- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784802610438
作品紹介・あらすじ
設計・構築はどう始める?インシデントが発生したときの対応は?DevOpsを導入したいけど、どうすればいい?この先10年を生き残るためには何が必要?現場のインフラエンジニアが「どうしても伝えたかった」こと。
感想・レビュー・書評
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インフラ周りの技術だけでなく、歴史や運用、セキュリティやキャリアパスなどにも幅広く触れている。インフラエンジニアでなくても、普段チームメンバーがどのようなことをしているのかの理解も兼ねて読んでおくと、コミュニケーションや意思疎通がうまく行くと思う。
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インフラに関する心構えが学べる本。
確かにインフラ系の要件、特に非機能要件って
聞き出しにくい要件だと思う。
言われてないから考慮してないではなくて、
相手の利用サービスや利用イメージを想像しながら、
場合によっては拡張性も提案しないと一人前ではない。
かつ、いくらかかるのか?といった試算もして、
クライアントに提示出来るくらいにならないとダメ。
アプリもそうですが、システムに携わる人は
みんな読んだほうが良いと思った。
【勉強になったこと】
・オーバーコミットとは、仮想化環境でCPUやメモリの
量を実際よりも多く割り当てること。
・オブジェクトストレージのプロトコル:REST
ブロックストレージのプロトコル:FC-SCSI,iSCSI
・CDP(Continuous Data Protection)
5分程度の単位時間を区切り、単位時間あたりに
変更のあったデータのみをバックアップし続ける
方式で、バックアップ取得時間が短く、直前の状態
に戻すことも可能となった。
・ボンディング(Bonding)
ボンディングとは、2つのネットワークインタフェース
を1つのインタフェースであるかのように動作させ、
一方が機能を停止しても、もう一方がその機能を
提供し続けるため、外部から見たときには機能が
停止したように見えないという冗長化の技術である。
Active-Active, Active-Standbyの2方式がある。
・監視間隔の適正値
通常チェック間隔:3分
チェック失敗後の監視間隔:1分
異常としてメール通知するタイミング:3回
・Configurationレイヤーのサポートツール
Puppet, Chef, Ansible, Itamae
上記が持つ共通した性質は以下:
宣言的:何をしたいかで、どうするかではない
抽象化:代わりに詳細の面倒を見てくれる
冪等性:何度実行しても同じ結果となる
収束化:放っておけばどうにかなる
・エンジニアは経営・マーけティング・営業を学べ -
とてつもなく勉強になる。これでもまだ最新の話がすべて入っているわけではないのに。
どれだけ勉強しろというのだろうか? -
ITで「インフラ」と付く(おそらく)すべてが網羅的に広く浅く解説された一冊。
「インフラ」の取っ掛かりとして良書と言えそう。
細かく解説していたら、それこそ5冊くらいの本になりそうなのもあり、全体的に浅いので、それぞれ気になる部分があったら自分なりに掘り下げると良いと思う。
なお本書で最も重要なのは「おわりに」で書かれている箇所で、単なるあとがきだろうと思って読み飛ばすべからず。 -
インフラエンジニアになるには現場の地味な作業も必要
インフラエンジニアとして必要になりそうな知識を解説している。広く浅くといった感じだが,少し実務的な話があって興味深かった。
* 運用していくうえで,トラブルが発生したときに備えて,どういうことができるか。
* VPSなどどを使ううえで機密情報をどう取り扱うか。
* 今後のキャリアを考えていくうえでも業務の理解が必要だということだったり。
実務に携わっている著者ならではの情報だった。