鬼怪談 現代実話異録 (竹書房怪談文庫 HO 488)

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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801925915

作品紹介・あらすじ

鬼はいるのか、鬼とは何か――。現代の鬼目撃譚、各地に息づく伝承、心に巣食う鬼、角をもつ異形、鬼に纏わる実話怪談集!

感想・レビュー・書評

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  • 採録された話は生々しく、いかに日本という国が人ならざる存在と隣り合わせで生き、時に畏怖してきたのかを残している気がする。元々、鬼というのは現世に住んでいたのだろう。「鬼」には2パターンあるようだ。人ならざる存在と「夜の県道」「色鬼の思い出」「おんなおに」のように人が鬼となった存在。「有能な鬼面」は呪具だろう。提供者が何をしたのかは想像がつく。蠱毒から護り、最後には祟りとなった「受け継ぐ」も呪物となった。これはもう、この話だけで一冊の本になりそうだし「条件の家」も一族の因縁だけではすまない何かを感じる。「百目鬼伝説の残る地で」や「鬼の子」「恩返し」は人間と人ならざる存在との棲み分けを強く意識させられた。人間と人ならざる存在は、一線を引いて、関わりをもつべきではないのかもしれない。

  • 好き。だいぶ興味深い。
    鬼に関しては昔から何かしら惹かれる。
    家(血脈)に絡むお話は大好き。
    誰もが知るはずなのに、誰にもよくわからない。
    鬼は得体が知れない。

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著者プロフィール

加藤一 Hajime Kato
1967年静岡県生まれ。O型。獅子座。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』4代目編著者として、冬版を担当。また新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超-1」を企画主宰、そこから生まれたレーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(編者)としても活躍中。主な著作に『「弔」怖い話』『「弩」怖い話ベストセレクション 薄葬』、「「忌」怖い話」「「超」怖い話」「「極」怖い話」の各シリーズ(竹書房)、『怪異伝説ダレカラキイタ』シリーズ(あかね書房)など。

「2023年 『「弔」怖い話 六文銭の店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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