ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799328521

感想・レビュー・書評

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  •  長期の思考(ロングゲーム)は、年取ったらあんまり関係ないのかなと思って読み始めたら、うまいこと言われて、年取ったからこそ必要だ!、になりました。この本にインスパイアされて誰か「高齢者こそ長期戦略を考えろ」みたいな本を書いているかも、と妄想したりして。
     長期の視点は、なかなか持ちにくいのかなと思います。そういう意味で、ビジネス書の範疇を超えて、年齢に関係なく読める本ですね。文章は読みやすく、スラスラ読めます。
     著者のドリーさん、いい意味でちょっと変わった方のように思いましす。それが本書の魅力になってます。自分のビジネスに加えて、お友達に誘われてスタンダップコメディの教室に通ったり、ミュージカル作家を目指したりされています。それも、人脈づくりに力を入れ、かつ、上手いからで、本書にもしっかりと書かれています。結構具体的で、知り合って1年は頼み事をしない、とか。
     本書は、海外のビジネス書によくある、主張+それを裏付けるインタビューで構成されています。ドリーさんがインタビューのために選んだ人たちが、ユニークで幅広いなと思いました。
     そのなかで私が気になったのが、「挑戦に大切な六つのポイント③コーチを雇う」に登場したザックさん。ザックさんは、文学の博士課程の学生さんを、文学のコーチとして雇っているそうです。なぜザックさんはそんなことを?彼曰く
    「もっと文学にあふれた人生にしたい。」
    いいですね。

  • 今、目の前にある仕事等に常に追われており時間が無い人へ向けて、長期目線で物事を考えることの大切さや、その実践方法等がとても具体的に書かれています。

    ここでいう長期目線というのは5年10年というスバンだけではなく、自分の人生そのものをどう過ごすかというものでもあります。

    個人的にとても参考になった箇所は以下になります。
    ・自分の時間を作るためのメソッド
    ・困難な目標を長期で達成するためのマインドセット
    ・20%ルール
    ・ビジネス目的だと思われない純粋な人脈を無期限に持つことのメリット
    ・失敗した時のマインドや解決策
    ・やはり忍耐は必要

    (感想)
    時間の作り方や目標達成までのマインドが例と共に具体的に示されており、とても多くの学びが得られました。

    日常のちょっとした時間の使い方でも、長い人生トータルで考えると良くも悪くも大きな違いを生み出すということを学びました。

    まずは平日、休日問わず自分の過ごしている時間をしっかりと見直し、
    毎日短時間から、新しい事にも挑戦していきたいと思います。

  • 時間ができたら10年後にどんな自分になりたいかを想像するといい。10年という時間は、世の中の願いを叶えるにはたいてい十分な時間だからだ。

    そしてお金を最大目標にしないこと。お金を目的にすると、外的な要因で夢をあきらめやすい。心が折れないように、なぜこれをやるのかというのをはっきりさせる。

  • 思っていたよりも、体験談が多くて退屈してしまった。
    重要なことが書かれてあり、苦しい時期を乗り越える強さが必要なのは理解したが、ちょっと読みにくかったかな、、。

  • ダイゴさんおすすめ本だったので読んでみました。
    この本は、「長いプランで考えましょう!」と長期的視点の大切さを教えてくれる本です。
    成功している人をみると、「すぐに成功していて才能があるんだな」と思ってしまいますが、長い努力の結果なのです。
    すぐに成果を求められる時代ですが、「自分の価値観を大切」して、丁寧に取り組むことが重要なのかもしれないですねー。
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

  • 1 どんな本?
     長期的な目標、人生の目的と言ってもいいほど
    の大きい事を「ロングゲーム」と称して、ロング
    ゲームを成し遂げる方法を説く本。地道な方法を
    実例を豊富に交えて説く本は他に無い。

    2 何で読んだの?
    (1) DAIGOのオススメだから。
    (2) 長期目標の立て方を知りたい。
    (3) 長期目標を計画できる状態

    3 著者の問題提起
      私達の誰もが楽しくて意義深い人生を求めてい
    る。

    4 命題に至った理由
    もっと長い目で見た人生の計画を立てたいと言
    う想いから。

    5 著者の解
    自分の時間をどう使うのか意識的に選択すれば
    、巨大な力を手に入れる事が出来る。

    6 構 成
    全3パート10章283頁
      「あまりにも多くの人がゆとりを失っている。」
    から始まり、「重要なのは目的地に到着するまで
    粘り強く前に進む事だ。」と終わる。パート1余
    白では忙しい理由とノーという事の重要性を、
    パート2「集中」では正しい目標設定と新たな挑
    戦・戦略的集中と拡散・正しいネットワーク作
    りを、パート3「信念」では戦略的忍耐・失敗の
    再定義・収穫を説く構成になっている。各章末に
    まとめが合って振り返りが容易な構成になってい
    る。

