千の剣の権能者(エクスシア) (このライトノベルがすごい! 文庫)

著者 :
  • 宝島社
2.75
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800203892

作品紹介・あらすじ

権能-それは、特定の事物を自在に操る力。世界は、権能を持つ代償として魂を抜き取られた"権能兵"を有する帝国によって統治されていた。"英雄"を求める青年クオンは、"権能兵"でありながら帝国の支配を受けない少女クアディカと出会う。流れぬ涙を流さんとするかのように、彼女は"剣"の権能を振るう。その手に、失われた魂を取り戻すため-。第3回『このライトノベルがすごい!』大賞受賞者、受賞後第1作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 淡々と読んでしまった.
    可もなく不可もなし.
    いや,一応最後まで読んだし可ということで.

  •  『2012年11月23日 第1刷 発行』版、読了。



     作者が第3回『このライトノベルがすごい!』大賞を受賞した作品「ロゥド・オブ・デュラハン」の次に刊行した作品です。


     はっきりいってイマイチでした。


    「ロゥド…」が、良い印象だっただけに、この本を手にしたものの…読んでいくうちにドンドン、読み進めるのが苦痛で途中で放り出しそうになりました。


     表題に権能者(エクスシア)とルビ振ってるのに、本文には「権能」あるいは「権能者」とルビなし。ラノベなんだから、もっとカタカナ用語で表記していきゃあ、もう少し世界観的なモノも表現できたかもしれませんが…奥行き感のないこと、甚だしかったです。


     あと、キャラクター。

    「ロゥド…」では多彩なキャラクターが登場してメリハリがあったのに、本作は、性格がひんまがった男ばっかりが中心で、ヒロインともいえるクアディカにもあまり魅力が感じられず、魂がなくて無感情という設定な割には、誰かと交わす会話において無機質になりきれてない矛盾さが見受けられました。クアディカが特別な権能者という設定だったとしても、あれではキャラの魅力が半減に感じます。



     作品全体が鬱屈とした内容でまとめられていただけに、一人、ものすっごいノーテンキで憩いのオアシスになれるようなキャラが一人いただけでも印象が変わったはずなんですが…その位置に近かったイェリがあんまりパッとしなかったのは残念です。


     あとがきでも作者が本作について紹介していましたが…だったらなおのこと、もう少しなんとかしてほしかったところ。

     最後はハッピーエンドで締めくくられているのが、唯一の救いですが…よほどの(良い意味での)改稿でもないかぎり、当分、再読する気にはなれない一冊でした。

全2件中 1 - 2件を表示

紫藤ケイの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×