メイドインジャパン (Linda BOOKS!)

  • 泰文堂
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784803003925

感想・レビュー・書評

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  • モノづくりに携わってて、日本のモノづくりに誇りを持ってて、現状を憂いてる、苦々しく思ってる人は読んでほしい。
    書かれてるのはハッピーエンドの夢物語かもしれない。でも、夢物語にしたくはない自分がいる。
    こんな誇りを持って仕事を続けたい。

  • 今の日本製品に欠けるものを精神論で追求することこそ
    「メイド イン ジャパン」の真骨頂!

    メーカーのラベルだけ日本企業名でも中身は外国製・・・

    本国での製品作製に回帰する兆候もある中で、この物語の
    伝えたいことが理解できると思う。

    NHKの「プロジェクトX」さながらのドラマ展開でした。

  • 凋落するかつて世界中に名を轟かせた日本の老舗家電メーカーの再生は、、、

    NHKが放送開始から60周年記念として1月末から3回に亘って放送したドラマのノベル化です。


    現実に昨年から財界で話題となっていた老舗家電メーカーが数千億の赤字を出しリストラや資金調達に苦慮している状況を架空の”TAKUMI電機”として登場させ3ケ月後にメインバンクから融資を断られ倒産の危機を招いているどん底で再建する突破口を社内でも派閥や学閥等に属さない孤立した優秀な社員7名を密かに組織し会社・社員を守り日本の意地「メイド・イン・ジャパン」を再興させようとする小説です。


    ストーリー的には3週間で完結するドラマなのでディテールは凄く浅く従業員が20万人も居る巨大企業のたった7人が至って普通のスキームで再建策を実施する内容には感動も共感も巧妙さも全く有りませんが小説の最初から最後迄家族が物語りの背骨を構成して居り離婚間際の主人公夫妻・中国企業に技術供与した元技術社員親子・TAKUMI電機会長社長親子等は長い間すれ違いで噛み合わない人生を過ごしているが今回の窮地を体験しお互いを信じる存在に変わって行く様は美しいの一言です。


    メーカー(物を創る会社)としての意地特に殆どの産業で高コスト、ホワイトカラー化しつつある日本では円高というハードルもあって海外メーカーとの競争が激化しており「メイドインジャパン」に拘った点は愁眉だと思います。

    「メイドインジャパン」たは単なる物を日本で創る事では無いと思います。現在どんな産業でも殆どの部品は韓国台湾中国製等の安価な海外製で日本では企画や管理と一部の戦略品しかやっていないのに何が「メイド・イン・ジャパン」なのか、、、ここで主人公はハートだと言うのだが、その本意は技術であります。物は行ったりきたりしても技術は譲れない誇れるものだと。。。

     結果的には普段殆ど観ないし好きじゃないNHKですが流石だと思いましたこんな旬な話題をさっらとドラマにする辺りは、さしずめ広告収入を気にしなくてはいけない民法はこういうの難しいのかなと、、、

  • 今読まないといけない1冊です。
    父と子の心からの叫びが会見になり、感動しました。家族の愛と企業!
    今を切り裂いた小説です。
    パナソニック、ソニーとダブります。

    《文中より》
    「あなた、あたしが離婚を切り出したのは、仕事で忙しくて家を顧みなかったからーそう思っているでしょ」
    矢作は顔をあげた。その言葉の真意がわからなかった。
    「違う!逆よ!あたしは仕事に必死なあなたが好きだった!家のことなんて何もやってくれなくていい!仕事馬鹿でいいから・・・」
    「・・・仕事馬鹿でいいから・・・苦しいことやつらいことを話してほしかった。・・・どんなことも、一緒によろこんだり悲しんだりしたかった・・・」
    「どうして黙ってるのよ!反論しなさいよ!」
    「反論なんかできないよ。もっと言え」
    「もっと言えよ。徹底的にやれよ」
    「どうした?なんで眼をそむける?おまえだって、いままでおれから眼を逸らそうとしたんじゃないのか?あきらめようとしたんじゃないのか?」
    「本当に何もわかってない・・・」
    涙で滲んだ声で、美穂子は言った。悲しい声だった。
    「・・・言えって言われたら、言えなくなるじゃない・・・」
    「あたしはあなたを、助けたかったのよ!」

  • 現代サラリーマンの苦悩って感じ。
    ドラマ化されるらしいが、たしかに主人公は唐沢敏明のイメージピッタリ。

  • NHKで全3回のドラマ化。
    ハゲタカは好きなドラマだったので、それを超えるようなドラマを
    期待して読みましたが、内容が薄いかなと感じました。
    似てるような話でスケールもまぁまぁ大きい。
    だけど二番煎じの辛さなのか?
    結局落ち着く所にまとまる結末。
    日本の技術者は過去に素晴らしい商品を開発してきたが
    もう過去の栄光は通用しない時代。
    世界へ飛び出せ!とグローバル化の現世ですが
    頭脳流出を止めさせるような日本企業にも期待したい。
    そういう事を示唆する最後は良かったかな。

  • NHKのドラマの原作をノベライズ化。
    ドラマ放送前に軽く読んでみましたが、、、
    まぁ、可もなく不可もなくといったところか。
    ドラマでどう化けるか見もの。とはいっても見ないかな(笑)

    原作のモデルでもあるシャープさんは大丈夫なんでしょうか?
    と、余計な心配をしてしまいました。

  • 結果や結末には多少言いたいことはあるけど、アツい気持ちになれる良い物語でした。

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著者プロフィール

1946年 長崎市生まれ。1968年 日本社会事業大学社会福祉学部卒業。1972年 法政大学大学院社会科学研究科社会学専攻修士課程修了。1989年 生活文化研究所所長。1999年 九州保健福祉大学社会福祉学部社会福祉計画学科専任講師。2003年 宇部フロンティア大学人間社会学部人間社会学科助教授。<br>著書に『バリアフリー』中央法規出版、1998年。『プランニングを推進する』日本能率協会、1999年。<br>共著に『地域計画と地域情報ネットワーク』白桃書房、1998年。『現代の交通』税務経理協会、2000年。『利用者のための介護保険Q&A』岩波書店、2000年。『社会福祉の動向と課題』中央法規出版、2002年など。

「2004年 『協生の福祉 もうひとつの援助技術論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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