筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。鎌倉の夜は、罪を隠さない (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800292674

感想・レビュー・書評

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  • 掲示板のお話。図書館のお話。しおり彼氏のお話。東雲くん過去のお話。いろいろ乗り越えた感があるけど、まだ続くのかな?続いてほしいなぁ。デレた東雲くんのこの先を見たい

  • ミステリーラブストーリー連作短編集。
    筆跡を手掛かりに、真相をたどるシリーズ。
    ハッピーエンド。
    毛筆に興味があって手に取った本なのですが、奥が深くて人生変わるくらいのものを感じた。
    文字は時を越えて体形的に知識を伝達する手段であり、文字がなければ文字通りSNSのコミュニケーションもなく、
    文字にのせた感覚や感情を手探りで綴って行くところに自分が在るのだとおもう。

  • ■再び心を閉ざした清一郎に、美咲は……。

    東雲清一郎は、大学生活のかたわら書家として活動し、筆跡鑑定も行う超絶イケメン。だが、中身はトゲトゲなハリネズミのような毒舌家だ。おしゃれなカリグラフィー、図書館本の落書き、離別した父からの手紙、そして過去からのメッセージ――「気持ちに嘘はつけても、文字は偽れない」。そう断言する彼の秘密が、また一つ明らかになっていく……。古都・鎌倉を舞台に、文字と書、人の想いにまつわる事件を描くミステリー、第4弾!

  • 最後の最後にデレた。
    ずるい。
    なかなかエグい過去をお持ちですが、たしかにそんなのだれも望んでないし、それをこじ開けようとする美咲の芯の強さが好き。たしかにお節介なんだけどさ。相手を強く想うお節介だからいいじゃん。

    2019.3.9
    41

  • これまでの人間関係を見直して、少しずつ変わろうとしていた清一郎に降りかかる過去のトラウマと昔の恋。
    そのことで美咲は自分の恋心を自覚することになりますが、自覚した途端に再び殻に閉じこもった清一郎を変えたのが昔彼が恋した女性であり、自分ではその二人の間に入れないと悟って打ちのめされるという……辛い。
    前半が前述通り、清一郎に取っていい変化が見られただけに、最後の話は本当に辛かった。
    ただ、修復は無理かなと思っていたところからの清一郎のまさかの発言に、最後の最後で美咲と一緒に噴き出してしまいました。
    キャラ崩壊かよと言わんばかりの可愛さだった。
    やっとやっとデレましたな。
    母のトラウマはまだ残ってるでしょうが、もう一つのトラウマはこれで少し救われたと信じてます。
    今回の件を乗り越えたことで、また清一郎に取っていい変化に繋がっていくといいなあ。

    今回はカリグラフィーや速記文字など、ジャンルの違う「書道」が出てきたのも見どころかと。
    それぞれ興味深く、また人間の闇も知れて怖かったです。

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