神になった戦国大名

著者 :
  • 洋泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800301154

作品紹介・あらすじ

真言密教の奥義を極めた謙信は、死後自らの遺骸を保存させた。歴代の上杉家当主は、軍神謙信と一体化するための「秘儀」を幕末まで行ってきた。毘沙門天の化身、最強の戦国武将「軍神謙信伝説」は史実だった。

感想・レビュー・書評

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  • 上杉謙信公、上杉家、米沢、そして米沢の『上杉まつり』に興味がお有りのかたには、必読の書であります♪

    ン10年前…。戦国時代にハマって間もない頃に出来た友人が、「初恋の人は大河『天と地と』の上杉謙信公」という、筋金入りの戦国ファン☆
    当時私は、ドラマ「風神の門」にドハマリ→真田に興味津々→「武田信玄」などを読んで武田家臣団ファンに…という流れでしたので、必然的に、上杉担当の友人とは、毎日が楽しい川中島合戦(脳内・川中島状態)でありました…。(遠い目)

    友人の影響で上杉家のことも少しずつ学んでいたのですが、今のようにネットでディープな史料の存在を知ることも叶わず、表層的(伝承逸話がほとんど)で、しかも戦国時代止まりの僅かな知識のみのままでありました。

    こたび、「神になった戦国大名」で上杉家の、長きに渡る江戸期の内情を知ることができ、そして何より、『上杉家はもとより、他の大名家にとっても、上杉謙信という武将がいかに特殊な存在か』を認識することができて、まこと豊かな読後感を得ることができました。
    友人が、「天と地と」の謙信公は、本当に神々しかった…とよく申しておりましたが、俳優さんの熱演はもとより、『上杉謙信公』という存在がもつ『神性』のようなオーラが、ドラマに宿っていたのかも…とも思うようになりました。

    上杉家と米沢について、もっといろいろ知った上で、また読み返したい一冊です。
    上杉家は、謙信公の存在によって、かなり特殊な家ではありますが、江戸期の、大名家の『国許』の雰囲気を知る上でも、たいへん参考になるかと思います♪

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著者プロフィール

1964年、神奈川県生まれ。
米沢温故会・米澤直江會会員。
著書に『前田慶次 武家文人の謎と生涯』(新紀元社、2005年)、『直江兼続』(新人物往来社、2008年)、『上杉景虎 謙信後継を狙った反主流派の盟主』(宮帯出版社、2011年)、『神になった戦国大名 上杉謙信の神格化と秘密祭祀』(洋泉社、2013年)、『上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩』(星海社、2018年)、『「東国の雄」上杉景勝』(KADOKAWA、2021年)など。

「2022年 『図説 上杉謙信』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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