親愛なるあなたへ 孤独な軍人皇帝は清らかな花嫁に恋まどう (蜜猫文庫 95)

  • 竹書房
3.88
  • (3)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801929357

作品紹介・あらすじ

冷静沈着、品行方正で知られる将軍・キャメロンは皇帝でもある。父が亡くなったあと、新皇帝に即位した彼が一番最初に行ったのは敵国の姫と結婚することだったのだが…?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 手紙で互いを理解し合っているつもりでも、やはり直接言葉にしないと伝わらないこともある。
    SNSでやり取りしている時代だからこそ、その大切さが身にしみたお話。
    最初から手紙の相手と結ばれている二人なのに、その決定的な説明が足りないばっかりに、どんどんすれ違ってしまうのがもどかしくも切なかった。
    最初から手紙の相手は俺ですと、さっさとキャメロンが説明さえしておけば、ここまでこじれなかったろうに。
    ジュリエットはジュリエットで真面目でいい子(だけど思い込みの強い子)だから、婚前に王女とやり取りがあったことが発覚すると相手に迷惑がかかるからと庇ってしまうし。
    ああ、泥沼。
    何度ページの向こうから「いや、あなたたち相手間違えてないから。両思いだから!」と叫んだことか。
    やはり、ちゃんと自分の口から言葉で説明するの大事。
    本当に。

    ゆえに嫉妬に狂っていたキャメロンがその相手が自分自身だったと発覚した瞬間はもう……申し訳ないけど、笑ってしまった。
    まあジュリエットが文通相手に適当な名前付けちゃったのも悪いが、それを見つけて勝手に嫉妬していたキャメロンも大概だと思う。

    大概といえば、ジュリエットの家族というか父と義母、姉妹たちはもう救いようがないダメダメっぷり。
    あそこまでこじれていたらもうどうしようもないですね、最後の展開はやむなし。
    (命があっただけめっけもん)

    それにしても、サマンサの占いの的中率の高さはこの話の中での最大の謎かもしれない。
    ある意味、最強の側近ではなかろうか(侍女だけども)

全1件中 1 - 1件を表示

泉野ジュールの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×