ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2022年7月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799328521
感想・レビュー・書評
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長期の思考(ロングゲーム)は、年取ったらあんまり関係ないのかなと思って読み始めたら、うまいこと言われて、年取ったからこそ必要だ!、になりました。この本にインスパイアされて誰か「高齢者こそ長期戦略を考えろ」みたいな本を書いているかも、と妄想したりして。
長期の視点は、なかなか持ちにくいのかなと思います。そういう意味で、ビジネス書の範疇を超えて、年齢に関係なく読める本ですね。文章は読みやすく、スラスラ読めます。
著者のドリーさん、いい意味でちょっと変わった方のように思いましす。それが本書の魅力になってます。自分のビジネスに加えて、お友達に誘われてスタンダップコメディの教室に通ったり、ミュージカル作家を目指したりされています。それも、人脈づくりに力を入れ、かつ、上手いからで、本書にもしっかりと書かれています。結構具体的で、知り合って1年は頼み事をしない、とか。
本書は、海外のビジネス書によくある、主張+それを裏付けるインタビューで構成されています。ドリーさんがインタビューのために選んだ人たちが、ユニークで幅広いなと思いました。
そのなかで私が気になったのが、「挑戦に大切な六つのポイント③コーチを雇う」に登場したザックさん。ザックさんは、文学の博士課程の学生さんを、文学のコーチとして雇っているそうです。なぜザックさんはそんなことを?彼曰く
「もっと文学にあふれた人生にしたい。」
いいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今、目の前にある仕事等に常に追われており時間が無い人へ向けて、長期目線で物事を考えることの大切さや、その実践方法等がとても具体的に書かれています。
ここでいう長期目線というのは5年10年というスバンだけではなく、自分の人生そのものをどう過ごすかというものでもあります。
個人的にとても参考になった箇所は以下になります。
・自分の時間を作るためのメソッド
・困難な目標を長期で達成するためのマインドセット
・20%ルール
・ビジネス目的だと思われない純粋な人脈を無期限に持つことのメリット
・失敗した時のマインドや解決策
・やはり忍耐は必要
(感想)
時間の作り方や目標達成までのマインドが例と共に具体的に示されており、とても多くの学びが得られました。
日常のちょっとした時間の使い方でも、長い人生トータルで考えると良くも悪くも大きな違いを生み出すということを学びました。
まずは平日、休日問わず自分の過ごしている時間をしっかりと見直し、
毎日短時間から、新しい事にも挑戦していきたいと思います。 -
時間ができたら10年後にどんな自分になりたいかを想像するといい。10年という時間は、世の中の願いを叶えるにはたいてい十分な時間だからだ。
そしてお金を最大目標にしないこと。お金を目的にすると、外的な要因で夢をあきらめやすい。心が折れないように、なぜこれをやるのかというのをはっきりさせる。 -
思っていたよりも、体験談が多くて退屈してしまった。
重要なことが書かれてあり、苦しい時期を乗り越える強さが必要なのは理解したが、ちょっと読みにくかったかな、、。 -
ダイゴさんおすすめ本だったので読んでみました。
この本は、「長いプランで考えましょう!」と長期的視点の大切さを教えてくれる本です。
成功している人をみると、「すぐに成功していて才能があるんだな」と思ってしまいますが、長い努力の結果なのです。
すぐに成果を求められる時代ですが、「自分の価値観を大切」して、丁寧に取り組むことが重要なのかもしれないですねー。
ぜひぜひ読んでみて下さい。
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1 どんな本?
長期的な目標、人生の目的と言ってもいいほど
の大きい事を「ロングゲーム」と称して、ロング
ゲームを成し遂げる方法を説く本。地道な方法を
実例を豊富に交えて説く本は他に無い。
2 何で読んだの?
(1) DAIGOのオススメだから。
(2) 長期目標の立て方を知りたい。
(3) 長期目標を計画できる状態
3 著者の問題提起
私達の誰もが楽しくて意義深い人生を求めてい
る。
4 命題に至った理由
もっと長い目で見た人生の計画を立てたいと言
う想いから。
5 著者の解
自分の時間をどう使うのか意識的に選択すれば
、巨大な力を手に入れる事が出来る。
6 構 成
全3パート10章283頁
「あまりにも多くの人がゆとりを失っている。」
から始まり、「重要なのは目的地に到着するまで
粘り強く前に進む事だ。」と終わる。パート1余
白では忙しい理由とノーという事の重要性を、
パート2「集中」では正しい目標設定と新たな挑
戦・戦略的集中と拡散・正しいネットワーク作
りを、パート3「信念」では戦略的忍耐・失敗の
再定義・収穫を説く構成になっている。各章末に
まとめが合って振り返りが容易な構成になってい
る。
7 重要な語句・文
(1) 戦略的忍耐
(2) 指数関数的成長
(3) 忙しい人は人生をコントロールできない人
(4) すごい!最高!絶対やる!と思わないなら全
てノー。
(5) ノーと言うために質問する。
(6) 自分の興味に最適化する。(時間と初心)
(7) 極端な目標を立てる。
(8) 自分はどんな人間になりたいか?
