図解 いちばんやさしい地政学の本 (彩図社文庫)

著者 :
  • 彩図社
3.76
  • (9)
  • (15)
  • (9)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 204
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801305915

作品紹介・あらすじ

いま世界では、パンデミックの混乱がつづくなか、ロシアのウクライナ侵攻や切迫する台湾有事、北朝鮮のミサイル発射など、物騒なニュースがたえません。なぜこうした問題が起きているのかを考えるとき、さまざまな解釈の方法があるでしょう。
「地政学」とは、地図をもとにその国の政治や軍事を考えていく学問です。軍事理論でもあるため、戦後の日本では封印されていました。
地理というのは、時代が変わっても変わりません。ですから、変わらない地理をもとにすることで、それぞれの国や地域がとる戦略というのは自ずと決まってくる、と考えられます。となると、いくら世界情勢が混沌としてきても、その国がとるべき一貫した正しい戦略があるはずだ、となります。地政学ではこう考えるわけです。
混沌として先の見えない時代です。だからこそ、普遍的な知である地政学的視点をもつことが大切です。それによって、より自信をもって世界と向き合うことができるはずです。 (「はじめに」より)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 高校の社会で地理を専攻した。地図を見る事が好きだという理由で、受験にも不利だった。
    後に外国語を勉強していたら、世界史を学びたくなった。

    自分の中でまとめた地政学とは、地理と世界史を混ぜた物という認識。これに経済を足したものの授業を受けれたら、面白そうだと思った。
    ついつい戦国時代とか、剣の時代ばかりに目を向けてしまうが、近代もなかなか興味深いものである。
    と、感じさせる本。
    入り口には良いと思います。

  • 『感想』
    〇現在の国際情勢が反映された最新の内容。

    〇トランプ大統領の評価が高いね。これは地政学の観点から行動した結果なのか、それとも行動がたまたま地政学で説明できるのか。

    〇バッファゾーンとなる国(地域)は地政学で決まってくる。当事者はそれがために争いに巻き込まれてしまう。

    〇国の動きは振り子の原理で、どちらかへ行きすぎると反動で逆にいく。それが自国だけではなく各国の思惑も関与するから、それがいつ起きるのか、どれくらいエネルギーが発生するのかは予測できない。

    〇何だかんだで強い国はいつも決まっているのは、国民性とか潜在能力が高いといった理由ではなく、地理的条件がよかったことが結果として力の差を生むから。

  • WW2以降は右寄りの見解だが、ウクライナやイスラエルの世界史的位置にも言及されて、概略を掴むにはまあまあかな。
    現実にはかなりもっと複雑で250pの軽い文庫本で語れる訳がない。
    巻末の参考文献がまた当てにならない著者(まとめる人)ばかりで困った。

  • 勉強になりましたよ。
    大国の隣等に位置し、紛争が起きやすい地域があることとか。

    アメリカのことが全て正しいわけじゃないこととか。

  • 【推薦コメント】
    ロシアとウクライナの問題は?中国はなぜ外洋へ出ようとする?EUの体制はこれからどうなる?中近東ではなぜいつも紛争が起こる?これらの問題を「地政学」から考えてみませんか??「地政学」とは、地図をもとに政治や軍事を読み解いていく学問のことです。軍事理論でもあるため、戦後の日本では封印されていました。激動の世界の中で日本はどのような立ち位置でどのように動くべきでしょうか?先の見えない時代、「いまの」世界が明確にわかる!
    (工学研究科・M1)

    【所蔵館】
    中百舌鳥図書館

    OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000963170

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00625094

    地政学」とは、地図をもとに政治や軍事を考えていく学問です。軍事理論でもあるため、戦後の日本では封印されていました。
    地理というのは、時代が変わっても変わりません。ですから、変わらない地理をもとにすることで、それぞれの国や地域がとる戦略というのは自ずと決まってくる、と考えられます。となると、いくら世界情勢が混沌としてきても、その国がとるべき一貫した正しい戦略があるはずだ、となります。地政学ではこう考えるわけです。
    混沌として先の見えない時代だからこそ、普遍的な知である地政学的視点をもつことが大切です。それによって自信をもって世界と向き合うことができるはずです。(出版社HPより)

  • 各国の戦略が分かり易く書いている。特に米中ロの視点から立って、各国の戦略が分かる。中東問題は大国の意図が反映されており、複雑だから個別で勉強したいところ。
    また、日本もよく取り上げられる米中との関係だけでなく、その他アジア諸国とのバランスもわかった。

  • ウクライナ侵攻や台湾有事、中東紛争など、改めて学ぶにはちょうどいいレベルの本。地政学について十分すぎるほど研究されている昨今になってもなぜ防げず起きるのかは、もう少し自分で深掘りする必要がありますが。独裁者の鶴の一声やわかりやすいイデオロギーで戦争や紛争が本当に始まるなら、誰も対処に苦労しない。

  • 行き帰りの電車で読了。易しくわかりやすく、高校の世界史をおさらいするような感覚でした。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

フリーライター。横浜国立大学教育学部総合芸術学科卒業。
在学中、アート・映画への哲学・思想的なアプローチを学ぶ。編集プロダクション勤務を経て渡仏。パリで思索に耽る一方、アート、旅、歴史、語学を中心に書籍、雑誌の執筆・編集に携わる。現在、東京都在住。
パリのカルチエ散歩マガジン『piéton(ぴえとん)』主宰。
著書に『図解 いちばんやさしい哲学の本』『図解 いちばんやさしい三大宗教の本』『図解 いちばんやさしい地政学の本』『図解 いちばんやさしい地経学の本』『図解 いちばんやさしい世界神話の本』『地政学から見る日本の領土』『ワケありな映画』『ワケありな名画』『封印された問題作品』『吉田松陰に学ぶ リーダーになる100のルール』『本当は怖い 仏教の話』『要点だけで超わかる日本史』『教養として知っておきたい33の哲学』(いずれも彩図社)、『はじめるフランス語』(学研プラス)、『地政学ボーイズ』(原案・監修/ヤングチャンピオン)などがある。

「2024年 『図解いちばんやさしい地政学の本 激動の世界最新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

沢辺有司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
呉 勝浩
朝井 リョウ
小川 哲
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×