Python+JSON データ活用の奥義

著者 : クジラ飛行机

• ソシム (2023年1月6日発売)

感想・レビュー・書評

[しろさんの感想 · 2024年1月3日]

Pythonを使うときはcsvファイルを使うことが多かったのですが、JSONを使用するメリットがわかりました。柔軟なデータ構造が表現できますが、一方で構造の規則を明確にしておく必要がありそうです。

本書では特に7章の内容に興味を持ちました。機械学習で毒キノコかどうかを判定する(Support Vector Machineによる分類)、国交省の不動産取引情報を基にしたデータ予測(線形、k近傍、ランダムフォレストによる回帰）あたりは他のデータセットでも活用できますし、コードも興味深くじっくり読み込みました。特にOne-hot表現を用いたSVM、k近傍、ランダムフォレストによる機械学習は、実際に試してみたいと思います。

データの活用方法だけでなく、じゃんけんの判定式、機械学習が結構短いコードで作れること、学習用データとテスト用データの設定とその比率の設定が簡単なコードだったなどコード作成の観点からも学ぶところが多くありました。

著者プロフィール

一人ユニット「クジラ飛行机」名義で活動するプログラマー。仕事の自動化に興味があり自動化のためいろいろなツールを作ったり試したりしている。代表作に、テキスト音楽「サクラ」や日本語プログラミング言語「なでしこ」など。2001年オンラインソフト大賞入賞、2005年 IPAのスーパークリエイター認定、2010年 IPA OSS貢献者賞受賞。
2021年「なでしこ」が中学の教科書に掲載。技術書も多く執筆しており、Python・AI/機械学習・Excel・Rust・JavaScriptなど多くの書籍を手がけている。

「2023年 『実践力をアップする Pythonによるアルゴリズムの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」