    7 重要な語句・文
    (1) 戦略的忍耐
    (2) 指数関数的成長
    (3) 忙しい人は人生をコントロールできない人
    (4) すごい!最高!絶対やる!と思わないなら全
      てノー。
    (5) ノーと言うために質問する。
    (6) 自分の興味に最適化する。(時間と初心)
    (7) 極端な目標を立てる。
    (8) 自分はどんな人間になりたいか?
    (9) 新しい挑戦に20%の時間をかけ、正しい先
    生をつける。
    (10) 長所に頼りすぎている。
    (11) 長期的又は無期限のネットワーク作り。
    (12) 人は変わる。(マシュマロテスト)
    (13) 失敗では無く実験

    8 感 想
    地道な努力と成長を通じてようやく収穫出来る
    のだと感じた。
    刺さったのは戦略的忍耐と指数関数的成長。目
    指す目標の理由とロールモデルの確認、信頼出来
    る人物の意見が要。何年も続ける忍耐的工夫が必
    要。
    深く知りたい事はレバレッジ。よく分からなか
    った。付加価値って事かな?
    人に勧めるなら長所に頼りすぎている事。誰も
    が出来る事、得意な事に流れる。そこに留まって
    は成長が止まる。リスクマネジメントをしつつ
    20%の時間を使って新しい事にチャレンジをす
    る。
    ビジュアル要素は無し。
    タイトル通りのロングゲームをやり切るための
    本だった。

    9 TODO
    (1) 人生の目的とロングゲームの目標の確立(年
    内)
    (2) どんな人間になりたいかを決める(年内)
    (3) ネットワークを作る(テイカーになる)

    10 問 い
    近道は?

    11 答 え
    地道

  • 『感想』
    〇大きな目標を達成するためには、自分の生活に余白をもつこと、人脈を作ること、短期的ではなく長期的な視点で考えることが大切と述べられている。

    〇この考えを特に日本以外の仕事の向き合い方を事例として教えてくれているが、日本のサラリーマンにはそのまま使えるわけではないなとは感じる。

    〇まず雇われていて、なおかつ立場がかなり上でない以上、仕事を選ぶことはできない。裁量も限定的だ。仕事も最後までやらせてくれるとは限らない。

    〇余裕もない。もし余裕があるようならば、忙しいところを手伝わなければならない。たまに自分の責任の範囲を終えたら他人の責任の範囲には踏み込まない人がいるが、その人個人は割り切れていても、周囲やそれを見ている上司からの評判は悪くなり、尚更裁量が持てなくなる。

    〇仕事はやりたいことと分かって選ぶものではなく、与えられたものをどうやってやりがいを見いだしていくかを考えるものだと思う。

    〇ただし考え方としてはその通りで、仕事で生かせるところは生かせばよいし、趣味やコミュニケーションが必要な部分では必ず役立つ。

    〇長期に腰を据えて取り組めるようにしたいな。しかし人生100年以上の時代とは言え、どんどん終わりが近づいてくるわけで、それも途中何があるかわからない世の中で短期的な利益に惑わされずに活動していくのは至難の業。

    〇親友を作るために200時間以上必要だというのなら、そりゃあ学生時代を終えてしまえば作れないな。またその200時間にはけんかする時期やそこを時間をかけて仲直りする時期も必要なんだろうし。

    『フレーズ』
    ・もちろんあなたは忙しい。各種の研究によって、「忙しい」ように見えることには、自分の社会的ステータスを上げる効果があるということもわかっている。あるいは、あえて忙しくすることで、本当に考えなければならない大切なことから目をそらすという効果もあるだろう。時に私たちは、無意識のうちにそれを行っている。(p.499)

    ・賭けていいのは、失ってもかまわないものだけだ。「20%」という制限も、そのために存在する。とはいえ、何かを賭けるなら、普段から賭ける習慣を確立しておかなければならない。(p.114)

    ・狭い人脈しかないことは、いずれ成長への足かせになるだろう。新しい考え方に触れる機会もなく、自分のアイデアが誰かに届くこともなく、ビジネスの微妙なコツを知るチャンスもないことになる。なぜなら、そういうコツや考え方は、見ず知らずの人には教えないからだ。教えるのは親しい友人や同僚だけだ。(p.148)

    ・本物の友情を育むには「時間」がかかる。カンザス大学のジェフリー・ホール教授の研究によると、単なる知り合いが友人と呼べるような存在になるまでには、約50時間は直接顔を合わせる必要があり、本物の友人になるにはさらに90時間、親友になるには200時間以上かかるという。今の時代、そんなに時間をもて余している人などいるだろうか?(p.181)

  • バイブルとして読み続けたい1冊。
    以下、メモ。

    パート1 : 余白を作る

    ◎1章:私たちはなぜこんなにも忙しいのか?
    ・忙しさで自分をアピールしている
    →「自分は価値ある存在だ」と思いたいという気持ちが、忙しさを求める強力なインセンティブになっている

    ・忙しいと、深く考えないで済む
    →「これが正しい道なのか?」「これが自分の望んだ人生なのか?」と考える時間をなくせるから

    ・忙しい人は自分の人生をコントロールできない人
    →「忙しい=仕事ができる」と勘違いするな

    ・一番大切な予定を”真っ先に”書く
    →前向きな制約のおかげで、より集中し、効率的に生きようとする
    →「自分は変わることができる」と信じ、「自分は何者か?」「本当に欲しいものは何か?」を問い続けろ
    →時には魅力的なことにもノーという内面的な強さが必要


