忌怪島〈小説版〉 (竹書房文庫 ひ 2-5)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 67
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801935372

作品紹介・あらすじ

2020年――「犬鳴村」
2021年――「樹海村」
2022年――「牛首村」

そして2023年――恐怖の舞台は〝村〟から〝島〟へ……

「VR」研究チームに次々と降りかかる不可解な謎と死、
解き放たれた「赤い女」の怨念、真っ赤に染まる島。

「呪怨」「犬鳴村」の清水崇監督が贈る、最新作「忌怪島」!
映画公開に先立ち〈小説版〉発売決定!

感想・レビュー・書評

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  • 映画の後補完して読むのにちょうどいい感じ。島から呪いが伝播していくようなラストが薄ら寒い。

  • 2023/7/16 読了
    最初の150ページまで、よく分からんくて、何度か挫折しかかった。後半になっても、仕組みは分からんままやったけど、勢いがついて読みやすくなった。

  • 映画にもなるということで興味を持ち、ライトなホラーかと思って読み始めました。
    映像にしたら怖いと思うのですが、読む分には怖くはなくて、とても悲しい話でした。

    呪いや祟りということの背景には暴力や差別などを受けた者の辛く悲しい出来事や思いが必ず存在し、往々にして物語などで描かれます。
    本作では生まれた境遇など、その人自身が自分で選択することができないことでの非道な暴力や差別を受けており、特に女性に対する暴力の描写は読み進めることができず、読み飛ばした箇所が多くありました。
    これを現実世界に置き換え、暴力や差別は負の連鎖を生むことであると改めて色々なことを考えさせられた本でもありました。

  • 呪い、バグ、どちらも違う。こりゃSFだ

  • ホラーがからっきし駄目なんですが、なにわ男子西畑大吾くんの主演映画ということで観たい……でも怖い……と観れるか不安だったので、小説なら少なくともジャンプスケアは無いし直接的な視覚恐怖も無いし、あらすじ知っておけばなんとかなるかも……と思い小説を手に取りました。

    小説の構成は各章がそれぞれ登場人物の主観になってて物語が進んでいく。ゲームのSIRENみたいな感じ。
    「田中」という名前のはずが急に「山田」になってたり、反復表現とは思いにくいような二重の文章があったり、文章の流れ的に「稼ぐ」と思しき所が「嫁ぐ」になってたりと、ちゃんと校正されているのかなぁとちょっと思ったり……。いや私が知らないだけでそういう表現だったり読み取り不足だったりしたら申し訳ない。

    物語としては、ホラー作品でそんなことやってお前死に急ぎたいのかー!という感じでやらかす人がいて逆に面白かった。案の定自業自得的な感じになったんですけども、せやろな!
    ホラーあるあるの昔にある人が色々やらかして怨念ができて現代であることをきっかけにうわーってなる感じで、ラストもまあホラーあるあるな気がする。スッキリ終わらせてくれるわけないな。
    過去の話のところはまーじで胸くそ悪い……。

    でも主人公の友彦くんの言動は終始好きだったな〜いや色眼鏡入ってるのは重々承知の上ですが……友彦くんあのラスト、割とすきな方の終わり方。いやーでもどうかな〜好きなキャラには幸せになって欲しい人間なのでそう考えるとあのラストは……まあハッキリと書かれてないってことは読み手に解釈委ねてるってことだから好きなように想像させてもらいますね!

    あと、この作品ではコンピュータテクノロジーを使って電子の海にダイブする、その電子の海も舞台となっているから、「魂」とはなんなのか、あくまでも脳における電気信号にすぎないのか、その電気信号をネットの世界に入れればその人は永遠に生きるということなのか……みたいなSFみが溢れてて、そういうの大好きなのでめっちゃワクワクしながら読めました。
    もっとSFが有利な視点でも見てみたかったな〜。ホラー作品だから当たり前なんですけど、結局は人の手に負えないものこそ最強感がある。

    ホラーなので、勧善懲悪!みたいなそんな話なわけないので、もやもやとした上手く言えない何かが残るんだけど、これがホラー作品の醍醐味なのかなぁ。
    小説読んだおかげでどう表現されるのか映像で見てみたいと思った反面、このしんどいシーンを映像でも見なければならないの……という辛さもある……。
    それだけ物語がぐわって来たなって思いました。
    未だに悩んでる……うぅーん……怖いよう…………。

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著者プロフィール

久田樹生 Tatsuki Hisada
1973年生まれ。実録怪異ルポ、映画、テレビ、ラジオなどのノベライズ、他にて活動中。代表作に『牛首村〈小説版〉』ほか東映「村」シリーズ、近刊共著に『「超」怖い話 卯』『職罪怪談』(以上、竹書房)などがある。

「2023年 『仙台怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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