ちょっと一杯のはずだったのに (宝島社文庫 「このミス」大賞シリーズ)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800285287

感想・レビュー・書評

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  • ラジオ秋葉原FMで人気のパーソナリティの西園寺沙也加が殺された。
    ディレクターで恋人でもあった矢嶋直弥が第一容疑者に。しかし、泥酔しており、当時の記憶が無い。もしかして、自分がやったのか?

    最後は、ややトリッキーな謎解きでしたが、彼女の生前のビデオの言葉が、謎解きの伏線になっていたんですね。

  • 密室殺人の謎を解くストーリー。
    読みやすい内容だけど少しまどろっこしい所もあったかな。
    判明した犯人も「こんな人いたっけ?」ってな感じでした。
    自分は酔って記憶を無くすという経験がないからあまり感情移入出来なかったかも。
    結局刑事2人、ただの役立たずで終わったような…。
    ラスト、切なかったですね。

  • お掃除ロボットを 使うのは

    ちょっと いただけないですね。

    できれば 人間の心理を突いた

    密室殺人にしてほしかった。

    とても 残念です。

    よくある 殺人をする必要がなかった

    おちですね。

    次回に 期待したいです。

  • 古本屋で読みやすそうな推理小説を探していた時になぜか目に入ったのがこの本。
    冒頭だけ読んで購入したが
    読みやすさという部分では選んで正解だった。
    大どんでん返しなどはないが伏線も
    しっかりと回収してくれて
    1日で読み切るにはいい分量。
    ちょっと1冊のつもりで読むにはちょうどいい作品。

  • お酒は、ほどほどに‥
    とんでもない事件に巻き込まれてしまう可能性が‥
    最後は、あぁと納得できました。

  • スマホを落としただけなのにの作者。気がつけば彼女が殺されてたのに、記憶がない泥酔ミステリ。コメディ調なのに、振り切れてはなくて中途半端に感じた。意外とガチ目の密室トリックは好印象だが、凄いスゴくないでいうと地味かな。でも面白い作家さんですね。


  • ちょっと一杯のはずだったのに。気付けば五杯、六杯、ニ軒、三軒。そして記憶がなくなり酩酊状態。
    酒飲みには耳が痛い話。
    主人公の恋人が殺害される。しかし、恋人に会った最後の人間は主人公だった。が、酒飲みの彼は酩酊状態で記憶がなく、警察に疑われる。
    記憶がないということは、殺したことすら覚えていないのでは、と。
    酒飲みの明日をかけた密室殺人が暴かれる。

  • ちょっといまいち
    密室トリックのためだけに作られた設定・物語っていう感じ。
    表題とあんまり関係がないのでは...

    ストーリとしては
    人気パーソナリティで漫画家の西園寺沙也加が半裸の絞殺体で発見。さらに、部屋には鍵がかかっていた密室状態。
    最後に会っていた人物は、ラジオディレクタで恋人の矢嶋。
    さらに、彼女の首には、矢嶋が沙也加から送られたネクタイ。
    しかし、泥酔していた矢嶋は彼女の家を訪ねたこともほとんど記憶にない状態。
    記憶のない矢嶋が彼女を殺したのか?
    矢嶋は無実を証明できるか?
    といった展開です。

    飲みすぎで記憶をなくすことってとても多いので、他人事とは思えません(笑)

    ライトな展開でシリアスな雰囲気・展開はありません。
    最後は変な探偵役によって、密室トリックが明らかになります。
    しかし、そのトリックを暴くのにラジオディレクタの技術をつかってやるのですが、これは現実感がない...

    作者はインターネット技術に詳しそうなので、そっちのやり方ではなくて、AI使った音声合成でやってほしかった(笑)

    ということで、なんともライトなミステリーでした。
    もうひとひねりエンターテイメント性があればよかったのに

  • スマホを落としただけなのに、の著者の作品。
    今回は、酒を飲みすぎて記憶がない間に、恋人が殺されてた…というラジオディレクターが主人公。
    スマホ…のような猟奇性のある話ではなく、すでに事件が起こってしまっているので、主人公も警察ものらりくらりしてるような印象を受けた。
    ミステリーとしては、ライトすぎたかな。