    ◎2章:魅力的なことに対しても「ノー」と言う【重要でないものを排除するには?】
    ・キャリアの初期なら、依頼や要求にできるだけ応じるのは正しい選択
    →自由な時間がたくさんあり、どこから貴重な繋がりが生まれるかわからないから
    →キャリアを積み、忙しくなってきたら「ノー」と言う回数を増やさなければならない

    ・「すごい!最高!絶対やる!」と感じないなら「ノー」と言う
    →興奮度が10点中9点未満なら「ノー」が答え

    ・「自分の北極星」を明確にする
    →自分にとって大切な価値を定義し、それを元に毎回のチャンスを分析する
    →理想の未来を基準に決断することもある
    →今の決断がどういう結果につながるかを予測はできないが、自分にとって大切なことなら、それでも賭けなければならない

    ・「自分にとってできないこと」を決める
    →何かが得意ということは、何かが犠牲になることでもあり、受け入れなければならないトレードオフだ
    →忙しいと「反射モード」になり、目の前の仕事をこなすのに精一杯で、自分自身の課題に気づけない
    →すべてのことに「イエス」というのは、すべてのことに「凡庸である」であるということだ
     →逆に能動的に取捨選択ができれば、偉大な存在になれるチャンスが手に入る

    ・無駄な予定が侵入しないために大切なこと
    →「自分にそれをしてほしい理由」について相手に質問する
     →それだけで引き下がる人が一定数おり、「自分がどれだけその人を助けたいと思うか」を決められる
     →”お役に立てるなら嬉しいです。どんなお話がしたいのか、詳しく教えてもらえますか?私にできることがあるのか判断したいので”
    →相手を振るいにかければ、本当にやる気がある、会う価値のある人と出会うことができる

    ・チェックリストを活用する
    →トータルでかかる時間はどれくらいか?
    (準備作業を含めた「本当に必要な時間」を算出し、拘束時間の長さを把握する)
    →機会費用はどれくらいか?
    (「その時間で代わりにできること」を見える化し、それでもベストな選択肢だと思ったら承諾する)
    →身体的コスト、心理的コストはどんなものであるか?
    (身体的、心理的なリスクをしっかり考えよ)
    →これをしなかったら1年後に後悔するか?
    (時間軸を少し延ばして考え、1年後の自分の気持ちを想像せよ)

    パート2 : 集中

    ◎3章:正しい目標を設定する【たくさんある選択肢の中で、一体何に集中すべきなのか?】
    ・自分の興味に最適化する
    →何をすべきか迷ったら、いつも面白そうな方を選べ
    →「現状の犠牲者にならない」ことが大切、今の時点での現実が永遠に続くわけではない
    →人生のどの時点においても、小さな戦略的ステップを積み重ねることで、ほぼ全てのことが可能になる

    ・現在の時間の使い方を分析する【目先のことを考える状態が長く続き、何に興味があるのかすらわからない場合は?】
    →1週間の中で、何に時間を使っているのかを知ると、貴重な情報が手に入る
    →今の時点で熱中していることでも「これが自分の生きがいだ」と焦って決めない方が良い
     →知識を増やし、その分野で働いている友人から学び、”本当に長続きする興味なのか”を判断しろ
    →自分が興味を持つ対象の「パターン」を認識することも大切だ(人の成功を助けるのが好き、等)
     →自分が本当に幸せになれるものを、時間をかけて見つけろ

    ・初心を思い出す
    →「興味のあることがわからない」「昔は興味の対象があったのに、今はもうない」という人は、自分が今の道に進むきっかけになったことを思い出せ
     →最初の動機を思い出すだけで、情熱が見つかることもある

    ・どんな人間になりたいか
    →「どんな人間になりたいのだろう?」「理想の自分なら何を経験しているだろう?」と自らに問いかけ、逆算して努力しろ
    →「自分は完璧な人間ではない」と認め、なりたい自分像のために、バカに見えるようなことをするのも良い(自分の居場所が快適ならなおさら)
     →ex.ラップを通じて、恥ずかしがらずに自己表現できるようになった

    ・あえて極端な目標を立てる
    →「自分にとって究極の成功とは何か?」と考え、あえて「極端な目標」を立ててみよう
     →バカげた目標は、今だからこそバカげて見える
    →意義のある目標に向かって努力している時は、目標そのものが力になり、日々の小さな努力を積み重ねられる
     →その過程で「自分が本当に進むべき道」も見えてくる、「未来の自分への投資」だ


    ◎4章:新しいことに挑戦する【最も有望な目標を見つけるには?一つに全集中する前に、少し試してみる方法はあるのか?】
    ・新しい挑戦に20%の時間を使う(20%ルール)
    →全ての時間を注ぎ込みはしないので、リスクも低く抑えられる
    →興味のある対象が見つかり、すでに新しいスキルや人脈の確立を始めていても、常に自問自答する必要がある
     →多方面から深く調査した結果、それでもこの分野に魅力を感じるか?
     →自分がこの分野に貢献できることは?

