ラテラルシンキング入門 発想を水平に広げる

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799324721

感想・レビュー・書評

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  • ■書名

    書名:ラテラル・シンキング入門 発想を水平に広げる
    著者:ポール・スローン

    ■概要

    折からの思考法ブームで、
    いま再び注目を集めている「ラテラル・シンキング」(水平思考)。

    「ラテラル・シンキング」とは、
    これまでの「前提から仮説を立て、推論し、結論を得る」という
    ロジカル・シンキング(垂直思考)とは別の視点から、
    イノベーション(仕事の変革)に向けたまったく新しいものの見方をすること。

    本書は、まず
    「前提を疑う」「奇抜な組み合わせをする」「見方を変える」など、
    ラテラル・シンキングができるようになる10の方法と、
    それをチーム・組織づくりに活かす方法を解説した入門書です。

    随所にラテラル・シンキングクイズ、
    チームでできるゲーム・エクササイズの例も収録!
    チーム・会社の演習にも役立つ実践的な内容になっています。

    方法1 前提を疑う
    方法2 探り出すような質問をする
    方法3 見方を変える
    方法4 奇抜な組み合わせをしてみる
    方法5 アイデアを採用し、応用し、さらに改良する
    方法6 ルールを変える
    方法7 アイデアの量を増やす
    方法8 試してみて、評価する
    方法9 失敗を歓迎する
    方法10 チームを活用する
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    ポールさんの水平思考の本ですね。
    何冊か読んでいるので、目新しいものはないですが、復習という感じでした。

    理屈は分かるのですが、実現は本当に難しいです。
    特に、既存の組み合わせから新しいものを作るという作業が、まだまだです。

    本格的に、他社、他業種の内容や仕組みを勉強していかないといけない感じがします。

    ■気になった点

    ・重要なのは、誰もが当然と思っていること、変えられないと思っていることについて質問することだ。

    ・新しいアイデアのほとんどは既存の組み合わせである。

    ・あなたのかわりはいくらでもいる。そこから抜け出すのは、誰も見たことがないことをするのだ。

    ・権限を与えるうえで一番大切なのは信用することだ。

  • 「ウミガメのスープ」で著名なポール・スローンによる、ラテラルシンキング入門。


  • ラテラルシンキング(水平思考)とは、イノベーションに向けた新しい見方であると同時に、革新的な見方ができるようになる為のテクニック。

    オズボーンのチェックリスト
    1. 他に使い道はないか?
    2. 他からアイデアを借りられないか?
    3. 一部を変更したらどうか?
    4. 大きくできないか?
    5. 小さくできないか?
    6. 一部を代用できないか?
    7. 並び方を変えられないか?
    8. 逆にすることはできないか?
    9. 組み合わせができないか?

    組織は新しい変化に抵抗を示す。
    成功体験に基づき標準化してきたやり方に固執する。組織は改善には熱心だが、「別の」やり方を見つけようとしない。

    イノベーションとは、アイデアを採用して実行することである。

    カワカマス症候群
    状況の変化に適応しないで、誤った固定観念をいだき続けること

    前提、先入観こそが私たちを革新的なアイデアから遠ざける障害。

    定義の中に含まれる前提を疑う
    * 地球が宇宙の中心である
    * 原子が物質の最小単位と定義

    ボーイング社の反重力計画

    強力な市場のリーダーに挑むとき、正面からまともに挑むべきではなく、ゲームのルールを変える途を探すこと。

    物事を最もシンプルな要素にまでそぎ落とし、現在の環境の外に持ち出してみる。

    「当たり前」だと思っていることを質問してみる。
    →ペンではなく、贈り物と考える。

    根本的な質問をする

    ・りんごが地面に落ちるのに、どうして月は落ちないのか?
    → 万有引力の法則、運動の法則

    ・ どうしてガラパゴス諸島には、これほど多くの独特な生物が存在するのか?
    →自然淘汰による進化論

    ・ 光線に乗って世界を通り過ぎたら、世界はどう見えるか?
    →相対性理論

    「想像は知識に勝る」
    問題解決の鍵は、思考スキルとクリエイティビティ、そして想像力

    私たちが学ぶべき重要なスキルの一つは、質問する技術。

    メキシコシティ五輪 走り高跳びフォスベリーの背面跳び、ビタミンCを発見したアルバート・セント・ジェルジ、スーパーマーケットを考案したマイケル・カレン

    物事を違う視点から眺めることができれば、そこから新しい見識を得ることができる

    伝統のやり方を疑ってみる

    フォード「どうすれば、私たちの車がもっと魅力あるものになるでしょうか」
    →デ・ボーノ「どうすれば、フォード車に乗る人の生活自体を快適にできるでしょうか」

    密集した都心部での駐車に目をつけ、主要都市の中心部にある駐車場を買い上げ、フォード車専用の駐車場にすべき。

    自分の思考を可視化する
    1. キーワードを書き出す
    2. 関係があるものを全て繋げてみる
    →トニー・ブザンの「マインドマップ」

    関係ないと思われるものを組み合わせる
    グーテンベルクの活版印刷
    コイン刻印機の柔軟さとブドウ搾り機の圧縮力

    ライバルがつくったルールに従う必要はまったくない
    顧客にとって使い勝手のいいルールに変える
    他の業界のルールを応用する

    時代遅れの仕事のルールは捨てる
    あえてルールを破り、従来のやり方に挑んだことで、業界を震撼させた。

  • 前提を疑う、視点を変える

    前提を疑う
     ・定義の中に含まれる前提を疑う
     ・当たり前だと思っていることを質問してみる
     ・探るような質問をしてみる
      – 正しい質問をしているか?
      – 問題を言い換えると?
      – そもそもどうして?
      – ルールを破ったら?
      – 異星人だったら?
      – 資金と資源が限られていなかったら?
      – まったく違う業界の人は?

    視点を変える
     ・他の人の立場になる
      – 顧客だったら?
      – 供給者だったら?
      – 子供だったら?
      – 高齢者だったら?
      – 独裁者だったら?

  • 前半は水平思考の概要、後半はリーダー向けのイノベーションに関するマネジメントについてがメイン。
    ブレストからの打ち合わせ方法など参考にできるところあり。

  • 他の人だったら今の状況をどうするか。
    他の人にどのようにアドバイスするか。
    インテルがメモリー事業から撤退したのは、他の人がCEOだったらどうするか、と考えた結果。

    IBMPCは仕様を公開したことで業界のスタンダードになった。

  • 2019/07/廣文館
    ●懸命に改善するより、懸命な別の方法を探せ!懸命に働くことでなく、賢明に働くこと
    →つまり、別のやり方を取ること
    ●変化でも創造でもなく、イノベーションを目指せ!
    →それまで存在しなかった全く新しいものになること
    ゲームのルールを変えてみる
    ●他の業界のルールを応用する
    Linuxをヒントに鉱山のオーブデータ
    ロブ・マーキュエン
    レッドレイク鉱山
    ●出たアイデアを三つに分ける
    よい、だめ、面白い

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著者プロフィール

国際的経営コンサルティング会社デスティネーション・イノベーションの創設者。
英IBMのトップ・セールスマンとして活躍した後、コンサルタントに転じる。主なクライアントとして、米国ボーダフォン、グラクソ・スミスクライン、フィリップ・モリス、IBM、エクアント、BT、プルデンシャル、ロレアルらがある。
水平思考論理ゲームで話題になった『ポール・スローンのウミガメのスープ』をはじめ10冊の著書があり、また多数の論文も著している。

「2007年 『イノベーション・シンキング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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