    密室トリックは、個人的にはあまり盛り上がらなかった。
    ここ数年は密室の復興というか、また少し密室ブーム?ぽくなってる風潮だけど、この本に限らないが、どうにも使い古された感があり、新しい道具を使っていても、そこに感動はないのだ。
    また、死んだ女性漫画家には、実は妹がいて漫画は妹との共作だったという、恋人ですら知らなかった衝撃の事実が、女性の死後に明らかになった…わりには、この件についての掘り下げがあまりなかったなぁ。
    というか、全てのキャラクターの掘り下げがほぼなく、キャラの個性が分からないまま、ミステリマニアの変態ぽい弁護士(突然探偵役に躍り出た人)だけが妙にイキイキしてた。

    死んだ女性の生前の肉声を使って…というのは、まぁそうだろうなと容易に想像がついたものの、ラジオDJやってたんだから、膨大なラジオ音源から声を拾えば良いのに。
    なぜに遺言メッセージだけから拾ったのだろう??

  • 著者の作品は計3冊目の読了となりました。

    皆さんと同じように「スマホを落としただけなのに」を読み終えた時のインパクトと比較するとやはり物足りない感は拭えません。

    いわゆる密室殺人の謎解き。

    主人公はFM秋葉原のラジオディレクター・矢嶋直弥で、矢嶋の彼女は人気ラジオパーソナリティであり、大人気作家の西園寺沙也加。

    床の上で寝てしまう程に酔っぱらって帰宅した翌日、目覚めた矢嶋は朧気に昨夜の記憶を思い出す。

    記憶をなくすほど酒に酔った矢嶋のもとに「大事な話があるから、今晩中に部屋に来てくれない?」とLINEでメッセージが届き、西尾のマンションを訪ね、あまりにも酒に酔っていた為に「そんなに酔っぱらっていたら、今日は、ちょっと真面目な話は無理ね」...

    その後、西尾はマンションの自室で遺体となって見つかった。

    首をネクタイで絞められた殺人事件。

    しかも、玄関のカギはかかった状態。

    死亡推定時刻の残後で西尾が住むマンションの防犯カメラに映っていたのは住人と矢嶋のみ。

    犯行に使われたネクタイからは矢嶋のDNAも見つかり、事件のあった日の記憶がないことや、玄関にカギがかかっていたことなど、状況証拠としては矢嶋がもっとも疑わしく、警察からも疑惑の目を向けられる矢嶋。

    密室の謎が解けた時に明らかになった犯人。

    西尾から矢嶋に贈られた最後のメッセージ。

    読み終えて☆3つって...何が足りない???



    説明
    内容紹介
    大ヒット小説『スマホを落としただけなのに』著者の第2作目は、
    ラジオ局勤務の著者の経験を生かした(?)、ラジオ業界×密室殺人!

    FM秋葉原のラジオディレクター・矢嶋直弥は、泥酔して昨夜の記憶がなかった。
    矢嶋の彼女でFM秋葉原の人気ラジオパーソナリティの西園寺沙也加が、
    放送直前になっても現れず矢嶋が迎えに行くと、部屋で死んでいた。
    首に黄色のネクタイが巻かれていて、矢嶋が以前、沙也加からもらったものだった……。
    警察の取調べを受けているうちに、矢嶋も自信をなくし、殺してしまったのかと思い始める。
    そんなときラジオ局に、ミステリー好きの弁護士・手塚が、沙也加の遺言を兼ねた
    番組最終回用のCD-ROMを持って来て……。
    矢嶋は手塚とともに、事件の真相を追う!

    ちょっと酔ったばかりに、矢嶋は沙也加を殺したのか?!

    内容(「BOOK」データベースより)
    秋葉原FMの人気パーソナリティの西園寺沙也加が殺された。彼女に最後に会ったのは、ラジオディレクターで沙也加の恋人でもある矢嶋直弥だった。死体の首には、矢嶋が沙也加から貰ったものと同じネクタイが巻かれており、警察は矢嶋を疑う。矢嶋は否定するも、泥酔して記憶がない。さらに殺害トリックを暴けない警察からは「お前が作った密室現場の謎を解け!」と迫られ…。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    志駕/晃
    1963年生まれ。明治大学商学部卒業。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『スマホを落としただけなのに』にて2017年にデビュー。ニッポン放送に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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著者プロフィール

1963年生まれ。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『スマホを落としただけなのに』にて2017年にデビュー。他の著書に『ちょっと一杯のはずだったのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』がある。

「2022年 『たとえ世界を敵に回しても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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