国王陛下は運命の乙女をはなさない 不遇な公爵令嬢は陛下と相性抜群です (ムーンドロップス文庫 MD 021)

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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801932258

作品紹介・あらすじ

両親亡きあと、王侯貴族であれば誰でも使える魔法の力が使えなくなったため、叔父夫婦に虐げられてきた公爵令嬢シャーリー。
自立して辛い生活から逃げ出そうと考えたシャーリーは王城の下働きに応募するが、公爵令嬢とバレて追い返されそうになる。
そこへ通りがかった国王アシュトンのおかげで、シャーリーは再び魔法を使えるようになったのだが、二人の魔力の相性が最高だとわかって……!?
第5回ムーンドロップスコンテスト受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 両親を事故で失い叔父夫婦に冷遇され、貴族の証たる魔法も使えなくなっていたシャーリーが、国王アシュトンと魔法の相性がよかったことをきっかけに様々なものを取り戻していくシンデレラストーリー。
    魔法も居場所も、愛される喜びも、家族に囲まれる幸せも。
    家族については特にそう思う。
    冷遇されながらも貴族としての務めを忘れず、性格も決して擦れなかったのは、両親に愛されていた環境があったからだろうし、早くに子供を授かったのも、きっと。

    アシュトンの彼女への好意は隠す気もない状態なので疑いようがない一方、具体的な言質をくれないので、シャーリーが疑心を抱くのには共感も持てた。
    王の言葉は命令になってしまうから不容易な発言はできなかった事情も後から分かったが、お陰で拗れる羽目に。
    後で自業自得だと彼も反省していたし、雨降って地固まったので結果オーライ。
    これで心置きなく溺愛ルートに……ならないのが、この話。

    そもそも、シャーリーの両親は何故亡くなって、何故冷遇されてきたのか。
    そして、彼女に関わろうとする貴族の思惑とは。
    それらを解決して、ようやくのゴールイン。
    両想いになってからの終盤、怒涛の謎解き展開、見ものです!

  • 両親を失ってから叔父夫婦に虐げられてきたシャーリー。家から逃げてからも「自分なんて。。。」と思い続けているのが悲しくなる。アシュトンと出会ってからは楽しそうにしている時間が増えているのは嬉しいけれど。自己評価の低すぎるシャーリーと、立場のこともあり言葉が足りなさすぎるアシュトン。すれ違うのは仕方がないかも。と思えてしまう2人だったけれど、絶対に離れることはなさそう。と確信できるくらい2人がお互いを想っている気持ちが伝わってくるのが楽しかった。唯一無二の相手と出会えた2人。辛い経験をしてきたシャーリーが心配事のない幸せな時間を過ごせるといいな。と思った。

  • 序盤の叔父夫婦から使用人同然の扱いを受けていたヒロインの描写が強く残っていたせいか、この夫婦は後半で大きな展開の一つになるはずだ!と思いながら読んでいましたが、別の公爵との展開の方が大きかった気がして少しあれ?っという感じになりました。でも叔父夫婦は最初から最後までクズでした。
    ヒロインはどこにでもいるようなお嬢さんでしたが、ヒーローが国王陛下の威厳はありつつも少年のようなキャラクターで読んでいて楽しかったです。

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著者プロフィール

2012年よりWebにて小説を発表。

「2020年 『王国騎士になるはずがお妃候補になりまして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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