筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 ~鎌倉の花は、秘密を抱く (宝島社文庫)
- 宝島社 (2017年6月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800271723
作品紹介・あらすじ
毒舌家で変人の書道家、東雲清一郎。筆跡鑑定も行う彼は、書を愛しているのに、書を避けている。しかし-客の目を引く見事な書店ポップ、鎌倉の寺社を巡った御朱印帳、祖父が読みたいと望んだ特別な小説、少年が誰にも見せたくなかったメモ-気持ちに嘘はつけても、文字は偽れない。文字に秘められた想いを、清一郎は明らかにしていくが…。古都・鎌倉を舞台に、文字と書、人の想いにまつわる事件を描く大人気ミステリー、第3弾!
感想・レビュー・書評
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バイト先でのポップ、部長の話、友人の祖父、いじめ。
緊張感をはらんでいたこそ、なのか
1話目の話の落ちに、わぁ…w でした。
それはもしかしての選択に入れておかねば
ほとんどの人を殺害せねばならないかと…。
年頃のよくある(?)勘違い、と言われれば
それまでな気がしますが。
部長の話は、本人から想像できない話でしたが
今までが今までなので、へぇ…な感じでした。
いや、確かにいい話ではあるのですが
本人の今までを考えると…。
協力しよう、と思った主人公は、お人好しかと。
祖父の本には驚きでした。
確かに昔はそんな状態での印刷なのは知ってましたが
そこまで違うというのに驚きです。
子供、孫…確かに。
いじめは大変ですし、さくっと法に任せた方が
先の事を考えてもいいかと思います。
今回に限っていえば誤解(?)だったわけですが
犯罪なので、手段は選ばない方がよろしいかと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不幸の手紙、松岡さんのお話、曜子ちゃんのおじいちゃんのお話、小学生のいじめのお話。自分の作品を、かたくなに美咲に見せたがらない東雲くんがほんとね。かわいい
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終盤につれ人の心情描写に惹き込まれていった。
そして最後の最後に… -
誤字脱字が気になってしまいました。 が、東雲くんの最後の最後のデレにはやられました、、好き!
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■清一郎の毒舌、常時毛を逆立てた猫のような対応には、切ない理由があった……。
同級生・美咲の言葉により、自ら課していた呪縛を抜け出した清一郎だったが、まだまだ問題は山積み。その上、相談事は次から次へと舞い込んできて――殺意を込められた書き文字、もう一度読み返したい本探し、消えてしまった有名書家、早世した先輩が残した御朱印状に込めれた想い――。鎌倉を舞台に、文字と書、人の想いにまつわる事件を描く大人気ミステリー、第3弾です! -
最後の最後で清一郎の大きなデレが来た(笑)
前回の感想で展覧会に出展した書がどんな物か見てみたいと書いたがこう来るとはねぇ。
あぁ、それなのに、それなのに、それに気づかない美咲ちゃん…。もどかしいねぇ、この2人。
さて今回もいろいろな蘊蓄がたくさん。
松岡の意外な純情っぷりに少し見方が変わった。
文庫によってフォントが違うのは本を読んでたらなんとなく気づく。どんなフォントとかは流石に知らなかったけど。この文庫の字は読みやすい、読みにくい。という感じで。
私は昔の文春文庫のフォントが苦手だった…。
そして母親と同じ書体で書く謎の人、小雪の姉・葉月。
気になる存在がまたまた増えてどうなる?次巻。 -
1つ1つの話がちょっと薄っぺらくなってる。
シリーズものだから仕方ないのかな。
2017.6.25 -
大好きなシリーズ第3段。今回もあっという間に読んでしまった。いつもは軽い松岡さんの過去に涙