純愛 (ビーボーイスラッシュノベルズ) (B-BOY SLASH NOVELS)

著者 : 愁堂れな

• リブレ出版 (2013年6月19日発売)

作品紹介・あらすじ

SEの清水は激務のため通勤途中の駅で倒れてしまう。誰もが見て見ぬフリをする中、声をかけてくれたのは小学校の同級生『鈴木』だった。しかし再び目覚めたとき、清水は見知らぬ場所に監禁され、優しいはずの『鈴木』から全裸に剥かれ犯されてしまう…!「きみは苛められるとより感じるみたいだね」箱の中でセックスに溺れる日々…乳首を、後ろの孔を、唇をいやというほど弄られ淫らに作り変えられていく身体。屈辱はしだいに熟れた快楽に変わり-!

感想・レビュー・書評

[びーえるメモ用＠ネタバレ注意さんの感想 · 2013年9月16日]

★3.0。まさに世にも奇妙的な、ヤンデレ執着攻の洗脳話。監禁、強姦、ストーカーとヘビーな内容なのに、他の執着モノと違って攻の存在がまるで白昼夢のようで、薄ぼんやりした世界観。虚構か現実かわからないまま受もまた攻を愛し始める二人だけのハッピーエンド。こういう閉じた世界で堕ちて行くヤンデレEND好きですが、最後まで攻が何者かも、どこからどこまでが真実かも、受の正常性すらもわからないまま終わるのは新鮮でした。例え作られた愛でも構わないと自覚してる受、幸せなんでしょうね。こういうのもアリ。

特典ペーパーSS『NIGHT MARE（悪夢）』：軽井沢で監禁中でのある日のH。エロシーンのみだけど、確実に洗脳されつつある受の意識の変容がわかる。

[fishingbearさんの感想 · 2013年7月7日]

不思議な気持ちになる作品でした。作者が後書きで「世にも奇妙な物語」のような〜と書いてありますがまさにその通りだと思いました。鈴木と言う男との逢瀬が夢なのか現実なのか本当に鈴木が存在しているのか日頃の生活までも清水と一緒に疑心暗鬼になってしまいました。デビュー前に書かれた作品だそうですが新鮮で倦怠気味のBL小説に飽きて居たのですが面白い作品に出会えた。ありがとう。
しかし白井さんは清水の何処に惚れたのだろうか。

[kitkityoさんの感想 · 2013年6月26日]

エロきゅん。ミステリアス。

著者プロフィール

12月20日生まれ、射手座、B型。2002年、『罪なくちづけ』でデビュー。BLや女性向け小説など幅広く執筆し、「たくらみ」シリーズ、『忘れない男』に始まる「警視庁特殊能力係」シリーズなど、人気シリーズを多数持つ。

「2023年 『先輩と僕 総務部社内公安課 FILE 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」