完全版 証言UWF 1984-1996 (宝島SUGOI文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (747ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800299086

感想・レビュー・書評

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  • 読み応え十分

  • UWFに関係したレスラー、フロントへのインタビュー集から、あのムーブメントは何であったかを問い直す書。第一次UWFのスタートから崩壊、第二次の崩壊から三派分裂、シュートへの流れ。
    それぞれの想いが交差するなか、鈴木みのるの言葉が最も心に残った。『いつまであの頃の話をしてるの?もういいじゃん。今の話をしようよ。』

  • プロレスから総合格闘技への進化を記した著。
    当時の関係者30名の証言インタビューによるもの。
    1971年生まれの私は、子供の頃、プロレスの初代タイガーマスク(佐山聡)に憧れたが、1983年夏に突然の引退。
    格闘技色を強く打ち出したUWFというマイナーな団体に強く惹かれ、TV中継もないため試合会場に何回も足を運んだ。
    当時はこうした現象を”密航”と呼ばれコアなファンを形成し、やがて、UWFは分裂を繰り返し、今日の総合格闘技に至る。
    この著書から感じることは、①証言は個人の主観や記憶の曖昧さによるもので正直どれが真実かは分からない
    ②プロ格闘技は、お客様満足と事業の健全経営が優先であり、選手の命やケガの危険性を考慮すると、リアルファイトか否かの葛藤
    が綴られており、世の中の縮図を感じる感動の書でした。

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著者プロフィール

1959年大阪府生まれ。幼少期より、少林寺拳法や空手を習う。1977年に新日本プロレスに入団。その体格と格闘センスの高さから将来を嘱望され、移籍した第一次UWFに至るまであらゆるリングで伝説の戦いを繰り広げた。
新日本プロレスに復帰後はアンドレ・ザ・ジャイアントらと名勝負を行い、「新格闘王」と呼ばれる。
第二次UWFを旗揚げすると、社化現象とまで言われるほどのUWFムーブメントを巻き起こす。UWF解散後は総合格闘技団体RINGSを創設し、総合格闘技ブームを牽引。
引退後はRINGSのみならず、HERO'Sスーパーバイザーを務め、現在はThe Outsiderをプロデュースしている。
読書家、刀剣鑑定家、骨董収集家としての側面も持ち、知識も豊富である。著書には「格闘王への挑戦」(講談社)、「無冠」(集英社)などがある。

「2021年 『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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