▼あらすじ
人から忌み嫌われていた孤独な2人が、ついに結婚
「俺、しい様より長生きしますね。しい様も俺より長生きして下さい」
鬼に生まれ変わった元祟り神のしい様と、人と鬼のハーフ・椿丸。動物や植物に囲まれ、ようやく幸せな暮らしが始まったと思いきや、椿丸の体調はどんどん悪くなっていく――。
ずっと年をとらず若々しい姿のしい様と、人間の寿命で年をとっていく椿丸。
しい様は椿丸との“寿命の違い”に気づいて――?
“泣ける”とレビューで大絶賛、鬼×鬼のドラマティック人外、待望の続編登場!
描き下ろしは人里のお祭りに潜入する2人
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ストーリーの完全度:高い
トーン:コミカル・ほのぼの・せつない
エロ度:非常に高い
萌え度:普通
総合評価:★4.0
1、2巻セットで購入したので続けてこちらを読みました。幸せそうな表紙とは裏腹にあらすじから漂う不穏な気配にビクビクしながら読んだのですが、私が危惧した結果(死別オチ)にはならなくて心底ホッとしました…!
時が流れて椿丸がヨボヨボのおじいちゃんになってしまった辺りはヒヤヒヤしましたが、そう来たかー!って感じで。(それにしても心臓に悪い…^^;←死ネタ地雷の奴)
今回も重厚感のあるストーリーなので読み応えは抜群ですし、エロに至っては1巻にも増して超濃厚なので、一冊読み終えた後は「しばらくエロはいいかな…」と思うほどお腹いっぱいになります。とにかく画力と表現力が凄まじい作家さんなのでキスだけでも超エロいです(笑)
そして鬼になってしまったからなのか、しい様の椿丸に対する執着っぷりが凄くて、ホホ様に縋るシーンとかちょっぴり恐怖を感じてしまいました。まぁ、それだけ椿丸の事を愛しているって事なんですが。
椿丸の体調の件は吐いた時点でうすうす予想はついていたので、結末を知っても「ああ、やっぱり(笑)」って感じで対して驚かなかったですね。それでも椿丸から母乳が出るようになるとは思わなかったのでそこは吃驚しましたが(笑)
個人的には新キャラのホホ様が好きなので、成長した椿丸の子ども(双子)との絡みシーンが見られたのが良かったです。まだまだラブには程遠い関係ですが、ホホ様って典型的なほだされキャラだと思うので、双子にはこれから先も頑張ってホホ様にアタックし続けてほしいなと思いました!
私はどちらかといえば2巻よりも1巻の方が好きなので、1巻で終わらせてくれても良かったような気もしますが、作品としてのボリュームは2巻の方が上なので、この辺は好みの問題かな。
あ、描き下ろしのお祭りネタは凄く良かったです!あのおばあちゃん、2巻の最初の方で出て来た人間の子どもですよね。ちゃんとお話が繋がっていて、じんわりと感動しました。
何はともあれしい様と椿丸が幸せになってくれて良かったです。これからも末永くお幸せに…♡