(9) 新しい挑戦に20%の時間をかけ、正しい先
生をつける。
(10) 長所に頼りすぎている。
(11) 長期的又は無期限のネットワーク作り。
(12) 人は変わる。(マシュマロテスト)
(13) 失敗では無く実験
8 感 想
地道な努力と成長を通じてようやく収穫出来る
のだと感じた。
刺さったのは戦略的忍耐と指数関数的成長。目
指す目標の理由とロールモデルの確認、信頼出来
る人物の意見が要。何年も続ける忍耐的工夫が必
要。
深く知りたい事はレバレッジ。よく分からなか
った。付加価値って事かな?
人に勧めるなら長所に頼りすぎている事。誰も
が出来る事、得意な事に流れる。そこに留まって
は成長が止まる。リスクマネジメントをしつつ
20%の時間を使って新しい事にチャレンジをす
る。
ビジュアル要素は無し。
タイトル通りのロングゲームをやり切るための
本だった。
9 TODO
(1) 人生の目的とロングゲームの目標の確立(年
内)
(2) どんな人間になりたいかを決める(年内)
(3) ネットワークを作る(テイカーになる)
10 問 い
近道は?
11 答 え
地道 -
『感想』
〇大きな目標を達成するためには、自分の生活に余白をもつこと、人脈を作ること、短期的ではなく長期的な視点で考えることが大切と述べられている。
〇この考えを特に日本以外の仕事の向き合い方を事例として教えてくれているが、日本のサラリーマンにはそのまま使えるわけではないなとは感じる。
〇まず雇われていて、なおかつ立場がかなり上でない以上、仕事を選ぶことはできない。裁量も限定的だ。仕事も最後までやらせてくれるとは限らない。
〇余裕もない。もし余裕があるようならば、忙しいところを手伝わなければならない。たまに自分の責任の範囲を終えたら他人の責任の範囲には踏み込まない人がいるが、その人個人は割り切れていても、周囲やそれを見ている上司からの評判は悪くなり、尚更裁量が持てなくなる。
〇仕事はやりたいことと分かって選ぶものではなく、与えられたものをどうやってやりがいを見いだしていくかを考えるものだと思う。
〇ただし考え方としてはその通りで、仕事で生かせるところは生かせばよいし、趣味やコミュニケーションが必要な部分では必ず役立つ。
〇長期に腰を据えて取り組めるようにしたいな。しかし人生100年以上の時代とは言え、どんどん終わりが近づいてくるわけで、それも途中何があるかわからない世の中で短期的な利益に惑わされずに活動していくのは至難の業。
〇親友を作るために200時間以上必要だというのなら、そりゃあ学生時代を終えてしまえば作れないな。またその200時間にはけんかする時期やそこを時間をかけて仲直りする時期も必要なんだろうし。
『フレーズ』
・もちろんあなたは忙しい。各種の研究によって、「忙しい」ように見えることには、自分の社会的ステータスを上げる効果があるということもわかっている。あるいは、あえて忙しくすることで、本当に考えなければならない大切なことから目をそらすという効果もあるだろう。時に私たちは、無意識のうちにそれを行っている。(p.499)
・賭けていいのは、失ってもかまわないものだけだ。「20%」という制限も、そのために存在する。とはいえ、何かを賭けるなら、普段から賭ける習慣を確立しておかなければならない。(p.114)
・狭い人脈しかないことは、いずれ成長への足かせになるだろう。新しい考え方に触れる機会もなく、自分のアイデアが誰かに届くこともなく、ビジネスの微妙なコツを知るチャンスもないことになる。なぜなら、そういうコツや考え方は、見ず知らずの人には教えないからだ。教えるのは親しい友人や同僚だけだ。(p.148)
・本物の友情を育むには「時間」がかかる。カンザス大学のジェフリー・ホール教授の研究によると、単なる知り合いが友人と呼べるような存在になるまでには、約50時間は直接顔を合わせる必要があり、本物の友人になるにはさらに90時間、親友になるには200時間以上かかるという。今の時代、そんなに時間をもて余している人などいるだろうか?(p.181) -
- [ ] 意味ある人生の定義を決める
- [ ] 欲しいものは全て手に入ると理解する
- [ ] 努力は複利
- [ ] 実験ならどんな結果になっても勉強
- [ ] 失敗ではない
- [ ] 小さな行動でも確かな戦略をもって毎日続けていれば、たいていのものは手に入る
- [ ] しかも予想より早く手に入る
- [ ] 変わることができると信じること
- [ ] 戦略的思考を磨く最初のステップは、重要でないものを排除すること
