- Amazon.co.jp ・本 (115ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800277800
感想・レビュー・書評
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また一冊、出逢えてしまった、グッと来る恋愛漫画に
受け止め方は、漫画読みでそれぞれだろうが、両想い、その形に到る可能性が高い両片思いであるなら、私の中では恋愛漫画であって、カップルの性別は特に気にしない
気にする必要があるのか、と思っているが、このカップリングは私に新鮮な驚きを与えてくれた
その感謝だけでも、星を五つにする理由になる
『兄友』や『古見さんは、コミュ症です。』、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦』、『ああっ女神さまっ』などとジャンルこそ異なるが、同じくらい、心が至福で満たされる
つまり、この『男の娘どうし恋愛中。』は、文句なしで良い恋愛漫画ってこと
確かに、この男の娘同士の恋愛エッセイは、空前絶後って表現以外はしっくり来ないだろう。帯を作った担当編集者さん、大島先生へのリスペクトがしっかりとあるな
作画を、ふみふみこ先生が担当しているってのも、お勧めポイント
秀良子先生や、元ハルヒラ先生も、良い物を描いてくれるBL漫画家ではあるが、大島先生とミシェルさんの恋物語の魅力を十二分に引き出せたのは、『ぼくらのへんたい』を描き切った、ふみふみこ先生だけだっただろう
やっぱり、原作と作画が「イェーイ」と叫びたくなるくらいのベストマッチだと、良い作品が生まれるんだな、うん
四コマ漫画形式なので、BLを読んだ事のない人、興味はあるけど迷ってる人にも読みやすく、それでいて、読み慣れている者でも、かなり力強く惹き込んでくる。これまた、正解だ
この『男の娘どうし恋愛中。』も、高校の図書室に置いて欲しい・・・・・・あー、いや、図書室だとマズいか。なので、保健室に置いてもらうのが一番だな
不特定多数の生徒が訪れる図書室に置いておくと、読んでいる姿が人目に触れちゃうかも、って不安で手に取れない可能性がある
なら、保健室にあれば、自分の恋心と周囲の常識の違いで悩んでいる生徒も、安心して読める、と考えるのは、さすがに安易だろうか?
でも、読んだら、何かしらの勇気っつーか、自信を与えてくれると思うんだよな
学生時代に、自分らしく生きていいんだって自信が持てる、与えてくれる「何か」に出逢うのって、結構、大事だと思う
教育者の仕事の一つには、その「何か」を生徒に与える事がある、って思うのだが、それは素人考えなのだろうか?
ここまで書いておいてなんだが、いっそ、図書室に置いても良い気がしてきた
悩んでいる本人は、迫害される恐怖から読めないかも知れないけど、その当事者の友人が読む事で、親友の悩みに何となく気付き、力になってやりたい、または、優しく見守ってやろう、って考えになってくれるかもしれない
世の中、そんな甘くないってのは百も承知だ。けど、そんな理想論を語りたくなるだけの純愛が、このエッセイコミックにあるのだから、子供の未来を信じたい、すっかり薄汚れてしまったオトナとしちゃ
これまた、人それぞれだと思うが、あえて強く言いたい
あとがきまで読んでほしい。この『男の娘どうし恋愛中。』は、あとがきまで読んでこそ、本当の魅力にKOさせられるのだから
毎度、あとがきまで読む事にしている私だが、ここまでグッと来るあとがきには初遭遇だ。有体に言っちゃうと、星五つの内、三つは、このあとがきが占めている
読まないと損する、そんな事すら言えちゃうくらいだ
改めて、最後に言いたい、ほんと、この『男の娘どうし恋愛中。』に出逢えて良かった。同時に、大島薫って、人間として尊敬できる人に出逢えた事にも、心から感謝したい。そのキモチが、このレビューで少しは表現できていたらいいんだが
今後、大島薫さんに直接、会える機会はないだろう
まぁ、会えたら、それはそれで嬉しい。偶然、街中でバッタリではなく、サイン会付きの講演会に行けるとなったら、この単行本を持って行きたい
大島先生とミシェルさんを気持ち悪いと感じる者、人間的にアウトだって言う人もいるだろう
それに対し、怒る人もいれば、悲しめる人、呆れかえる人、やっぱり、個々で反応は違うだろう
私はと言えば、「ふーん。だから?私には関係ないし、どうでもいいな」で終わりだ
私にとって大事なのは、大島薫って人間が真摯に尊敬できるって一点のみだ
他人の評価に、興味も関心もない。だから、他人にも、私の考え方にイチャモンを付けられても困るし、相手にするエネルギーも湧かないし、時間を割く余裕もない
大島先生や、LGBTの人を貶したいなら、勝手にどうぞ。まぁ、あえて言うなら、そんな事してると、人間力を自分で下げるだけですよ、くらいか
随分と物騒かつ不快感を煽るような事を書いてしまい、申し訳ない
気にしないように、と思っている割に、この手の作品にケチが付けられると、どうにも、神経が逆なでされてしまうな、まだ
精神修行がてんで足りてない、私も
ともかく、自分らしく生きたい、もう嘘は家族、友達、誰よりも自分に吐きたくない、と思っていて、追い詰められている学生には読んでほしい
劇的に何かが変わる訳じゃないけど、きっと、自分だけの道を優しく照らしてくれる灯の一つにはなるはずだ
この台詞(?)を引用に選んだのは、大島先生とミシェルさんが幸せになれますように、と心から思って、願いたくなったので。私が、この『男の娘どうし恋愛中。』を購入した1080円じゃ、生活費の足しにもならない気はしますが、せめて、ミシェルさんが大好きな人の為に作っている料理の材料費の一部くらいになったら、嬉しいなァ
しっかし、随分と長々、しかも、自分勝手な感想になっちまった。一週間連続で雷に打たれるよりも有り得ないだろうが、もし、大島先生とミシェルさんに逢う事になったら、まず、土下座したくなるかもしれん詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みました。ブッコフで売ってたから買ったけど「出版されたの去年とはいえ12月じゃん早くね?まだ3ヶ月ちょいしか経ってないよ?」って奥付見て思い、その後の顛末とかニコ動で確認しました……
ばかやろう。
幸せんなれよ。 -
性的嗜好もいろいろあるんだなぁと思った。
この2人は社会的にも認められていると思う(もちろん、ものすごい困難と努力の結果だが)が、きっともっと色々人には好き嫌いがあって、そこには社会的に受け止められないものがあって、そういう人はどう生きる社会であるべきか?
誰でも考えたことがあることだと思うが、本当に(最適)解の見つけにくい問だなぁと思いました。 -
男の娘の恋愛事情。
女装が好きなだけの男の娘の
仕事内容やら恋愛模様やら。
普通に恋愛してケンカして仲直りして…な内容でしたが
あとがきを見てびっくり、です。
確かにそれは漫画にできないけど! の内容てんこ盛り。
話の内容が、きれいっぱり吹き飛ぶ状況でした。 -
サブカル棚をずいぶん探して見つからなかった。
マンガだったのね。
まず、第一印象は「ポリアモリ」じゃねえのかー
というところ。
ファンが先生に恋して結婚しちゃう感じ。
しかもそれが双方向で。
ポリアモリならどんでん返しも問題ないけど、
さすがにそれはないのかな。よくわからん。