- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801304406
作品紹介・あらすじ
大きな話題を集めた『半グレ』を文庫化。かつての裏社会の王者・暴力団が衰退する一方で、特殊詐欺などのシノギを行い、隆盛を極めつつある半グレ集団。
本作は、裏社会に精通する草下シンヤが東京の闇の世界を誰よりもリアルに描いたピカレスク小説。
心優しい青年が踏み入れた裏社会。そこで得たものは金と女とクスリ……。その代わりに失ったものは何なのか?
心を鷲掴みにする生々しい描写と展開にページをめくる手がとまらない。
丸山ゴンザレス、輪入道、キメねこ、林檎蜜紀が推薦!
半グレとは時代を映した鏡そのものである。しかも、現在進行系で姿を変えていく厄介な存在である(丸山ゴンザレス)
ニュースやドキュメンタリーよりよっぽど裏社会の内側を知ることができる一冊です(輪入道)
リアルな“罪の世界”がそこにある。ジャパニーズ・ノワールの傑作(キメねこ)
3時間で味わえる極上虚無。半グレは、意外と貴方のすぐ隣にいる……(林檎蜜紀)
感想・レビュー・書評
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草下シンヤ『半グレ』彩図社。
主人公の真が大学を卒業し、何とか入社したイベント会社は半グレ・グループが経営するマネーロンダリングの会社だった。
次第に闇の世界に飲み込まれ、いつの間にか半グレ・グループのトップの座を手に入れる真……
新堂冬樹の作品によくあるようなストーリーながら、ピカレスクとしての面白さは無い。この手の作品で主人公がトップに登り詰めてはいかんでしょう。
本体価格682円
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同じ著者の小説『東京ドラッグ・ライフ』がとても面白かったこともあり、文庫化を機に初読。
日本の裏社会に精通している(らしい)著者が、取材等の見聞を元に描く「半グレ」の世界。
タイトルがあまりにそっけなく即物的な気がするが、元本が出た2012年ごろには、「半グレ」こそが人目を引くキャッチーな言葉だったのかもしれない。
不良だったわけでもない平凡な大学生の主人公・伊南真(まこと)が、半グレ集団「環状連合」が経営するマネーロンダリング用企業に就職してしまう。
会社の裏の顔に気付いて悩むものの、偶然の出来事から入社半年で社長に据えられる。そして、しだいに半グレたちの反社会的な世界にのめり込み、変貌していく。
……という物語。
〝小説仕立ての半グレ入門〟という趣もあり、ストーリーを楽しむうち、自然に半グレの世界の仕組み(稼ぎ方など)が理解できるように作られている。
娯楽小説としてもよくできていて、裏切りに次ぐ裏切りで二転三転するストーリーは、一気読みさせる面白さ。
ただ、著者自身のドラッグ経験がベースになっていた半自伝的小説であった『東京ドラッグ・ライフ』の重いリアリティに比べ、本作はやや絵空事臭い面があるかも。
もっともそれは、リアルにしすぎると情報源がバレてしまってヤバいため、あえてそうしているのかもしれないが……。 -
一気に読破。なんか、凄いリアルで怖くなる。広がる虚無。。虚無は最強でやばい。全部飲み込まれる。ネバーエンディングストーリー。
芸能界ってこんな感じなのあるっぽくてリアル。
この方の他の本も読んでみよう。 -
20代のうちに、港区住んで、AQUA通わないといけないよなぁ、もたもたしてられない
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独特な切り込み方に引き込まれる。次第に主人公が闇に染まる。現代社会が抱える問題。いつから半グレと名が付けられたか不明であるが、半グレの悪事が浮き彫りになり最後は胸くそで終わる。生々しく現実的な作品。
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鬼気迫る表現ではなかったが、話が淡々と進行していき、気づいたら読み終わっていた。
ピカレスク小説を始めて読んだが、虚無感がすごい。
主に悪漢を主人公とし、その性格、行動、犯行を叙述したものらしい。
会話が多く読みやすさはあったが、もう少し物語に踏み込んだ表現がほしかった。
ただ、半グレやヤクザなどフィクションとノンフィクションの要素をごちゃ混ぜにして、一般的に読みやすくしているのは面白いと思った。 -
入社した会社はブラック企業、しかも半グレ組織と繋がっていた。
一人の男が悪に染まっていく物語で、ドラッグ、暴力、騙し合いとダーティな描写が続く。テンポよく読めるのは評価したいが、週刊誌の内容を小説風にしました、という感じで新鮮味はないし内容としても薄い。 -
つまらなくはない
が、面白かったかというと…
後半の失速 -
リアリティかつスリリングな内容で楽しんで読めました!
東京の半グレがモチーフになっているエピソードもあり、半グレについて楽しみながら知りたいという方にはオススメです!
読み切った最後の感想「半グレじゃなくて良かったー」
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めちゃくちゃ面白かった!
先が気になって一気に読破しちゃいました!