    ・人生のポートフォリオをつくる
    →リスクを取って挑戦し、安心して暮らせる安定も手に入れる第三の道を提供することが「20%ルール」の本来の役割
    →短期の痛みは避けられない覚悟をしろ
    →本ルールで賭けて良いのは、「失っても構わないもの」だけ
    →チャンスの芽を育てるには時間が必要
     →自分が強い時にすぐやる、弱い時に焦ってやってはいけない

    ・20%ルールを賢く活用するために大切な”6つのポイント”
    →正しいサポートを手に入れる:辛い時に気持ちを奮い立たせる一番の方法は、夢を公言し、信頼できる友人にサポートしてもらうことだ
    →コーチを雇う:ネットや本といった2次情報ではなく、現場のプロから教わるのが最も効率的だ
    →期限を決める:具体的な日時を決め、先延ばしにする言い訳ができない状況を作れ
    →学び続ける:一回の成功で満足せずに努力し続けろ、少しくらい失敗しても、人生が終わるわけではない
    →10年単位で考える:10年単位で活用できれば、最終的に目標を変えることになっても、それまでの努力が複利効果で大きくなり、かなり優位に立てる
    →負けても勝てるようにする:”そのチャンスで得られる最低限の利益”を計算した結果、魅力を感じているなら挑戦する価値があるし、20%ルールのリスクを最小限にできる


    ◎5章:波で考える【20%ルールで見つけた有望なアイデアやコンセプトを、どのように形にすれば良いのか?】
    ・「得意な活動を一つ選ぶと、それだけをやり続けてしまう」という罠にハマるな
    →自分の長所を過信し、挑戦を怖がっている証拠だ
    →自分の立ち位置を認識し、「今は目の前の仕事に全集中するべきなのか、それとも目先を変えた方が良いのか」を戦略的に判断する

    ・戦略的に「一点集中する」
    →成果を最大化するには、最も大切な一つの目標に全集中した方が良い
     →そこで考えるべきは「現時点でどこに投資をすれば最も大きなリターンが期待できるか?」
     →「その投資のための時間を増やすにはどうすればいいか?」

    ・「探すモード」と「集中するモード」」
    →前者で人脈とビジネスの機会を獲得し、後者で大きなプロジェクトに没頭する
    →各モードを3〜6ヶ月周期で入れ替える
    →”目の前のうまくいっていること”や”完全に可能性を引き出せていないこと”に全集中すべき時に、欲張って新しいチャンスを模索したら非効率だ

    ・キャリアを四つの波で区切って考える
    →学ぶ:「すぐにリングに立てるわけではない」という前提の元、いわゆる「普通」のやり方をきちんと知り、客観的に評価できる力を身につけておく必要がある
    →創造する:自分のアイデアで分野に貢献し、同じ考えをもつ人たちと出会う必要がある
    →つながる:正しい人とつながればサポートを得られ、自分の声をもっとたくさんの人に届けられたりする(だからと言って、仕事をおろそかにするな)
    →収穫する:まず楽しめ、そしてその時期が永遠に続かないことを悟り、また新しいことに挑戦する必要がある

    ◎6章:戦略的レバレッジ【今までの過程で上手くいっているもの見抜き、そこに全集中して劇的な結果を引き出す方法は?】
    ・2つの質問をし、「時間の制約」を逆手に取る必要がある
    →「無駄になっている時間にレバレッジを効かせるには?」
     →日常業務や休息時間を、”互換性のある”マルチタスクによって効率化してみよう
    →「何かを一度だけして、10回したのと同じ効果を出すには?」
     →「あと一手間」を惜しまず、アウトプットを複数の手段に転用すれば効果は何倍にもなる
     →ex:ブログでアップした記事を、facebookやLinked inにも拡散する

    ・「人間関係」のためのレバレッジ
    →自分にとっての本当に大切な人間関係がわかっていれば、それにそってスケジュールを最適するのは簡単だ
     →ex:家族との時間を増やすために、低給でも実家に近い場所での仕事を引き受ける

    ・「理想のライフスタイル」のためのレバレッジ
    →自分に以下2つの問いかけをした上で行動を起こしてみよう
     →「どこに住み、どんな生活を送りたいだろう?」
     →「そのビジョンを実現するためにどんな行動を起こしたら良いのだろう?」

    ・持っている「通貨」にレバレッジを効かせる
    →「お金」にレバレッジを効かせる
     →欲しいものが買え、家事を外注すれば、好きなことに充てる時間を手に入れられる
    →「お金以外の通貨」にレバレッジを効かせる【エキスパートに必要な三要素】
     →コンテンツを作成する:アイデアを形にして周りに知ってもらい必要がある
     →社会的承認:既に有名で信頼されているブランドや人を何らかの形で自分と結び付けられれば、かなりの効果が期待できる
     →ネットワーク:人脈を広げることで、自分の声をブラッシュアップしつつ、より広く届けられる
      →上記三要素のうち、得意な要素を活用し自分の弱点である要素にレバレッジをかけろ


