文豪たちの口説き本

制作 : 彩図社文芸部 
  • 彩図社
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本棚登録 : 279
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801304512

作品紹介・あらすじ

本書は、文豪たちの恋の顛末を、口説き文句を介して紹介する一冊です。

愛人を夢中にさせた太宰治、素直になれない中原中也、甘い口説き文句を連発する芥川龍之介、先輩詩人を熱烈に慕った萩原朔太郎、知らずに男を口説く石川啄木、思いを伝えられない梶井基次郎、身も心も捧げようとした谷崎潤一郎……。

口説き方は文豪によって千差万別です。誠実な口説き文句を伝え続けて願いを成就した文豪もいれば、気の利いたことをしたつもりが上滑りして、失恋をする文豪もいました。そんな忘れられない経験をもとに、優れた作品を生み出した文豪もいます。
口説き文句からはそうした、文豪たちの人間らしい一面を窺い知ることができます。自分が口説かれた気持ちで読んでいただくと、一層、文豪やその作品を、身近に感じることができるかもしれません。

感想・レビュー・書評

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  •  太宰治の学生時代の写真はとてもいい顔してるんですよねえー……(遊びで撮った写真)。
     有名な作家たちの恋事情。「悪口本」と同じとこだった。
     無頼派3人の口説き方の話がちょっと笑うw織田作が「オイ」って言ってみれば?って言うのに対して、太宰がそれで失敗したらお前のせいな?言うのww
     芥川龍之介の文さんへの手紙は田端文士村記念館の企画展で見たことがあるので「『文ちやん』だよ!!!」と最初は衝撃が大きかった思い出がある。
     中原中也の奇妙な三角関係も有名で、知ってはいたけど、なんなの……幼馴染のあんな感じかよ……。
     中島敦の話は思ってたより素敵過ぎた……よかった……。昨年秋に横浜でやってた企画展見に行けばよかった……。
     谷崎潤一郎の主従関係のような遊びは「春琴抄」の解説か何かで聞いたことがあったので、「これかあー……」と半ばドン引き。しかも年齢差あ……。「痴人の愛」も年の差あったけど、その比ではないですよ。

  • 悪口本に次いで読む。
    悪口本より気色悪い部分が多いが、これも人柄がよく出てる。ちゃんと作品読んだことない人が多いけども。
    以下、其々の簡単な印象。
    太宰治はメンヘラ、中原中也はツンデレ、芥川龍之介は意外と恋愛脳、萩原朔太郎はバイ、石川啄木はクズ男、斎藤茂吉はエロ親父、梶井基次郎は非モテ、中島敦は唯一まとも、国木田独歩は恋文なのに文章が固い軍隊の司令官みたい、谷崎潤一郎はM男。
    個人的にこの中では、中島敦・中原中也が人柄が良さそうと思った。中也は悪口本にも出てたけどなんとなく好感度が上がった。
    石川啄木は群を抜いてクズ男だな...啄木の作品読んだことないけど、読んだとてペッて唾棄したくなりそう。
    谷崎潤一郎は女好きのM男の変態だけどオープンで卑屈なところがない。Mではあるが、逆に女性を自分の好みに行動するよう操ってる感がある。一番女性に対して冷静で楽しんでる感じがした。彼の場合こういった女性とのやりとりが、作品の肥やしに
    なってるからかな。

  • 文豪の人間らしい一面を見ました。短命で硬いイメージでしたが、必死に生きている感じがしました。文豪たちがハマる女性たちが美人が多くてビックリしました。

  • 910「本書は、文豪たちの恋の顛末を、口説き文句を介して紹介する一冊です。
    愛人を夢中にさせた太宰治、素直になれない中原中也、甘い口説き文句を連発する芥川龍之介、先輩詩人を熱烈に慕った萩原朔太郎、知らずに男を口説く石川啄木、思いを伝えられない梶井基次郎、身も心も捧げようとした谷崎潤一郎……。
    口説き方は文豪によって千差万別です。誠実な口説き文句を伝え続けて願いを成就した文豪もいれば、気の利いたことをしたつもりが上滑りして、失恋をする文豪もいました。そんな忘れられない経験をもとに、優れた作品を生み出した文豪もいます。
    口説き文句からはそうした、文豪たちの人間らしい一面を窺い知ることができます。自分が口説かれた気持ちで読んでいただくと、一層、文豪やその作品を、身近に感じることができるかもしれません。」

  • あの文豪の口説き方とは

  • 夏目漱石を筆頭に文豪たちに迫る作品。

  • さすが文豪!口が上手い.
    ただ口が上手くても,うまくいくとは限らない!というのが笑える.

  • 太宰治の心中相手めちゃくちゃ美人。口説くのが上手いのは芥川龍之介かな、愛おしいと思ってるのを素直に書くのが素敵。
    でも中原中也が一番キュンとした、詩人の方が言葉選びは上手いのかもしれない。

    これは誰にも見せない、
    あいつにも見せないんだけど、
    僕が死んだら、あいつに読ませたいんです
    (恋人への愛の詩を分厚い原稿用紙の束にして)

    素敵すぎる…。このままでは夢女になりそうなので深追いはやめておこう。

  • 文豪の口説き文句を集めた一冊。太宰治、中原中也、芥川龍之介、萩原朔太郎、石川啄木、梶井基次郎、谷崎潤一郎など有名文豪が女性に出したラブレターが収録されている(今の時代で言うとLINEの口説きメッセージが流出した感じか)。コロっと落とされてしまいそうなうまい文章が多いのはさすが。中には素直になれなかったり、思うことがなかなか言えなかったり、滅茶苦茶未練がましい人もいたり…こういう人間臭い文章を読んでいると、彼らもれっきとした一人の人間だったんだなとふと思った。

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