- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784803008258
作品紹介・あらすじ
魔王軍第三師団の副師団長ヴァイト-それが、人狼に転生した俺の今の姿だ。そんな俺は交易都市リューンハイトの支配と防衛を任されたのだが、魔族と人間…種族が違えば文化や考え方も異なるわけで、街ひとつを統治するにも苦労が絶えない。俺は元人間の現魔族だし、両者の言い分はよくわかる。だからこそ平和的に事を進めたいのだが…。やたらと暴力で訴えがちな魔族を従え、文句の多い人間も何とかして、今日も魔王軍の中堅幹部として頑張ります!主人公の少年期を描く書き下ろしストーリーも収録。
感想・レビュー・書評
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内政モノとしても楽しめるし、恋愛要素もあります!
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人狼への転生だが、前世の記憶のおかげで脳筋ではなく、人の気持ちもわかるので魔族と人との折衝でも大活躍する、副官ヴァイトのストーリー。
ネット判に加筆ありで読みやすくもなってます。
書き下ろし『ヴァイトの少年時代』少年時代の日常と師匠ゴモロヴィアとの出会い。
イラストもいいです。本文がイメージしやすいし、魔人な皆さんもカッコイイ。カラーなビーグル犬人族かわいい!、もっと露出をプリーズ。 -
なろうで楽しく読んでるので。加筆が嬉しい&やっぱり面白い。2巻が電子化するの待ってます。
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タイトルの通り、ファンタジー世界で人狼に転生した、魔王軍で副官を務める主人公の物語である。と言ってもダークヒーロー物ではなく、魔王軍において人間の心情を推し量れる貴重な人材として制圧した拠点であくせく働く、ある種の内政物であり、軍記物である。
元はネット小説であり、この感想を書いている時点でも精力的に投稿されておいでなのだが、この書籍化に当たって加筆部分が多数見られる。特に目につくのは、拠点としているリューンハイトの太守アイリアのヒロイン化が顕著なところだろうか。
その上で、主人公の幼少期も書き下ろされているのだから、読者としては頭が下がるところである。執筆に割かれるだろう手間暇は、ちょっと想像を絶するところがある。
内容のまとまり良く、ストーリーのテンポ感も優れている。それでいて、キャラを描けていないわけでもない。イラストも世界観に似つかわしく、魅力的である。
シリーズとしても魅力的な作品だが、この一巻のみで評価しても星五つは固いだろう。続巻も期待して待ちたいところだ。