    ◎7章:正しい人々、正しい部屋【周りに信頼できるアドバイザーがいなかったら?】
    ・他の人も同じように繋がりを求めている
    →招待されたければ、まず自分から招待しなければダメだ
    →招待した人全員と仲良くはなれないが、強い絆や貴重な仕事のつながりに発展することもある

    ・なぜ人はネットワークづくりを避けるのか
    →本物の関係に発展させるのは「大変そうだから」
     →友人と呼べるようになるのに50時間、本物の友人になるのに90時間、親友になるのに200時間かかる
    →ネットワークづくりを「卑怯なこと」だと感じているから
     →実はネットワークづくりそのものではなく、「他人を利用する」ことにストレスを感じている
     →大切なのは「相手のために何ができるのか」を考えることだ

    ・避けたい”短期の”ネットワークづくり【仕事やクライアントなど、すぐに手に入れたいものがある時】
    →人は「利用された」と感じると、また力になろうとは思わない
    →切羽詰まった状況ならなおさらネットワークづくりに挑戦しない方がいい
    →本当に困った時に頼りになるのは友人だ
     →共通の友人を介しているという点で、相手にとっても信頼できる人からの紹介なので安心できる

    ・「1年間は何も頼まない」という戦略が有効
    →「相手の資本(人脈など)をあてにしたお願い」をしないということだ
    →この姿勢を徹底すれば、相手も自分も下心があるとは考えなくなり、本物の人間関係を築こうという心の余裕が生まれる

    ・質の高い人たちと”長期の”人間関係を構築する【尊敬する人、面白そうな人と繋がりたい時】
    →大切なのは「この人と知り合いになりたい」という純粋な気持ちだ
    →「共通点活用戦略」も有効なツールの一つだ 
     →会いたい人、参加したいグループの間に何か共通点があれば、その共通点にレバレッジを効かせて相手との繋がりを強めることができる
    →お近づきになりたいと思うような人が周囲にいない場合は、自分でコミュニティを作れば良い
    →ロングゲームをプレイするためには、その過程で出会った素晴らしい人たちとの繋がりを維持する必要がある
     →「来週、来年の仕事につなげること」ではなく「尊敬する人との間に関係を築き、一緒に過ごす時間を増やすこと」が本来の目的だ
     →正しい部屋に、正しい人たちと一緒にいれば、チャンスが生まれる素地が整う

    ・”無期限の”ネットワークづくりこそ大切【それぞれの分野で活躍している人たちと幅広く繋がりたい時】
    →目的や期待もなく、あるのは相手への興味だけなので、ただ関係を楽しみ、自然な発展に任せることができる
    →何の下心も持たず、ただ興味深い人と知り合いたい、誰かを助けたい、新しいことを学びたいという純粋な気持ちでネットワークづくりを行うことで、思ってもみなかったことが可能になる

    ・良い人たちとつながり、自分も良いことをする
    →グループに加わるならフルコミットする
     →特定の目的を持たず、ただ相手を助ける
     →具体的な方法が見つかるまで諦めるな
    →面白い人たちと意義深い関係を築くことだけを考えて無期限のネットワークづくりを行うと、チャンスが向こうからやってくる

    ・ただ相手の立場で喜びそうなことを提供する
    →自分が持つ通貨を流通させることだ
     →「友情と共通の体験」
     →現場の社員でユニークな視点や独自のスキルがあるなら、周りは「話を聞きたい!」と思うだろう
    →コネクターとして、人を紹介する
     →ただし、まず双方の都合と意向を確認した上で、段取りを組む必要がある

    パート3 : 信念

    ◎8章:戦略的忍耐【思い通りに物事が進まず、痺れを切らした時、どう乗り越えれば良いか?】
    ・一流のエキスパートと認められるまでには、たいてい最低でも5年は努力しなければならない
    →自分の実力が認められなくても、その時期を乗り越える粘り強さが必要
    →人生のほとんどが「欺きの段階(変化が小さすぎて自分の目にも相手の目にも止まらない段階)」だ
     →いずれ小さな勝利が積み重なり、自分が正しい道を進んでいると確信できるようになる

    ・結果が出なくて意気消沈した時に、自分に問うべき「3つの質問」
    →「なぜ私はこれをしているのか?」:”これをやろうと思った最初の目的” ”自分のアイデアで人の役に立つこと””自分はどんな人間になりたいか”といった核となる価値基準があるおかげで、あなたは強くなれる
    →「他の人はどうやって成功したのか?」:ロールモデルを見つけ、彼らが成功までに費やした時間を正確に把握して現実的になれ(ロールモデルには遥かに長い経験があると分かれば、もっと自分に優しくなれる)
    →「信頼できる人は何と言うだろうか?」:成功までの道のりを知っているアドバイザーがいれば、自分が正しい目標に向かっているのか(+自分が本当に失敗しているのか)を確認できる

    ◎9章:失敗を再定義する
    ・「打席に立った数」にこだわれ
    →たとえ卓越した能力があっても、打席に立たなければ能力を発揮することはできない
    →短期で拒絶されても、長期で考えれば「統計」はあなたの味方だ、打席に立つ数を増やせばヒットの数も増える

