はるか彼方の心臓 (ラヴァーズ文庫)

著者 :
  • 竹書房
3.91
  • (3)
  • (14)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 60
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801902428

作品紹介・あらすじ

横浜にある古着屋の店長・眞栄田英雄は、過去のトラウマで、快感に反応しない身体になってしまった。しかし、近くの交番にやってきた、クールビューティーな警察官・日比谷晴人と弾みでキスをしてしまったら…!?「本気にしないで下さい。ただのノリでしょ」。晴人は、自ら仕掛けてきたにもかかわらず、なぜか冷めていて、それ以来、英雄を避けるような態度になる。だが時折、晴人から感じる物欲しげな視線に、英雄は悩まされるようになり-。誰もいらないと言いながら、たったひとりを強く求め合う、純粋で厄介な恋が幕を開ける。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 心の中にぽっかり空いた穴を違う自分を演じるために警察官となることで埋めてきた晴人
    自分を変え抑え穏やかに生きる事で埋めてきた英雄
    過去を過去にして、己を見つめ直しお互いを内に入れるまでの思春期のような恋が善きでした。

    人情味溢れる他キャラ達も凄く魅力的でした。
    事件解決するもやるせなさを引きずる晴人の姿ががどんどん表情豊かになり感情をだす変化が善きでした。英雄の方が過去に縛られ諦めていたんだなぁーと。

  • 古着屋店主・英雄✕警察官・春人。過去を背負い生きてきた英雄と過去を引きずってきた春人、2人とも青春時代に落としてきたものをやっと拾えたのかなぁ… そしてちゃんと仕舞えたんでしょうね。春人はツンですが可愛くて根本的にとてもいい子、何故過去にあそこまで自己評価が低くなっていったのか、その辺が説得力に欠けるかなと思う。でも読ませてくれる作品でした。できればリンさんと弓削さんをなんとかして欲しい!

  • 作家さん初読み。丁寧に書かれていていいお話だった。ラヴァーズにしては控えめな性描写で好感持てました。奈良さんの挿絵もいつもより綺麗な気がしました。

  • (感想)

    中学時代の思いが年月を経て育っていくお話でした。

    中学時代、自分の中に唯一住み着いた
    眞栄田への思いを抱えながら警察官となった晴人。
    かたや、その頃の自分を消して毎日を生きてる眞栄田。

    過去の思いを捨て前に進もうとする晴人に対して
    過去を引きずる眞栄田の葛藤とかズルいんだけど
    大人になっていくうちに逃げることで楽な方を選んでしまう。
    でも眞栄田がその過去に向き合い先を見つめだすようになって
    だんだんとストーリーに引き込まれていったかな。
    キュンキュンとはまた違うんだけど、なんかハマりました。

    次は作中に出てきた弓削さんとリンさんの大人なお話が読みたいです。

  • なんかもう・・・・よかったです!!
    ダダ漏れな受けの気持ちも、どこか散漫とした攻めの気持ちも根底につながるところが一緒で。
    なんか、ただただよかった!!読んでよかったって思いました。

全7件中 1 - 7件を表示

千地イチの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×