽しいことに意識を向ける。たとえば、読書をする、好きな食べ物を味わう、などなど。
    何事も永遠には続かない。そういう認識に立てば、心の安らぎが得られるはずだ。環境は変わる、あなたも変わる、あなたの嫌いな仕事も変わる。
    *自分で運をつくり出す。
    あなたは完璧なチャンスが到来するのを待っていないだろうか?たとえば、次のようなことをするための完璧なチャンスだ。
    ・相性がぴったりの恋人に出会う。
    ・事業を起こす
    ・より多くのお金を稼げる仕事に就く
    ・新しい家を買う
    私たちは完璧なチャンスが到来するのをじっと待つ。歳月が流れ、年をとっても、まだ待っている。悲しいことに、完璧なチャンスは決して訪れないかもしれない。チャンスがあなたを探し出すことはない。あなたがチャンスを探し出すのだ。人生でほしいものを手に入れる人たちは、積極的にチャンスを探し求めるか、自分で運をつくり出すことによって願望を実現する。チャンスが見つからないことは決してない。「チャンスは一生に一度だけドアを叩く」という格言があるが、それは間違っている。チャンスは絶えずドアを叩いているのだが、私たちがそれに耳を傾けていないだけなのだ。チャンスが到来するのを待っていても無駄だ。積極的にチャンスを求めよう。必ずチャンスは見つかる。
    *障害を乗りこえて進む。
    こんな状況を想像してみよう。車で買い物に行く途中、道の真ん中に木が倒れていた。その時点で、あなたには三つの選択肢がある。あきらめて引き返すか、木を動かして取り除くか、迂回路を見つけるか。人生もそれとたいへんよく似ている。計画を立てて目標を設定したものの、障害が立ちふさがることがよくあるからだ。やはりそのときも、三つの選択肢がある。目標のことは忘れるか、工夫して障害を取り除くか、障害を避けて通る方法を見つけるか。一般に、進路を決定するときは以上の三つの選択肢がある。そのうち二つは成長と自立につながるが、残り一つは停滞をもたらす。言い換えれば、正しい選択肢は扉を開くが、間違った選択肢は扉を閉ざすということだ。
    人間の精神は強い。私たちは自分で思っている以上のことを成し遂げることができるし、実際、自分でも驚くことがある。障害を乗りこえるたびに強くなり、今後さらに大きな障害を乗りこえられるようになる。人生という道を歩んでいると、途中で大きな石に遭遇することになる。それを踏み台にして飛躍するか、それにつまずいて挫折するか。あなたはどちらを選ぶこともできるのだ。
    *物欲に歯止めをかける
    押し入れやガレージの中を見ると、生活するというのは溜め込むことのように思えてくる。私たちは一生のうちに多くの物を買い集める。物を買い、お金を貯め、コレクションをつくる。意識して計画しているわけではないが、私たちはまるで磁石のように物を集めているように見える。ここで質問しよう。どれだけ持てば十分なのか?ほとんどの人は「あともう少しで十分だ」と答える。では、「十分に持つこと」と「たくさん持ちすぎること」の間のどこに線を引くのだろうか?あなたの物欲は、どの時点で重荷になり始めるだろうか?意識の高い人たちは「幸福へのカギは多くの物を手に入れることではなく、多くの物をほしがらないことだ」と考えている。彼らは、多くの物を所有すると生活が煩雑になることを知っているのだ。何かを買おうと思うとき、「これを手に入れれば、自分はより幸せになれるのか、それとも生活が煩雑になるだけか、どちらだろうか?」と自問しよう。物欲を満たそうとすると、あなたは物に翻弄されるようになるだろう。そうならないうちに歯止めをかけることが大切だ。物を持てば持つほど、生活は煩雑になる。必要以上の物を買うのはやめよう。
    *企業の広告に乗らず、自分に必要な物だけを買う。企業は商品の宣伝に毎年何億円も使って流行をつくり、需要を掘り起こしている。そして私たちの心の中に、商品に対する非現実的な期待を持たせようとする。買うことのスリルの大部分は、商品そのものの魅力によるものではなく、広告戦略によるものなのだ。宣伝はあなたの消費動向に影響をおよぼしているだろうか?次の質問に答えてみよう。
    ①宣伝がなければ買わなかったような物を数多く所有しているか?
    ②買った商品の大部分は期待どおり役に立っているか?
    ③買った商品の多くを使わずに捨てたり溜め込んだりすることがよくあるか?
    ①と③に「ノー」と答え、②に「イエス」と答えたなら、あなたは企業の広告戦略に乗せられていない。しかし、もしそうでないなら、次の指針が有効になる。
    ①衝動買いをしない。衝動買いをした商品の大半はすぐ飽きる。
    ②大きな買い物をするときは時間をかける。二、三週間考えて、それでも買いたいなら、買うべきかもしれない。
    巧妙な広告戦略に乗せられず、必要な物だけ買うようにしよう。広告の主な目的は、企業の利益であって、消費者の生活の向上ではない。
    買い物は自分の意志というより、企業の広告に乗せられている場合が多い。注意して必要な物だけを買おう。
    *得意分野に意識を向ける。
    人生が思いどおりにいかないとき、私たちは自分の能力に自信を失い、「お先真っ暗だ」と悲観する。しかし、「自分はなんて運が悪いんだ」と嘆いて敗北感に打ちのめされるよりも、自分の得意分野に意識を向けるほうがはるかに建設的である。実際、あなたには多くの得意分野があるはずだ。椅子に座って紙と筆記用具を用意し、自分の得意分野をリストアップしてみよう。自分ができないことばかり考えて悲観的になってはいけない。得意分野に意識を向けて、自身を取り戻そう。
    *自分の人生に責任を持つ。
    人生が思いどおりにいかないとき、私たちはついつい自分以外のものを責めたくなる。自分の人生に責任を持つよりも、「こんなふうになったのは他人や環境のせいだ」と思いたくなる人情だ。しかし、自分の責任を認めない間違った姿勢である。自分には責任がないと思い込むと、自分が被害者のように感じ、ますます他人や環境のせいにしてしまう。たしかに、自分の問題が自分の決定によるものであることを認めるのは困難だ。しかし、それを認めないかぎり、この先もずっと不幸なまま人生を終えることになるだろう。たいていの場合、自分の身に起こることは、自分がしたことやしなかったことの結果である。私たちはそれをしっかり理解する必要がある。勇気を出して自分の人生に責任を持とう。そうすれば、自分で将来を切り開いていくことができる。
    *じっくりと時間をかけて関係を築く。
    豊かな人間関係は、おいしい料理のようなものだ。適切な材料を組み合わせて時間をかければ味わい深い料理ができるのと同じように、適切な要素がそろえば豊かな人間関係を築くことができる。豊かな人間関係の10の要素を列挙しよう。
    ①おたがいに尊敬している
    ②おたがいを信頼している
    ③おたがいに正直である
    ④おたがいの心の支えになれる
    ⑤おたがいに対等である
    ⑥おたがいをよく理解している
    ⑦自由闊達な話し合いができる
    ⑧遠慮なく自分の意見を言える
    ⑨人間として成長できる
    ⑩自分らしくいられる
    該当項目をチェックし、1項目につき1点として計算しよう。もちろん10点満点が理想だが、それはきわめてまれだ。6点以下なら何かを変えたほうがいいかもしれない。とはいえ、相手との関係を断つ必要は必ずしもない。人間関係はじっくり、時間をかけて築いていくべきである。

