VIVO! 3 (マッグガーデンコミック avarusシリーズ)

著者 :
  • マッグガーデン
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本棚登録 : 386
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800000491

感想・レビュー・書評

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  • 最終巻。2巻がまとまっていた分、3巻はちょっと発散してしまった気がする。最終話にかけての二話以外は印象薄め。

    結子の捜索騒動の話で、改めて教師は大変な仕事だと思った。生徒に何かあったときに担任が対処しなければならないことが、あれもこれも精神的にきつい。親と同じか、場合によっては一番責任を糾弾される立場だ。ただでさえ普段から多数の生徒のケアをしながら授業を受け持ち、部活顧問やその他の事務もさばかなければならない。その中で不慮の事故や事件の対応に時間と精神をすり減らしたら、教師個人の時間はほとんど残らないのでは…。生の現場を知る機会は少なくなったけど、対象が幼児であっても青少年であっても、教育者はオールマイティーさが要求される印象がある。広い視野と共感力、それと同時にある程度の割り切りは必要なのかな。

    そして、続く卒業式の話でさっぱりとフィナーレ。湿っぽい終わり方はしない、ナカムラ式。最後まで自分勝手に好きなことを言って終わったナカムラ、最後のコマの「恩師」という言葉は少し大げさな感じがするけど、いろんな刺激ときっかけを与えた人には間違いない。ことこまかに教えるだけが「恩師」じゃない。その教え方は知識伝授であったり背中であったり、きっと様々な形をしていることだろう。生徒の中で「恩師」と感じる存在を大雑把に表すと、選択肢の選び方や視野の広げ方的な、インデックスを示してくれた人なのかもしれない。無限にも思える可能性の海の上で地図とコンパスの存在に気づくような…ドンズバリではなく間接的な、でも重要な転機を与えた人。結子は特に、全く耐性のない方向から受けた衝撃の分、その「恩師」度が強いと思う。「恩師」発言をしたのが結子なのも、結子が一番メインで描かれることが多かったせいもあるが、その表れかも。

    新入り用務員の小林くんの話をもうちょっと読みたかったなあ。クソ真面目で融通が利かなくて手がかかって、やらかしてくれそうな感じがする。東本はきっとまた強烈なキャラクターに押される役になりそう。ちょっともったいない部分もあるけど、引き伸ばして薄っぺらくなるよりは、これでさっぱり終わった方がいい。

  • まさかの!3巻完結!!(@@;
    続きそうな伏線を井崎さんが着々と張ってそうだったのに、
    ナカムラには通じなかったのでしょうね(笑)。
    あの「部室」がすごくいい空間に見えました。
    1年なんでひとり残っちゃう蒔田ちゃんがちょっとかわいそうです。

    自分は自分でいい。
    他人は他人でいい。
    自分の好きにするためには、
    それを選択するための力と責任がいる。

    そんなことを感じた全3巻でした。
    いい出会いに感謝です(^^)。

  • 今までにない学園ものです。
    学園ものによくある熱血だとか、問題児の更正だとかそういうものは一切ない。(みんなある意味では問題児ですが…(笑))

    ただ、登場人物のそれぞれの思いだとか、考えだとか、きっと誰もがもったことある気持ちだと思います。
    特に進路の話はドキリとした。
    そして、住吉の感じる女にしかない世界、本当によくわかる。
    空気の読めない男子…、もう、胃が痛くなる…!!

  • あくまで自己至上主義を貫く男・ナカムラ。不本意ながらも、毎日、高校教師として過ごしていますが…。惜別の完結巻!!
    (2012年)

  • あらあらあらあら!早々に終わってしまったw

  • 一日一冊、通勤時間に読み切りました。
    自殺願望の生徒のところ、結子の迷子のシーン、大事なところで叫ぶナカムラのメッセージがいい!
    相手のことを思いすぎていないから、シンプルでまっすぐ。
    気を遣いすぎないことも大事。

  • 完結。
    進んでいるように見えて、あまり進んでいない。
    こういう怖い女子いるよね、クラスに1人くらい。
    周りのみんながよかった。

  • 絵がすっきりして見やすいです。

  • ナカムラは最後までナカムラだったww 
    身近にいたら嫌だけれどナカムラはいいキャラだよなぁ、好きだわ。
     身 近 に い た ら 嫌 だ け ど ! w

  • ちょっと変わった悩みや性格の人々との交流を描く3巻。かまってちゃんやら無表情な用務員後輩やら、結子行方不明事件やら、巻き込まれたくないナカムラを巻き込む出来事がいっぱいw 

    でも、その中でそれぞれの個性みたいなのが出てきて、それを最終話でナカムラが総括しているのがよかった。周りに気を使って、気を張りすぎる生き方よりも、自分らしく生きる。簡単なようで意外と難しいなと思います。

    個人的にはもう少しこのメンバーで、いろいろなエピソードを読みたかった作品です!

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著者プロフィール

■瀬川藤子・・・・・・ 代表作に「VIVO!」「お嫁さんは神様です。」「ハシレジロー」など。

「2019年 『コノマチキネマ ②』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀬川藤子の作品

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