長崎・オランダ坂の洋館カフェ シュガーロードと秘密の本 (宝島社文庫)
- 宝島社 (2017年4月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800268495
作品紹介・あらすじ
長崎の女子大学に入学した東京出身の乙女は、オランダ坂の外れに一軒の洋館カフェを見つけ、バイトをすることに。クラシカルで雰囲気たっぷりのカフェのメニューは、一日一品のデザートセットのみ。不機嫌顔のイケメンオーナーは、本業不明でやる気ゼロ。その上、雨降る夜にしか開店しないという謎システム。乙女は怪しすぎるバイトをやめようかと思うが、提供される極上スイーツに攻略され、徐々にカフェと長崎の歴史に夢中になって…。
感想・レビュー・書評
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祖母と母の母校の大学に栄養士目指して東京から長崎にやって来た乙女は、さる雨の日にオランダ坂で道に迷ってしまいたどり着いのが「Cafe小夜時雨」。
雨の日にしか営業しないと言う店でオーナーとめぐりあい、ひょんな事からアルバイトに通う事になる。
日常の謎と恋愛ミステリーですね。
長崎に特化したご当地ミステリーで、長崎名物の謎解き物語でもありますね。蘊蓄が溢れ出ていて、スマホ検索しながら面白さを味わっていると予期せぬ時間がかかってじっくりと読みごたえを感じながら楽しめました。
恋の行方とオーナーの謎も楽しみの一つで堪能出来ました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長崎・オランダ坂にある、雨の夜にしか営業しない不思議なカフェのお話。
長崎のお菓子っておいしいんだろうな、と想像がはかどる作品。
出てくるお菓子のおいしそうな描写が丁寧なので、空腹時に読むとちょっとつらい。
歴史や製造方法なども細かく書かれているので、知らないことを知れてちょっとうれしくなる。
作者の方は本当によく調べていらっしゃるんだなぁ。
主人公も最初は何も知らないので、驚きと共に新しい文化に一緒に触れることができて親近感が湧く。
営業形態の謎や、少しずつ近づいていくオーナーとの距離感、そして彼の正体。
後半は一気に読めて、読み終わった後にこにこしました。 -
ある雨の夜にたまたま入った喫茶店。メニューはひとつのみ、長崎銘菓をメインにお菓子と飲み物。彼女はそこでバイトすることになるが、店主は謎の人で……と、ミステリというわけでも、ガリガリの恋愛というわけでもなく、どっちかというと「長崎銘菓うまい!」というお話。すっごいこれ好きだ〜。だれでも楽しめる感じなので、おすすめ!長崎にいきたくなります。
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主人公が雨の夜だけやっている喫茶店で働く話。長崎関連のお菓子や陶器、有名な場所の豆知識がたくさん入っているので、長崎に行く前にいいと思います。江本さんの本初読みでした。小説として完成度がすごく高くてびっくり!これからも機会があれば読みたい!
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長崎の情緒ある風景と長崎の甘いお菓子達と
謎めいたオーナーと女子大生の淡くて甘い恋のお話し。
長崎の洋館でカステラを食べたくなる一冊。 -
長崎には何度も行きましたが、食べたことがないものがたくさん。この投稿が始まった頃に懐かしくなり、里帰りしてきました。
本の方では増えているエピソードもあり、懐かしい気持ちと新鮮な気持ちで読めました。
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長崎の名物・銘菓・文化を紹介する本としては有意義。ただ物語の設定が「そんなバカな…」と嘆息連発するほどリアリティに欠けていて、慣れるまで苦労しました。主人公の乙女の性格が可愛らしく親友との掛け合いも微笑ましいので、キャラ勝ちで読後感は悪くありません。平戸でしか食べられないと聞いていた「カスドース」が長崎駅のデパートで購入できるという情報に感謝です。(旅の予習読書)としてとても参考になり、読んで良かったです。
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学生時代に読んだなら「胸がキュンキュンする」と思えたかもしれないが、今の私には「主人公の女の子に都合よすぎ」としか思えなかった。
長崎は大好きな街で2回訪れているが、また行きたくなった。