ポスト・コロナ時代 どこに住み、どう働くか

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784799326916

感想・レビュー・書評

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  • 2020年・2021年のコロナ時代に沿った本でした。
    これからの住まいや働き方を考える上での参考になった良い1冊です。

    コロナ前後の働き方や住まいの変化を複数の家族の状況や統計を挙げながら説明していてイメージしやすく変化がわかりやすかったです。

    コロナが収束しても完全には元には戻らないし、戻さなくてもいいことも多々あると思うので柔軟性をもって変化を早くキャッチしながらより良い働き方や住まいを選択していきたいと思います。

  • 今後の働き方やライフスタイルを考える上で参考になった。
    1:10:100の法則を知ることが出来て良かった。

  • 新型コロナウィルスがもたらしたライフスタイルやワークスタイルの変化から、タイトルにある「どこに住み、どう働くか」についての考え方が今後大きく変貌していく(今まさに変貌しつつある)日本社会の今について考察、検証そして展望を語る一冊です。世界的な新型コロナウィルスの流行というこの大きな惨事が第二次世界大戦後以来、日本社会が追い求めてきた絶対的価値観に大きな変化を起こしていると本書を読んで感じました。そして、人々の生き方も企業のあるべき姿をいろいろと変わっていくと思いました。

  • 読後の気づき

    不動産をライフスタイルに対する投資として考え、
    自己利用だけではない稼ぐアプローチで再編すること。
    →新たな用途の提案や研究につながる視点。


    気になった部分のメモ

    不動産、モノ、人と人とのつながりを補完するICT技術。
    働き方や商習慣等の障壁がコロナ過で溶け始めている現在。

    住む場所のこだわりや職住一体の多様なあり方が問われているとの指摘。

    ・元々住まいは多目的なモノ
    ・休日の半分は家の中にいなかったコロナ前
    ・オフラインの重みが増したコロナ発生後
    ・評価軸は時間労働からアウトプットへ(短いのがいいというわけでもない)
    ・成長戦略から価値増進戦略への転換
    ・軽井沢と三島は新幹線インフラを活用した東京アクセスの特異点
    ・1キロ徒歩圏のライフスタイルとの親和性
     ・徒歩10~15分で1時間で用事が終わる活動が対象

    以下の機能を意識しながらLDKではないゾーニングで考える
    →1キロ徒歩圏で一部補完できれば、豊かさの幅が広がる

    住まいに求める5つの主要機能
    ・Relax
    ・Eat
    ・Play
    ・Work
    ・Learn
    住まいでなくても必要な2つの機能
    ・Buy
    ・Earn

    1)内容の要約
     ポストコロナの住まい方指南書として、コンサル出身の民泊企業
    経営者が書き下ろした一冊。人口動態や住宅関連の統計データとコ
    ロナ禍のアンケート調査データに対して、武蔵小杉の若いファミリ
    ーと下北沢の若いカップルという二つのフィルターを通すことで解
    像度を上げ、後半の独自の主張につなげている。著者は新しいふつ
    うとなるこれからの住まいに対して、Relax(くつろぐ)、Eat(食
    べる)、Play(遊ぶ)、Work(働く)Learn(学ぶ)Earn(稼ぐ)と
    いう機能の拡張と優先順位の設定を推奨すると共に、これらの住ま
    いをベースとして地域や社会とのつながりを生み出すことがこれか
    らの価値創造につながることを指摘している。また、Buy(買う)と
    Earn(稼ぐ)を住まいのあり方の補助線として、住まいの中と外で
    分離しがちだった経済活動を機能の組み合わせともに捉えなおすこ
    とで地域社会との関係性を持った多様性と複雑性が内包される未来
    像を描いている。

    2)キーセンテンスの引用
    人と人とが会うことを経済活動の前提とするリアルエコノミー中心
    の社会構造から、オンラインでの取引や決済を経済活動の前提とす
    るバーチャルエコノミー中心の社会構造への不可逆的な転換です。

    新型コロナは私たちが予期していなかった、まったく新しい変化を
    もたらしたわけではありません。それはいずれ迎えるはずであった
    未来を少し早く到来させたに過ぎないのです。

    もともと住まいは、働くこともできるし、子供を育てることもでき
    るし、家族団らんもできるっていう多目的なものだったんだよね。

    新型コロナを契機に、生活の基本単位となる自宅で仕事をすること
    が求められるようになり、自宅の限られた空間の中で、仕事とプラ
    イベートの空間・時間のメリハリをつけることに課題を感じるよう
    になります。