  • 自分の心の元気が無くなった為購入。内容としては自尊心を高く保つことが幸せに繋がると説いている。い 今まで自尊心とはプライドと解釈していたが、意味合いが異なると学べた。自尊心とは、文字通り自分を尊敬する心のこと。相手や環境に何か言いたいことが出てきたら、まず自分はどうなのか、と考えることを教えてくれる。他人と比較する時間があるなら自分の成長のために時間を費やそう人生は予想外の出来事だらけだから、それに不安にならず、楽しむことを心がけて生きていこう。

  • 自尊心を高めるなど心の良き在り方が100個近く出てくる。一つ一つをシンプルに提示されるのでなかなかに実践するのは難しい。

  • 16/3/11読了。

    自分を哀れんでいることに気づいたら、
    ①ボランティアとして働く。
    (ドキュメンタリー映画を見る。)
    ②いつもと違うことをする。
    ③感謝の気持ちを持つ。
    ④周囲の人を助ける。



    問題を書くことで解決する。
    =アンガーマネジメント

    日記をつける
    =自分を理解する。自分の進捗や成長を測る。

    どんな時でも笑う。
    笑いは、人間に与えられた才能。

    自尊心を高める。

    怒りを感じたとき、
    それを周囲にぶちまけてはいけない。
    怒りは思考を曇らせ、多くの不快をもたらす。
    怒りのために、1日を台無しにしてはいけない。

  • 心構えのティップス集。精神世界の講師達と似た意見も多くて驚いた。例えば過去や未来より今を重視する視点も入っていた。仕事だけでなく人生の壁にぶち当たっている人にも何か光明が見出せそうな内容。特に序盤あたり。大体見開き2ページずつで1トピック。全部で92トピックある。もとは50ずつあった本2冊を再編したものとか。8つ重複してたのかな?

  • 『心の持ち方』と『じょうぶな心のつくり方』を1冊に再編集したもの。
    基本的に良いことが書いてあると思うが、どのように実行していくのか、自分と周囲の折り合いをつける具体的な行動が重要なのに、その点が書かれていないため、安易に鵜呑みしてしまうと危ないと感じた。
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