    ・「実験」であれば、どんな結果も「失敗」ではない
    →今日のシリコンバレーでは「フルコミットする前にテストする」という考え方が席巻している
     →「実験」であればどんな結果になっても失敗にならない、狙った結果が出るまで何度も挑戦するのは当然のことだ
     →ただこれがずっと続くようなら、正しい戦略ではなく、ただのやらない言い訳になってしまう

    ・目標を達成するまでの道は複数ある
    →どんなに優秀で才能があっても、予想外の出来事に奔走されることがある
     →その経験を糧にして、違う道を考えることもできる
    →自分がどうにもできない要素だけで自分の価値を決めてはいけない

    ・うまくいかなかった計画を他の計画に活かす
    →失敗しても「これは、他の場面なら使えるのではないか?」と自分に尋ねる

    ・やりたいことがあるなら「開始日」を決める【自分を追い込む①】
    →カレンダーに予定を書き込まなければ、それを実行することは絶対にない
    →やらなければいけないことは次から次にやってくる、開始日を決めない人はただ夢を先延ばしすることになる

    ・まわりを巻き込む【自分を追い込む②】
    →コミュニティの力を借りて、簡単にやめられない状況を作る
    →たとえ自信をなくしても、早すぎる方向転換は命取りになる
     →挫折を経験することをあらかじめ想定しておけば、心の準備をすることができる
    →たいていの目標は失敗する
     →選んではいけない道はただ一つ、「あきらめること」だ


    ◎10章:収穫する
    ・周りの誰かが自分より遥かに大きな成功を収めているのを見届けなければならないこともある
    →思ったほど成功していない自分が恥ずかしくなり、自分を責めてしまう
    →長期的に起こりうる犠牲の中には「自分の尊厳やプライドが傷つくこと」も含まれる
     →多くの人が途中で耐えきれなくなる中で、屈辱に打ち勝つ覚悟があるなら、大きな見返りが手に入るだろう

    ・マシュマロを我慢できた子は成功する
    →目の前の衝動に打ち勝つコツは衝動を「冷ます」ことだ
     →対象物を全く違うものと考える(マシュマロ→雲)
     →別のことをあえて考える

    ・「怖い」「面倒だ」に打ち勝ち、本当に大切なことを優先するには?
    →「小さいこと」から「ただ始めること」が最適解だ
    →どんな目標でも、最初からゴールを見ていると不可能だと思ってしまう
     →目標を小さく分割して成功体験を積み重ねれば、前に進む勢いをつけることができる

    ・成功するまでに本当に必要な時間や努力を知る
    →”期待したほど早く結果がでない”という理由だけで諦めてしまう人は多い
    →他の人の成功体験などを調べ、現実的な目標を立てろ
     →最初からその大変さを理解していれば、途中で挫折しても立ち直ることができるだろう

    ・自分にとっての「空になるまでの距離」を測る
    →「自分が何日離れていると、職場がガス欠状況に陥るか」を正確に把握し、徐々に離れる時間を伸ばしていく
    →毎日決めた時間に仕事を終わらせるためのシステムを構築する
    →日々の生活の中にオアシス(休憩やリフレッシュ)を取り入れる
    →オアシスの概念を1週間、1ヶ月で取り入れる方法を考える
     →このように、仕事に使う時間に徐々に制限を加えていく
     →「時間がない」は視野が狭い人の言い訳、「前もって計画を立てる」ことが肝心だ

    ・7年先まで考える
    →長期的な視点で具体的な計画を立てられる人はほとんどいない
     →自分で勝手にハードルを設置し、始めるのを難しくしているから
     →計画が否定され、頓挫するのを恐れているから
     →その間に目標に向かって行動を起こしていれば、どれほど多くのことを達成できたか気付いていない
    →長期の計画を立て、状況に応じて修正を加えることができれば、素晴らしい体験が待っている

    ・過程をしっかりと楽しむ
    →時を経てベースラインが変化すると、小さな成功が「日常の一部」になり、素直に喜べなくなってしまう
    →来た道を振り返り、自分が達成したことを振り返る時間があれば、また頑張れるだろう
     →「かつて出来たのだからこれからも出来る」と自信を持てる
    →大きな夢を叶えたいなら、誰も褒めてくれないような地道な努力を今から始めなければならない
     →簡単な道を否定し、意義のある道を選ぶためには、より「積極的な忍耐」が必要だ

    終章:ロングゲームをプレイするための3つのカギ

    ◎ロングゲームをプレイするための3つのカギ
    ・独立心
    →自分自身のビジョン・判断基準に忠実でなければならない
     →他人からの承認を評価の基準にしている人は、長時間耐えられない
     →「他の人からどう見られようと関係ない、必要な努力をするだけだ」と言えるようにならなければならない

    ・好奇心
    →他の選択肢を考えず、レールの上を進むだけで満足できる人もいるが、ほとんどはそうではない
    →正しい道が最初からわかる人などいるだろうか?いやいない
     →「自分は自由な時間で何をしているか」「どんな人やものに惹きつけられるのか」を理解すれば、本当にやりたいことが見つかる

