日々、君 (1) (バンブー・コミックス)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 77
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (106ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801970113

作品紹介・あらすじ

家事能力ゼロな脚本家・蓮野は、前から気にかけていた大学の後輩・日暮にバイトと称して家事を頼むことに。憧れの先輩だった蓮野の身の回りを世話をするうち、日暮は少しずつ自分の気持ちの変化に気づきだして……。八方美人な人気脚本家×無口な後輩の、ピュアで微炭酸な恋の日々。

感想・レビュー・書評

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  • 全二巻読了。

    著者ブログにて続き(後半から最終話までの幕間)が随時掲載されています。

  • 完全に恋の話だけど恋の枠におさまらない。
    というか恋も人生の一部だからその切り口から人生を描く、みたいな。
    セリフの少ない映画や、あとからあれはこういう意味かとふと思う小劇場系の舞台みたいな。
    ほのぼのして疲れないけどじっくり読んで味わえる。
    しみじみと好き。

  • 先日に紹介させてもらった、桜井美奈/小日向まるこ先生の『塀の中の美容室』と方向性や表現性こそ違うにしろ、負けてない、と感じられるほど、ストーリーが優しい
    表紙を見れば、なんとなく察しが付くだろうけど、内容はボーイズラブ。内容は、そこまで過激じゃない。むしろ、過激の真逆に位置しているように思う
    あくまで、私個人の印象だが、KAITO先生の『青のフラッグ』、これが好みのドンピシャな人は、この『日々、君』も心にイイ感じに響いてくれるはずだ
    読み手を、くすっと笑わせる事を忘れず、ストーリーの本筋である主役二人の心がゆっくりと近づいていき、絆が深まっていく流れを、柔らかな絵で丁寧に描いてくれている、小池先生は
    これまでの作品を読んでいる人なら、きっと、小池先生が、このジャンルに挑んだ事に対して、あまり驚きはなかったんじゃないだろうか。もしかすると、こういうのを読みたかった、と喜んでいる読み手もいるかもしれない
    両片思いな感じの主役二人、蓮野と日暮が、自分の気持ちは相手の迷惑になるんじゃ、と好きな人に、今以上に近づく事を躊躇ってしまっている姿が、実にリアル。自分の恋愛体験を思い出し、頑張れ、と応援したくなった読み手もいるだろうなァ
    日暮が、既に向き合っているにしろ、軽くはない心のキズを未だに抱えているので、それを、蓮野が今後、どう癒していくのか、も楽しみにしている
    他の作品と同じく、蓮野と日暮を取り巻く人物らが没個性ではないので、ちょっとばかしのクドさはあるにしろ、読みづらくはない。むしろ、その掛け合いの賑やかさが、読みやすいテンポにしてくれているようだ
    しみじみ、この二人には幸せになって欲しいな、と思える。できれば、くっついてほしいが、その結末に到達しなくても、不幸にならないでほしい、選択を後悔したりしないでほしい、と願いたくなる
    もちろん、小池先生は、そんなサッドエンドにしない、と信じているし、打ち切られない、と確信もしている。この『日々、君』が、いきなり、中途半端な終わり方をしたら、さすがに怒髪天と化す、私も

    この台詞を引用に選んだのは、グッと来たので
    言い方はアレかもしれないけど、蓮野さんが感じさせたギャップの大きさも、この台詞の良さも倍増しにしているんじゃないだろうか
    惚れた日暮に対し、積極的にいけないヘタレな面を、かなり見せてしまっている分、このシーンは、実に先輩っぽさ、大人らしさを感じさせてくれる
    こういう技を見せてくれる小池先生、さすがだ
    何をやりたいか、自分で分かっていないからこそ、人は何にでもチャレンジしてみるべきなのかもしれない
    一つずつ、やってみて、自分に合っているか、それが楽しいか、自分に自信が持てるか、を確かめていかなきゃ、何も出来ないままだ
    私も、悩んでいる若人の背を、こうやって押してあげられる大人になりたいけど、私自身が、まだ、自分のなりたいものになれていない身なので、まず、自分の事から、しっかりとせねば
    「どうせ、何も決まっていないのなら、何でもやってみるといいよ」(by蓮野さとる)

  • ゲイであることをオープンにしているという設定のキャラクターの描き方に少し違和感を感じました。彼が周囲の男性に誰かれ構わずセクハラするようなシーンがあり、それを「ゲイだから」という理由付けでコミカルなおふざけとして捉えられるように描写されているのが、なんだか嫌でした。
    主人公2人のお互いへの思いや葛藤はとても微笑ましく、心が和むお話なだけに、モヤモヤして楽しみきれないのが残念に思いました。

  • これは恋ですね

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