- [ ] 忙しいように見えることには社会的ステータスを上げる効果があること、あえて忙しくすることで、本当に考えないといけない大切なことから目を逸らす効果もある
- [ ] 約束を厳選する、毎日は簡単に消える
- [ ] 他人の要求に応えてばかりいると、スケジュールがぐちゃぐちゃになる
- [ ] 優秀なプロフェッショナルなら、どこかの時点からイエスと答える習慣が足枷になる
- [ ] すごい!最高!絶対やる!何があってもやる!と感じないことはやらないのが正しい
- [ ] ノーと言うコツは、これをしなければ、一年後に後悔するだろうか?と自分に問うこと
- [ ] 現状の犠牲者にならない
- [ ] 現時点の現実が、この先も永遠に続くわけではない
- [ ] 自分が興味を持つ対象のパターンを認識する
- [ ] 本当に興味があることは、単純に今の時点で時間を費やしていることを知るだけで十分
- [ ] 世間の常識に縛られず、他人の目を気にせず、自分の興味を追求した結果、独自の存在になることに成功した
- [ ] 現在地を基準に考えると自分の可能性を制限する
- [ ] 未来の自分に投資する
- [ ] 新しい挑戦に20%の時間を使う
- [ ] 賭けていいのは失っても構わないものだけ=20%
- [ ] チャンスの芽を育てるには時間が必要、自分が強い時にやる、弱っているときにはやってはいけない
- [ ] 人間は1日でできることを過大評価し、1年でできることを過小評価する
- [ ] この期間を10年まで広げると、さらに過小評価が激しくなる
- [ ] 最初は小さなとるに足らない一歩でも、10年後にはあなたとライバルの間に巨大な距離ができているはず
- [ ] 負けても勝てるようにする
- [ ] 仕事の結果がどうなっても、その仕事で新しいスキルを学び、貴重な人脈を築くとか
- [ ] 自分でコントロールできない利益はおまけとして楽しむ
- [ ] 確実なことは、長期の計画を立てなかった自分より、はるかに遠くまでいけること
- [ ] 物事は常に変化する
- [ ] 成功の秘訣は予想もしてない新しいチャンスをつかむことだったりする
- [ ] 最終的に目標を変えることになっても、それまでの努力が複利効果でかなり大きくなり、未来の選択肢をさらに増やすだろう
- [ ] 優秀なプロフェッショナルがはまりやすい罠は、得意な活動を選ぶと、永遠にそれだけをやり続けてしまうこと
- [ ] それは自分の長所に頼りすぎているから
- [ ] キャリアを、学ぶ、創造する、つながる、収穫する、という四つに区切る
- [ ] 正しい人と繋がれば、サポートしてもらえる、自分の声をもっと沢山の人に届けられたりする
- [ ] メリットとデメリットを意識的に検討するより無意識に任せた方がいい結果につながる
- [ ] 初期の段階では、変化が小さくて誰の目にも止まらない=指数関数的成長の欺きの段階
- [ ] 指数関数的に成長するのはテクノロジーとビジネスだけではなく、人生も同じ
- [ ] 欺かれているのは他者だけではなく自分も
- [ ] やりたいことがあるなら開始日を決める
- [ ] いつかは永遠にやってこない
- [ ] たいていの目標は失敗する
- [ ] 大切なのは失敗しても諦めないこと
- [ ] 選んではいけない道は一つだけ、諦めること
- [ ] 大きな目標は、まず小さく分割しなくてはならない
- [ ] やることが簡単なら、モチベーションに頼る必要はない
- [ ] 抵抗する気が起きないほど小さな習慣にする
- [ ] 何事も新しく始める時が一番難しい、小さくはじめて、だんだん大きくしていく
- [ ] 前もって計画を立て、短期の犠牲を払ってでも、大切な目標を達成する
- [ ] ジェフべソフがワイヤード誌のインタビューで語ったこと
- [ ] 「3年単位の目標ばかり追っていると、沢山のライバルと闘わなくてはいけない。しかし7年単位の目標にすると、ライバルは激減する。なぜなら、そんなに先まで考える企業はほとんどいないから。時間軸を伸ばすだけで、短期では達成できないような大きな目標に取り組めるようになる」
- [ ] 長期計画で動いていれば、大きく考え、必要な修正を加えることができる
- [ ] 続けるには魔法の力=来た道を振り返り、自分が達成したことを祝福する、が必要
- [ ] 大切なのは忍耐力
- [ ] 簡単な道を拒否し、意義のある行動を選ぶためには、もっと積極的な忍耐力が必要になる
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私たちはなぜこうも忙しいのか?