    マイクロツーリズムの三つのポイントとしては、「地域内観光」
    「地元の魅力の再発見」「地域の方々とのつながり」が挙げられま
    す。

    イギリスの若手経済学者simon mair氏は「私たちが社会的に公正で、
    環境的に健全な未来を築こうとするためには、いままでとはガラリ
    と違う経済が必要になる」といい、そこで求められているのは「生
    計を喪失せずに減産していけるシステム」だと主張します。

    その時、私たちが暮らす住宅にもまた、多様性と複雑性が内包され
    ることが求められるようになるでしょう。

    3)著書の背景
    今年の2月に刊行されポスト・コロナを扱う。本書に出てくる登場
    人物は武蔵小杉の若いファミリーと下北沢の若いカップル。コロナ
    後の2025年には武蔵小杉のファミリーは軽井沢への距離感と居住空
    間の豊かさを求めて練馬へ、下北沢のカップルは海と横浜ベイスタ
    ーズを求めて鎌倉へ移動というストーリーを描く。民泊の会社の執
    行役員を務める著者ならではの視点で、不動産をライフスタイルに
    対する投資として考え、自己利用だけではない稼ぐアプローチで再
    編することを推奨している。都会暮らしの疲れや田舎暮らしへのあ
    こがれなどがある社会背景を踏まえながら、そこに対して情緒的で
    はなく成立しうる経済価値や経済に価値との付き合い方が記さてれ
    いる。

    4)著者情報
    Airbnb Japan株式会社執行役員。1974年生まれ。
    東京大学法学部卒業後、日本生命を経て、埼玉県本庄市の市議会議
    員に全国最年少当選(当時)。その後、IBMビジネスコンサルテ
    ィングサービス株式会社、PwCアドバイザリー合同会社等で戦略
    コンサルタントとして、スマートシティやIoT分野における政府
    ・民間企業の戦略立案に携わる。2016年Airbnb Jap
    an株式会社に入社、2017年より現職。そのほかの外部役職と
    して、2018年よりグッドデザイン賞審査委員、2019年より
    京都芸術大学クロスデザイン学科の客員教授を務める。

  • ・ビフォー
    結婚して、新型コロナ禍で1年過ごして今後どうするかすごく考えていた
    ・気付き
    今後は働き手の自己実現をどのように可能にするかが重要視されてくる。
    職場の距離よりも住環境への快適さを重視。
    ・Todo
    本格的に家を探す。副業も手がけ始める。

  • コロナは我々の生活環境、なかでも家の役割というものを大きく変えました。

    家なんて寝床さえあれば良いなんて言っていた人もテレワークによって自宅で仕事をし始めると家の環境を見つめなおさざるを得ない状況になってきました。

    住まいの選択の仕方はコロナ下の今だけでなく、コロナ後も以前の状態に元に戻るのではなく大きく変わりつづそうです。

    家も働き方も改めて考えなおす時期ですね。

  • 【相澤】
    これからの働き方と生活を考えるための一冊。コロナ下で従来の働き方や過ごし方が代わった事例を挙げており、こんな生活があるのかと刺激になりました。実家は山と海がすぐ近いこともあり、田舎や自然豊な場所に大きな憧れはないけれど、10年後20年後に自分はどこに住んでいるのか。

  • 何を伝えたい本なのかあまりわからなかった。。

  • 紙の書籍にて。
    2021年2月の内容にしては既知の事実をまとめただけに過ぎず、目新しい情報はなかった。
    3分の2程がいま自分が経験している現状。
    新しい情報は、自分にとって利便性の高いエリアを探す手法として「1:10:100の法則」を使うところ。たしかに、1キロ徒歩圏内を歩いたときの幸福度が高い場所を選ぶことはとても大切に思える。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

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著者プロフィール

Airbnb Japan株式会社執行役員。東京大学法学部卒業。国内最大手の生命保険会社を経て、埼玉県本庄市の市議会議員に全国最年少当選(当時)。PwCアドバイザリー合同会社等でスマートシティやIoT分野における戦略コンサルタントとして政府・民間企業の戦略立案に携わる。そのほかの外部役職として、2018年度よりグッドデザイン賞審査委員、2019年4月より京都芸術大学客員教授を務める。著書に『ポスト・コロナ時代 どこに住み、どう働くか』『いまこそ知りたいシェアリングエコノミー』などがある。

「2021年 『ワーケーションの教科書 創造性と生産性を最大化する「新しい働き方」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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