ラストマネー―生命保険査定人 (Linda BOOKS!)

  • 泰文堂
3.19
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803002652

作品紹介・あらすじ

ある日、児童養護施設を経営する男の婚約者がビルから落ちて死亡した。男が受け取る死亡保険金は、事故だと7000万円、自殺だと0円。保険金詐欺の疑惑を調査するのは、生命保険会社の査定人である向島朔太郎。はたして、保険金は払われるのか?払われないのか?NHKドラマ「ラストマネー-愛の値段」の主人公・向島朔太郎の過去を描いたアナザーストーリー全4話を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 保険会社で疑惑のある死亡保険金の調査をする査定人の話し。4つのケースについて書かれているが、4つが4つともどこかで繋がっている。ドラマがどんなんだったか知らないけど、小説はあっさりした感じ。

  • 遺族に残される最後の物。保険金。
    金に弄ばれる人々を、査定人・向島の目を通して描く。

    金は本当に人を幸せにするのか。
    重厚なテーマを読みやすい文体で描いている。

  • yk

  • ■あらすじ

    向島は、保険金の請求に異常な点等がないかを調査する生命保険査定人。
    不正は絶対に許さない、という会社に対する誠実さを持ちながらも、困っている人を助けたいという人情家。
    だが、彼の姿勢は一貫している。「真実を見極める」それが彼の仕事の全てだ。
    生命保険。
    金は人を救うのか、それとも破滅へと導くのか…
    向島は自分が手掛けた4つの保険金にまつわる人間模様を通して、あるひとつの結論に辿り着く。

    ■気づき

    我が子を殺した母親に生命保険が振り込まれる。味をしめたその母親は再び保険金殺人を画策する…。

    最初の死を「自然死」と判断した向島。自分のあいまいな判定のせいで、事件を大きくしてしまったと、自分の査定の甘さを反省した彼は、自分自身を引き締める。

    厳しさは必要だ。人は悪に流される。悪に流されるものを、思いとどまらせる、諭す、それが今の自分に課せられた、もう一つの使命でもある。

    優しいだけでは悪を助長させる温床になる。優しさの中に厳しさが必ず必要だ。

    「査定に感情なんて必要ないんだ。俺はもう二度と、魔物になんて負けない…」

    向島のその決意が、重く響いてきた。

  • いたって普通の保険屋の本
    ちょっと主人公が清潔な心を持ちすぎている気がする。

  • 誰もが入っているであろう生命保険。人はお金に執着する。突然大金を手に入れたらどうなるか。大金を手に入れるために何をするのか。あんまり知らなかったけど、ちゃんと調査する人がいるんですね。免責期間など保険に詳しくない自分にもわかりやすいように書いてあったため理解して読めました。とても大変なお仕事だと思います。横山さんのその後が気になります。
    h29.5.14

  • 生命保険金の支払いにつき、疑義がある事案についての調査を行う査定部を描いた小説。主人公が自身の査定ミスにより、後の事件を引き起こしたことから、冷徹なキャラクターに変わっていくのが、切なくも興味深い。実際に、調査を受け持ってくれる業者が存在するのかどうかは分からないが、情報共有等には少し疑問が残る。

  • 保険金自体の価値を見つめれた小説だった。保険は、あまり考えなく契約しているが、もらう側に立って考えると多々視点が違い興味深い。人生を惑わすのも金、生きるに必要なのも金、金額が大きくなればなるほど、人間の欲が見えるのかも、

  • サスペンスなのに、お勉強になる。

  • 職場のおじさんが貸してくれました。

    さらりと読めて暇つぶしにはなるけど、内容が薄っぺらいなあ・・・というのが正直な感想。
    セリフの多い小説で、それさえ読んでればストーリー全部わかっちゃうの。。

    ドラマはみてなかったけど、それで良かったかも・・・

  • 星2.5、四捨五入で★★★☆☆。

    正直...な作品。
    ドラマ→小説にありがちで、内容と文章が軽い。
    テーマはいいのに残念!!

    2012.4.9 読了

  • 保険金がおりるのか、おりないのか。残された人間の人生を左右する保険金。そんなお話。

  • 似たような仕事しているから内容はすんなり理解できたけど。

    生きているうちに周りの人たちに感謝は伝えなきゃって。
    確かにお金は魔物。

  • 2時間くらいで読み終わった。

    保険売ってる人間として読んでみようと思い、手にとってみたけど・・・

    「保険なんていらない。」
    と、改めて思わされてしまった。

    保険金が下りる下りないの問題ではなく、結局、保険では人の心は救えない。
    もちろん、この本の主人公のように、長期的に被害者をフォローすることができるのであれば話は別やけど、そんなことやってる余裕なんて、会社にはない。

    お金は必要。
    やけど、保険で扱うのはお金で解決できる問題だけにした方がいいと思う。

    「お金を残すよりも、残された人の希望となる言葉を残す」(←確かこんな感じw) ってのは、かなりぐっときた。
    これが真実やと思う。

    点数が低いのは、ストーリー微妙やし、内容も薄っぺらいからですw
    ドラマが始まるみたいなんで、そっちに期待します。

  • ドラマとは関係なく読んでも、そこそこ面白いと思う。ドラマの印象が良いので、その分面白く読めたのかな?

  • 2011/10/07
    保険の話を聞いたところなので読んでみた。
    保険の加入時にはどれぐらい払って、どれぐらいの期間で元が取れて、
    リスクヘッジ的にはどうでとかいろいろ考えるけど、
    実際もらうタイミングになることは考えないから。

    読んでよかった。
    誰かが死んだからいきなりお金が入って来るって恐ろしいな。
    よっぽど精神的に強くないと駄目になる気がする。

  • 可もなく不可もなく。メディアミックスものは初出のメディア形態が一番優れている良い例かな。

  • 保険金について考えさせられる一冊。

  • ラストマネー読み終わりました。今ドラマでやっているようですが、こちらは小説の後のお話のようです。ハードボイルドの探偵ものを読んだ後だからか、ラストマネーも主人公が関係者と話しながら徐々に真実へと近づいていく"探偵モノ"として読んでしまった感じがします。小説のほうは全4部構成で展開も早くて読みやすく良かったです。

    保険金というとお金の絡んだ生々しいお話がどうしても出てきて、もちろんこの小説もそういう面をしっかりと書いていますが、最後に「残された保険金で自分の道を見失ってしまった人間と、保険金が残されなかったことで、自分の道を見つめなおした人間がいる。…その思いは受け止める側の気持ちでいかようにも変わるものなのだ」という一文で締めくくったのが良かったですね。

    テレビも見てみたくなりました。

  • NHKでドラマ化されるとのことで気になり読んでみた。内容は生命保険をとりまく人間模様。話は単純なのでよみすすめやすいので、気軽に手にとってほしい。

  • 全体の3分の2を読んで、やっと面白さがわかってくる感じ。
    うーん、ドラマではどうなるのか楽しみです。

  • 先輩から借りて読みました。
    ドラマベースだからか、割と1話1話の結末は想像がつきます。
    ハゲタカとか監査法人とか、NHKのドラマがたまにおもしろかったりするので、こちらもドラマに期待かな

  • 可もなく不可もなし。予想できる展開がたんたんと。

  • 内容は楽しめたが、軽かった感が否めない。

    もっとシリーズ化して立ち向かう感じか、一冊にボリュームが欲しかった。
    案件が少ないかな・・・?

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