    ・立ち直る力(レジリエンス)
    →挑戦の大半はうまくいくかどうか、やってみないとわからない実験だ
     →しばしば失敗に終わるが、一度の失敗や拒絶で折れてはならない
      →偶然や運、個人の好みが状況を左右する力は、あなたが思っているよりも遥かに大きい
     →うまくいかなった時は「これはダメだったけれど他の方法を試してみよう」と言える強さが必要だ
      →成功するかどうかは、打席に立つ回数で決まる

    まずは旅に出発しよう。
    次はあなたの番だ。

  • - [ ] 意味ある人生の定義を決める
    - [ ] 欲しいものは全て手に入ると理解する
    - [ ] 努力は複利
    - [ ] 実験ならどんな結果になっても勉強
    - [ ] 失敗ではない
    - [ ] 小さな行動でも確かな戦略をもって毎日続けていれば、たいていのものは手に入る
    - [ ] しかも予想より早く手に入る
    - [ ] 変わることができると信じること
    - [ ] 戦略的思考を磨く最初のステップは、重要でないものを排除すること
    - [ ] 忙しいように見えることには社会的ステータスを上げる効果があること、あえて忙しくすることで、本当に考えないといけない大切なことから目を逸らす効果もある
    - [ ] 約束を厳選する、毎日は簡単に消える
    - [ ] 他人の要求に応えてばかりいると、スケジュールがぐちゃぐちゃになる
    - [ ] 優秀なプロフェッショナルなら、どこかの時点からイエスと答える習慣が足枷になる
    - [ ] すごい!最高!絶対やる!何があってもやる!と感じないことはやらないのが正しい
    - [ ] ノーと言うコツは、これをしなければ、一年後に後悔するだろうか?と自分に問うこと
    - [ ] 現状の犠牲者にならない
    - [ ] 現時点の現実が、この先も永遠に続くわけではない
    - [ ] 自分が興味を持つ対象のパターンを認識する
    - [ ] 本当に興味があることは、単純に今の時点で時間を費やしていることを知るだけで十分
    - [ ] 世間の常識に縛られず、他人の目を気にせず、自分の興味を追求した結果、独自の存在になることに成功した
    - [ ] 現在地を基準に考えると自分の可能性を制限する
    - [ ] 未来の自分に投資する
    - [ ] 新しい挑戦に20%の時間を使う
    - [ ] 賭けていいのは失っても構わないものだけ=20%
    - [ ] チャンスの芽を育てるには時間が必要、自分が強い時にやる、弱っているときにはやってはいけない
    - [ ] 人間は1日でできることを過大評価し、1年でできることを過小評価する
    - [ ] この期間を10年まで広げると、さらに過小評価が激しくなる
    - [ ] 最初は小さなとるに足らない一歩でも、10年後にはあなたとライバルの間に巨大な距離ができているはず
    - [ ] 負けても勝てるようにする
    - [ ] 仕事の結果がどうなっても、その仕事で新しいスキルを学び、貴重な人脈を築くとか
    - [ ] 自分でコントロールできない利益はおまけとして楽しむ
    - [ ] 確実なことは、長期の計画を立てなかった自分より、はるかに遠くまでいけること
    - [ ] 物事は常に変化する
    - [ ] 成功の秘訣は予想もしてない新しいチャンスをつかむことだったりする
    - [ ] 最終的に目標を変えることになっても、それまでの努力が複利効果でかなり大きくなり、未来の選択肢をさらに増やすだろう
    - [ ] 優秀なプロフェッショナルがはまりやすい罠は、得意な活動を選ぶと、永遠にそれだけをやり続けてしまうこと
    - [ ] それは自分の長所に頼りすぎているから
    - [ ] キャリアを、学ぶ、創造する、つながる、収穫する、という四つに区切る
    - [ ] 正しい人と繋がれば、サポートしてもらえる、自分の声をもっと沢山の人に届けられたりする
    - [ ] メリットとデメリットを意識的に検討するより無意識に任せた方がいい結果につながる
    - [ ] 初期の段階では、変化が小さくて誰の目にも止まらない=指数関数的成長の欺きの段階
    - [ ] 指数関数的に成長するのはテクノロジーとビジネスだけではなく、人生も同じ
    - [ ] 欺かれているのは他者だけではなく自分も
    - [ ] やりたいことがあるなら開始日を決める
    - [ ] いつかは永遠にやってこない
    - [ ] たいていの目標は失敗する
    - [ ] 大切なのは失敗しても諦めないこと
    - [ ] 選んではいけない道は一つだけ、諦めること
    - [ ] 大きな目標は、まず小さく分割しなくてはならない
    - [ ] やることが簡単なら、モチベーションに頼る必要はない
    - [ ] 抵抗する気が起きないほど小さな習慣にする
    - [ ] 何事も新しく始める時が一番難しい、小さくはじめて、だんだん大きくしていく
    - [ ] 前もって計画を立て、短期の犠牲を払ってでも、大切な目標を達成する
    - [ ] ジェフべソフがワイヤード誌のインタビューで語ったこと
    - [ ] 「3年単位の目標ばかり追っていると、沢山のライバルと闘わなくてはいけない。しかし7年単位の目標にすると、ライバルは激減する。なぜなら、そんなに先まで考える企業はほとんどいないから。時間軸を伸ばすだけで、短期では達成できないような大きな目標に取り組めるようになる」
    - [ ] 長期計画で動いていれば、大きく考え、必要な修正を加えることができる
    - [ ] 続けるには魔法の力=来た道を振り返り、自分が達成したことを祝福する、が必要
    - [ ] 大切なのは忍耐力
    - [ ] 簡単な道を拒否し、意義のある行動を選ぶためには、もっと積極的な忍耐力が必要になる

  • 私たちはなぜこうも忙しいのか?