という問いからはじまる本。
この疑問に、本当にそうだなぁと思って、手に取った。
「あまりにも多くの人がゆとりを失っている。つねに何かに急かされ、追いつめられ、焦っている。」
序盤で、なんでこうなってしまっているのだろうというところが語られたあと、具体的にどうすればいいのかが説かれる。
本当にやりたいこと(まぁいいかなではなく、絶対やる!レベルでやりたいこと)を明確にする。
それに必要ないことはしないようにする。
余白を持つ。
焦らず長期スパンで(ロングゲームで)考える。
ということあたりが、ポイントだろうか。
アメリカでたくさん本をだして、HBRで記事を出して、Thinkers50にはいる人って、こんなふうにねらってる人もいるんだというのが、面白かった。
個人的にそのモチベーションには、あまり共感はできなかったがけれど、「ロングゲーム」で考え、本当にやりたいことに人生を費やそうというのは、とても合理的に思えた。
取り入れていきたい。
以下、印象に残ったところ引用↓
「まず自分にとって一番大切なものを決め、その予定を真っ先にカレンダーに書き込む。それより重要度が低いものは後回しだ。重要性がまったくないものについては、そもそもスケジュールに入れない。排除する。ほかの人に任せる。断る。ToDoリストではなく、カレンダーを基準に行動すれば、自分の一日の主導権を取り返すことができるんだ」
「いいアイデアを思いつくのに時間は必要ない。必要なのは余白だ。頭の中に余白がないと、まともに考えることもできない。革新的なアイデアを思いついたり、何かを決めたりするのに必要な時間は、ゼロだ。しかし頭の中に余白がないと、アイデアや決断が不可能になるというわけではないが、理想的な結果にはならないだろう」
『すごい! 最高! 絶対やる! 何があってもやる!』と感じないのであれば、やらないのが正しい
「絶対やる!」か「ノー」かの法則が役に立つ。興奮度が10点中9点未満なら「ノー」が答えだ。
何かが得意ということは、何かが犠牲になることでもある。これは受け入れなければならないトレードオフだ。
「何か大きな欠点をもつことは、偉大さを達成する唯一の方法だ。欠点をもつことを拒否すると、無難な結果しか手に入らない。
あなたは、図々しい人たちの一員になってはいけない。「1年間は何も頼まない」という姿勢を徹底していれば、相手もあなたに下心があるとは考えなくなるだろう。あなた自身も、下心をもたなくなる。本物の人間関係を築こうという心の余裕が生まれるからだ。
初心者はよく、ネットのアンチの心配をする。「誰かに攻撃されたらどうしよう? 自分の考えが認められなかったらどうしよう?」と。もちろんその可能性は否定できない。とはいえ、何かを始めてから2年くらいは、むしろ正反対の心配をしたほうがいい。それは、「反応がまったくない」ことだ。「本当に『え? 誰もいないの?』という感じ。しばらくずっとその状態だった」とアンは言う。
ブログなどで自分の意見を発信し始めてから何らかの反応があるまでに、最低でも2、3年はかかると教えている。
そして5年もすると、ライバルがはるか後方にいるのが自覚できるようになる。誰かが知りたいことをネットで検索すると、あなたが書いた記事がヒットするようになる。
「たいていの人は、真剣に練習すれば2週間くらいで逆立ちができるようになると考える。しかし実際は、半年間、毎日練習することが必要だ。2週間でできると思っていると、途中であきらめることになるだろう」
成功への道のりは楽ではない。最初からその大変さをきちんと理解していれば、賢明に戦略を立て、途中で挫折を経験しても立ち直ることができるだろう。
「私はこの時間に仕事を終わりにする。一日のうちに何が起こっても関係ない」と自分に誓いを立てる。
日々の仕事の中にデイヴが「オアシス」と呼んでいるものを取り入れてみよう。オアシスとは、休憩してリフレッシュするためのちょっとした時間のことだ。「金曜の1時間にするか? それとも半日にするか?」とデイヴは言う。ちなみにデイヴのオアシスは、毎日仕事中に短いコメディ動画を見ることだ。仕事が次から次へとやってくるストレスの多い日であっても、オアシスを楽しみに乗り切ることができる。
たいていの人は、欲しいものがあれば今すぐに手に入れたいと思う。そしてすぐに手に入らないと腹を立てるのだ。