    という問いからはじまる本。
    この疑問に、本当にそうだなぁと思って、手に取った。

    「あまりにも多くの人がゆとりを失っている。つねに何かに急かされ、追いつめられ、焦っている。」

    序盤で、なんでこうなってしまっているのだろうというところが語られたあと、具体的にどうすればいいのかが説かれる。

    本当にやりたいこと(まぁいいかなではなく、絶対やる!レベルでやりたいこと)を明確にする。
    それに必要ないことはしないようにする。
    余白を持つ。
    焦らず長期スパンで(ロングゲームで)考える。

    ということあたりが、ポイントだろうか。

    アメリカでたくさん本をだして、HBRで記事を出して、Thinkers50にはいる人って、こんなふうにねらってる人もいるんだというのが、面白かった。

    個人的にそのモチベーションには、あまり共感はできなかったがけれど、「ロングゲーム」で考え、本当にやりたいことに人生を費やそうというのは、とても合理的に思えた。
    取り入れていきたい。


    以下、印象に残ったところ引用↓

    「まず自分にとって一番大切なものを決め、その予定を真っ先にカレンダーに書き込む。それより重要度が低いものは後回しだ。重要性がまったくないものについては、そもそもスケジュールに入れない。排除する。ほかの人に任せる。断る。ToDoリストではなく、カレンダーを基準に行動すれば、自分の一日の主導権を取り返すことができるんだ」

    「いいアイデアを思いつくのに時間は必要ない。必要なのは余白だ。頭の中に余白がないと、まともに考えることもできない。革新的なアイデアを思いついたり、何かを決めたりするのに必要な時間は、ゼロだ。しかし頭の中に余白がないと、アイデアや決断が不可能になるというわけではないが、理想的な結果にはならないだろう」

    『すごい! 最高! 絶対やる! 何があってもやる!』と感じないのであれば、やらないのが正しい

    「絶対やる!」か「ノー」かの法則が役に立つ。興奮度が10点中9点未満なら「ノー」が答えだ。

    何かが得意ということは、何かが犠牲になることでもある。これは受け入れなければならないトレードオフだ。

    「何か大きな欠点をもつことは、偉大さを達成する唯一の方法だ。欠点をもつことを拒否すると、無難な結果しか手に入らない。

    あなたは、図々しい人たちの一員になってはいけない。「1年間は何も頼まない」という姿勢を徹底していれば、相手もあなたに下心があるとは考えなくなるだろう。あなた自身も、下心をもたなくなる。本物の人間関係を築こうという心の余裕が生まれるからだ。

    初心者はよく、ネットのアンチの心配をする。「誰かに攻撃されたらどうしよう? 自分の考えが認められなかったらどうしよう?」と。もちろんその可能性は否定できない。とはいえ、何かを始めてから2年くらいは、むしろ正反対の心配をしたほうがいい。それは、「反応がまったくない」ことだ。「本当に『え? 誰もいないの?』という感じ。しばらくずっとその状態だった」とアンは言う。

    ブログなどで自分の意見を発信し始めてから何らかの反応があるまでに、最低でも2、3年はかかると教えている。

    そして5年もすると、ライバルがはるか後方にいるのが自覚できるようになる。誰かが知りたいことをネットで検索すると、あなたが書いた記事がヒットするようになる。

    「たいていの人は、真剣に練習すれば2週間くらいで逆立ちができるようになると考える。しかし実際は、半年間、毎日練習することが必要だ。2週間でできると思っていると、途中であきらめることになるだろう」

    成功への道のりは楽ではない。最初からその大変さをきちんと理解していれば、賢明に戦略を立て、途中で挫折を経験しても立ち直ることができるだろう。

    「私はこの時間に仕事を終わりにする。一日のうちに何が起こっても関係ない」と自分に誓いを立てる。

    日々の仕事の中にデイヴが「オアシス」と呼んでいるものを取り入れてみよう。オアシスとは、休憩してリフレッシュするためのちょっとした時間のことだ。「金曜の1時間にするか? それとも半日にするか?」とデイヴは言う。ちなみにデイヴのオアシスは、毎日仕事中に短いコメディ動画を見ることだ。仕事が次から次へとやってくるストレスの多い日であっても、オアシスを楽しみに乗り切ることができる。

    たいていの人は、欲しいものがあれば今すぐに手に入れたいと思う。そしてすぐに手に入らないと腹を立てるのだ。

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